初志貫徹~ただの頑固者か意地っ張り~
初めて1日単位の閲覧数を見たら意外と多くて目が飛び出そうになった作者です。
こんな作品を読んでいただいて恐縮です。
感想や評価舞ってます。
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〉 とノ )))
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俺のナイフ作りの成果は、皹や歪みが発生したり折れた物が1割・人は刺せるが毛皮を切れないナマクラ3割・毛皮も切れる普通か良作5割である。
残り1割は時折出来る俺の現時点での最高傑作級で、売りには出していない。
だって形がナイフカテゴリーの癖に「これ本当にナイフ?」って形だったり、やけに尖った性能だったりするからだ。
そして事件は俺が欲張った為に起こったのである。
少し難しい付与魔術を複数の対象に一気に施す
それが付与魔術のスキルを得る上で最後の条件だと言う話を聞いて、俺の作ったナマクラから最高傑作まで全部にある付与魔術を施したのだ。
付与魔術の名前は『クリティカル・ペイン』
この付与、「『初めて複数対象』に付与魔術を施す」「『短剣』カテゴリーの武器のみ」という条件があるのだ。
ここで引っ掛かるのが前の条件での初めての複数対象の部分だ。
これは付与魔術スキルを取る前でしか使えない。
つまり1回こっきりの付与なのだ。
多分、付与魔術のレベルが上がって行けばいずれ付与できるようになるのだろう。
だが現状、1回だけ。
そこで自分の手元にあるナイフを全部使ったのである。
結果、1本を残して全部損失
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skill:初歩付与魔術
class:魔法技能
習得条件
付与魔術の教本を読むor付与魔術師に師事する。
付与魔術を150回対象に施す。
付与魔術を複数の対象に1回施す(失敗可)。
付与魔術の成功率10%上昇 付与魔術の成功確率が分かるようになる
STR+0 VIT+0 INT+2 SEN+2
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やってらんね~レベルである。
こうして俺は自分用のナイフを手に入れる代わりに、殆どのナイフを売りに出す事が出来なくなったのである。
そして、現在
また向こう鎚のバイトに戻っている。
だってまだ鍛冶スキル貰ってないもん。
そして2日が過ぎた。
まだ鍛冶のスキルが手に入らない。
「なぁ親方さん、鍛冶スキルって何時になったら覚えれるんだ?」
「そりゃお前、幾つか武器を作れば習得できるに決まってんじゃね~か」
俺の疑問に親方NPCが答えるが、幾つかは教えてくれない。
そこで俺は1つだけ残ったナイフを見せてみる。
「これ俺が作ったナイフなんだが」
親方はナイフを俺から受け取ると、苦い顔をして
「良い『短剣』だがコレだけじゃダメだな」
と、言った。
・・・・・ん?『短剣』?
なんで言い直した?ナイフでも通じてた筈だ。
「後2本違うのを持ってきな」
納得がいった。
つまり幾つかってのは数は数でも違う種別の物って事か!
そうと決まると2日で稼いだ金で鉄鉱石を買い、直剣と大剣を作ってみた。
そうすると念願の鍛冶スキルが手に入ったというシステムコールが聞こえた。
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skill:初級鍛冶
class:生産技能
習得条件
鍛冶師に師事するor自分で武器・防具カテゴリーの物を作り上げる。
武器・防具カテゴリーの物を200回生産する。
種別の違う物を3種類生産する。
鍛冶による品質上昇 鍛冶の成功率10%上昇
STR+3 VIT+2 INT+0 SEN+1
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そうして俺はようやく鍛冶スキルと自分で使う為のナイフを手に入れたのであった。
・・・・・ナイフ1本でどんだけ時間が掛かってんだよ俺・・・