絶望の極致~貴方の味覚破壊にコレ一本!~
この話にはちょっとアッーれな話が含まれます。
ご注意ください。
俺の腕を黒馬が吐き出し、もがき苦しみだして4分が経過した。
未だに吐き出そうとしているが、生の状態で口に入れてしまったら2時間はガムのように粘着するんだがな。
しかも引っ付く力自体はガムテープの粘着面同士をくっ付けた位の力がある・・・つまり『手』でも使って引き剥がさないと無理な訳で。
一応、分類上は『馬』だから『手』じゃなくて『前足』・・・つまり吐き出したくても誰かが協力してやらないと無理っていうね?
しっかし凄い必死にのた打ち回ってるけど、あれそこまで不味いのか?
・・・いやね?俺の味覚がオカシイとかじゃなくて、『絶望の極致』偶に個性豊かなのが居るんだよ。
奇行種とでも言うのか?
最初はやけに攻撃的なのが居たな~って程度の認識だったんだが、それを喰わせた熊が火を吐いた。
比喩表現ではなくマジで火炎放射しやがった。
お陰で周囲の作物共からタゲ取られてフルボッコにされていた。
俺は農狂の作業服を一部燃やされてアンソニーから小言を貰った。
一応、耐火性もある程度確保した布地だったはずなんだが、それを燃やすほどの火ゲロとか何の冗談だと思って調査した。
まず攻撃的なのは辛味が強い。
そして喰ったら高確率で火炎放射する、低確率でマグマを吐いた。
・・・この時点で嫌な予感しかしなかったが野放しにしておくもの危険な気がしたので調査は続行した。
次に眼に止まったのが働き者の奴・・・凄まじく臭い。
喰わせたら50M離れてても『くさや』とか『シュールストレミング』を彷彿させるような臭気が強く感じられる。
こいつは高確率で何かを吐く・・・一番多いのはトカゲで次点でクラゲだった。・・・・意味が分からない。
低確率で喰った奴の身体が臭くなる。臭いが移ったとかじゃなく、そいつの臭いになったように臭くなるので凄まじく迷惑な奴だ。
・・・余談ではあるが、『くさや』は焼けば『掃除していない公衆便所』級の臭いが・・・『シュールストレミング』は缶詰からあけたら20M先の家に住む人間がガス漏れだ!!っと騒いで消防が出動する程の臭いであるとだけ言っておく。
時折居るピンク色の奴は有る意味『絶望』を知る事になる。
コイツは口からではなく、下から入ろうとする・・・つまりは『アッー!』的な事になる。
初めて見たときは驚いた・・・そして吐いた。
そいつにヤられた熊は、俺に股間を蹴り潰されたプーさんのような切ない声で鳴いていた。
・・・これ以上はよしておこう。
ちなみにコイツ、入って一定時間経つと爆発する。
熊が一撃死するレベルだが、時折半径5Mを無に帰すように空間が捩れた後で『何も無くなる』。・・・異空間にでもお持ち帰りされたのだろうか?
@コイツは極端に数が少ない。無個性95個性4・5コレ0・5くらいだ。
最後、白くなって大人しい奴・・・くっそ苦い。
焼肉の炭化した肉が可愛く思えるような、コーヒーを焙煎ではなく直火焼きして炭にしたクラスの苦さだ。
ただ苦いだけで臭いとか味とかはまだ大人しいので(味覚破壊の)入門編には丁度良いかもしれない。
ちなみに鉄鬼とアンソニーがちょっと喰ったのもコイツだ。
まぁ凄い顔をしていたがな。
今回使ったのは無個性のだが、威力は未だ大なり。
さて、大人しくなってから隷属化しに行きますかね。
作者「G・Wとか滅びれば良いんだ」
天道「飲食の宿命だ諦めろ」
作者「明日(今日)また書くよ!」
天道「埋め合わせはキチンとな」




