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農民Play!  作者: オグズウェル
フレンドリーPlay!
40/93

お前達、もう寝なさい~ただし、永眠の方だがな~

ちょいグロめ~

俺は丸太君を引き摺り走って最初の黒ずくめに肉薄した。


転げまってる黒ずくめは俺が近づいてる事に気がついてないようだ。


「っちぃ!!」


木陰から様子を伺っていたPKらしき奴の1人がこっちに向かってくるが


「もう手遅れだよぉっと!」



生憎と丸太君は固定はされているが長い縄の持ち手の武器だ。

普通の鎖付き棘鉄球(モーニングスター)以上に長い縄を伸ばす事で中距離まで振り回せる。



俺の振り下ろしは転げ回っていた奴の頭を潰し、赤い華を咲かせた。

・・・ちなみに年齢設定が18歳以上で、オプションから『流血表示設定ON』にすれば今のような光景になる。


兄妹とかは普通に潰されただけに見えているはずだ。


そして、この流血表示だが、ちょっとした利点もある。


「糞が!死ねよ脳筋!!」


片手用の剣を突いてきたPK君その2の突きをステップで右に避けて、剣を握った右腕を引っ張って軽く肩を極める。

そして肩を支点に地面に倒れこんでやる。


ゴギリ、と鈍い音と鋭い感触。


「ぎゃぁぁああああああ!?」



叫びでも判るように、肩の骨を折ったのだ。

幾らフィードバックが低かろうが大ダメージならそれなりに痛い。

しかも悪寒や不快感は現実のそれよりキツイ。



腕を極めた格好で俺が倒れたのを好期と見たのか、ジェイルとジェイナに2人のPKが襲い掛かっていった。



「こっちもか!」


「ジェイル!気を付けてよ!」


だが、短い時間だったが俺が経験を積ませたのが幸いしたのか、それとも対人戦に慣れていたのか対処が遅れる事はなかったようだ。



「なんなんだよテメェ等!?」


「あん?」



俺の下敷きになってるPKその2が何か喚いてる。



「何で首都に未到着の癖してこんなに強いんだよ!?

可笑しいだろ!?

素人に毛が生えた程度の装備でなんであの2人と戦えてる!

アイツ等の装備は首都に居る鍛冶プレイヤー渾身の傑作と言われてる武器なんだぞ!?

なのになんで・・・。」


「どうしようも無く馬鹿だなお前。」


「ぁあ!?」


「いや、凄まれようが怖くないぞ?

まず俺の下から脱出してからにしろよ。


まぁ逃がす気はね~けどな?」


そうして右腕を捻りながら背中に腰掛けてやる。

PKが苦鳴を洩らすが、知ったこっちゃ無い。


「あぁ、お前が馬鹿だって話しだよな?

当たり前だろ、武器がどれだけ強かろうがお前等のスキルが充実してようが手前等自身のPS(プレイヤー・スキル)が低ければそりゃ負けるのが普通だ。


あぁ!首都に行ったからって強いとは言えないからな?

何であんな熊相手に2人掛かりが基本なんて言い出したのか分からない位だし。」


「お前、何言って。」


「まずはジェイル・・・あぁ男の方な?

そっちを襲ってる馬鹿だが、何でレイピアで斬りつけてんの?

しかも間合いを把握しきれてないし、突く速度も斬りつける速度も糞遅い。


あれじゃ、熊の方が早いぞ?」



レイピア、つまり細剣は突くための武器だ。

斬る事自体も出来はするが、親指程度の太さしかない刃渡りで斬るような事をすると、ほぼ曲がる。

粗悪品ならそれだけで折れるくらい脆いのだ。


「しかも斬りつける相手の装備も分かってないのが致命的だ。


エストックやレイピアに分類されるような刺突剣ってのは、元々はプレートメイルの下に着込んであったチェインシャツ・・・チェインメイルとも言うが、剣で斬りつけても柔らかく衝撃を吸収しちまうソレに対抗して鎖の間を貫く為に作られた剣だぞ?

だからヨーロッパの連中はアーマーピアス、日本語なら鎧通し、鎧貫きって言ってるんだ。


あんな風に皮鎧だからって鎧の上から斬りつける武器じゃね~んだよ。」



それに皮鎧って馬鹿にされやすいが、兎の皮をなめして接着剤で5枚程纏めると至近距離からの弓程度なら突き刺さるが貫けない程度の防御力はあるんだぜ?



「それとジェイナ、女の子の方な?

そっち襲ってる奴は論外だ。


なんで大鎚なんて装備してる奴が軽装の回避重視な奴を相手にしてんだよ。

あんなもん扇風機にも劣るわ。

野球じゃね~んだから横にフルスイングしても当たる確率なんて殆どね~よ。


しかも防具は部分的な皮鎧とか・・・。

いっそ舐めてるよな?」



あんなデカイ武器振り回すならプレートメイルは要るだろ。

振った後の隙を突かれてもある程度はカバーしてくれるからだ。

・・・まぁ過信は禁物だが。

それに大鎚なんて当てようと思ったら、相手の攻撃に合わせて振るのが1番なんだ。

つまりは相討ち狙い。

だからこそ余計に優秀な鎧が必要になる。



防御を軽視しすぎなんだよ。

勇者願望でもあんのか?

PKの癖に。


まぁ良い、頭用の防具を付けてないんだ。

腰から殴れるナイフ君を抜く。


「まぁお前等の雑魚さはどうでも良いんだ。

人を殺しに来たんだ、殺されても文句は無いだろ?」


「ふざけ・・。」


「御休み、もう眠ると良い。」



そして首と頭蓋骨の間を狙い、刺した。

作者「偉そうに講釈してる割には自分も似たようなもんだよね?」

天道「俺はVIT高いし良いんだよ。それに振りなれてるからな。」

作者「丸太を軽々振り回す主人公って何か違うと思うんだ。俺。」

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