無職な変質者~出入り禁止不可避~
短いよ!
やっとお休みだぁぁあああ!
・・・寝る
さて、もう首都に着くまで4kmを切った。
前に聞いてた話しならそろそろ出て来ると思った方がいいだろう。
「おい、そろそろ大物が来る頃だから警戒しとけよぉ?」
「大物ですか?」
あれ?この兄妹はしらんのか?
「あぁ、この付近っつか始まりの街から首都への道のりで高確率で出てくる兎と熊の進化系だ。」
「えぇ!?そんなのが居るんですか!?」
ジェイナの顔色が青くなったような・・・?
ビビってんのかな?
「はっはっは!
そんな身構えんでも良いぞ。
どうせ熊だ。」
「いやいやいや!?熊だって立派に強敵ですからね!?」
「ジェイルよ、熊は害獣だろ?」
「え、は、はい。」
「害獣には慈悲などやらんでいいんだ。
つまりは根絶やしにする勢いで狩れ、『ビビる位なら突撃して死ね』以上だ。」
「この人滅茶苦茶言ってるぅぅぅうううう!!?」
ん?何だよ?驚いた顔して俺の方を見てるのは判るが、何で語尾延ばした?
「天道蟲さん!」
後ろ、と言うつもりだったのだろう。
それは俺には聞こえなかった。
「グルォ!」
右肩に激痛が走る。
御出でなすったか!
「いてぇな糞が!」
腰に差していた殴れるナイフ君1号を抜いて右肩を刺すように突く。
「グラァァア!?」
右肩の不快感が消え、熱を帯びているのを感じる。
転がるように前に飛び込み前転をして距離を取ると共に後ろに振り向く。
何時もの害獣の熊公よりちょっと小さめの身体、フックのように丸まりながらも尖った爪。
ストーキング・プーか。
魔法使い系キャラを狙うって書いてたが前衛に居た俺をターゲットするとはな!
「本気で行くぞ!
グランド・フォース!ガイア・フォース!!」
連続で俺の切り札とも言える強化系アーツを発動する。
「ガァァアアアアアアア!!」
ストーキング・プーが雄叫びを上げる。
「オオオォォオオオオオオオオオ!!!」
負けじとシャウトで応える。
「天道さん!森から色々来てます!!」
「ちょっと任せた!
俺はコイツを血祭りに上げる!」
俺を襲ったのは赦そう。
だが噛み付いたのは赦さん!!
「畜生の分際で農民に勝てると思ってんのかぁ!?
まずはそこら辺を徹底教育してやらぁ!!」
俺の拳でな!!!
プーさんはプーさんでも無職な方のプーさん
でも畜生だし生きる事が仕事なのかね?
@感想でもありましたが天道さんと兄妹はパーティー組んでません。
後ろから引っ付いてるだけです。
グランド・ガイアは最初と今使った時の間は切ってるのでオーラが出ていません。
パーティー組んでない理由は・・・・分かるよな?