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農民Play!  作者: オグズウェル
ハンターズPlay!
85/93

弟子達の訪問~大きな栗の木の下Dead~

ーーージェイル視点


「おらぁ!」


俺は目の前の敵である『黒い靄を纏った』ハンター・ベアーの左目に長剣を突き刺し、右目を殴って相手の視界を潰して自分の立ち位置を仲間と入れ替える。



「『アピール・アタック』!」


俺との位置を入れ替わった仲間の壁戦士(ディフェンダー)である『バラガン』が俺への敵愾心(ヘイト)を上書きするように攻撃を叩きこむ。

攻撃の威力を誤認させる『アピール・アタック』の効果で俺へ向かっていた敵愾心がバラガンに向かう。

バラガンに繰り出されたハンター・ベアーの爪攻撃をタワー・シールドで受け、前進し密着してハンター・ベアーの進攻を食い止める。


バラガンとハンター・ベアーが膠着状態になるが、ハンター・ベアーの爪が盾を迂回するようにしてバラガンのHPを削る。


「グオォオオオ!」「ぬぅん!」

ハンター・ベアーとバラガンが弾けるようにして距離を取る。


「はぁ!」

そこへ背後から忍び寄っていた(ジェイナ)のレイピアが高速でハンター・ベアーの脇腹を後ろから突く。


ハンター・ベアーが悲鳴を挙げて腕を振るうが、ジェイナは既に攻撃範囲から逃れている。

俺へ背を向けたハンター・ベアーの首へ向かって走り、切りつけてそのまま逃げる。


俺へ視線を向けようとしたが、バラガンの大盾を使ったタックルによってソレも中断される。

そしてまた密着状態に持ち込もうとした所で『デカイの行くよ~!』と明るい声が響いた。


バラガンが咄嗟に大盾を使った受けを受け流しに変えて独楽のように回転してハンター・ベアーの後ろへ回る。


「『ファイア・ストライク』!」


仲間の魔法使い(ウィザード)『モフ猫』の中級火属性魔法がハンター・ベアーを襲い焼き払う。


黒い靄を纏ったハンター・ベアーが断末魔の咆哮を上げて事切れる。

そしてパーティー全員が大きく溜息をついた。


「とりあえずお疲れ。」

「まさかハンター・ベアーくらいで此処まで梃子摺るとは思わなかったぞ。」


俺の言葉に反応してバラガンが愚痴を述べるが、俺も同意見だ。

何時もなら2分くらいで終わるハンター・ベアーとの戦闘が6分も掛かってしまったからだ。


「バラガン治療しますよ。」


ジェイナが『治癒(ヒール)』の魔法を使ってバラガンを癒す。

バラガンの半分ほど減っていたHPが徐々に回復していく。


「ハンター・ベアーがバラガンのHPをゴリゴリ削ってるのを見て目を疑ったわよ。

バラガン、防御アーツ使ってたわよね?」


「あぁ『戦士の心構え』と『防御の心得』は使っていた・・・それにジェイナからの『祝福』も掛けてもらっていたが、それでもこの様だ。」



『戦士の心構え』は正面からの攻撃に対して5%のダメージ減効果が

『防御の心得』は敵の攻撃を防御したときVITに対して5%UPのボーナスがつく常時発動(パッシブ)効果がある。


『祝福』は発動した仲間のステータスの1番高い能力を10%上昇させる効果がある。


それに加えてプレート・アーマーやタワー・シールドを装備したバラガンのVITは壁戦士(ディフェンダー)として前線でも通用するレベルなはずなのだが、ハンター・ベアー程度の攻撃でここまで削られるのはハッキリ言って『異常事態』だ。


原因はやはり・・・。



「あの黒い靄のせい・・・だろうね。」


「だろうな。」


「そうじゃないとバグでしかないと思うよ?」



昨日アナウンスされた『ワールド・エネミー』と呼ばれる存在の仕業だろう。

師匠と愉快な仲間達が戦争をした日に起こったのだ。

無関係とも思えず連絡しようとしたがログインしていなかったのだ。

しばらくしてログインしたと思ったらまさかのチャットへの応答無し。

何かやっているんだろうか?そう思い仲間達と一緒に師匠の拠点へ向かっている最中なのだ。



そして現れた黒い靄を纏うモンスター達。

モンスター事態は減っているようだが、黒い靄を纏ったモンスターとの戦闘が長引いて思うように進めていなかった。


やっと師匠の拠点の村に辿り着いた時には未踏破の僻地に踏み込んだ時のような達成感すら湧いた。

・・・ずいぶん安っぽい達成感だけどそれだけ黒い靄が厄介だったのだ。



そして仲間を連れて師匠のエリアに到着した。

まず確認してみると、師匠は中に居た。

そしてフレンド登録者に侵入許可をだしているようで、パーティーを組んでいる状態ならフレンド登録されていないバラガンとモフ猫も入れるようだった。



「こいつ等の師匠ってどんな人なんだろうな?」


「生産職者らしいけど強いって聞いたわ。」


バラガンとモフ猫が後ろで何か言ってる。


「いや師匠は強いっていうか・・・。」


「滅茶苦茶な人・・・だよなぁ。」


『は?』


妹と俺の呟きに目を丸くする2人。



「まぁ俺等みたいな『戦闘職』とは常識からして違うから・・・覚悟しておいてくれ。」



そして扉を開けると・・・そこには




「大きな栗の木の下敷きじゃぁああああああああああああ!!」


大きな木を振り回して黒い靄を纏ったハンター・ベアーを圧殺する原人がいた。




・・・・・・・・いや、師匠何してるんですか!?

作者「最近、実家にGが湧いてるんだが」

天道「掃除しろよ」

作者「俺の部屋はオタから見れば普通の部屋だから!ちょっとコレクションでごちゃごちゃしてるだけだから!」

天道「下は掃除されてるんだがな・・・」

作者「掃除されてようがいまいが台所に夜食を求めて降りただけで4匹も居るとか・・・。俺G苦手なんだが」

天道「むしろ好きな奴なんて居るのか?」

作者「・・・ここだけの話、シナでは漢方薬として使うらしいよ?それように飼育してたG1万匹が逃げたって話も聞いたが」

天道「オイ馬鹿辞めろ!キモイわ!!」

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