鬼ぃさんと交渉~双子座の男の方~
ちょっとの間、双子がメイン視点になるよ!
やったね!た○ちゃん!(トラウマを抉っていくスタイル
ネタが分からない純粋な人は検索してはいけないよ?
鬼ぃさんとの約束だ!
~ジェイル視点~
今、俺と妹はある人に頭を下げている。
光らないスキンヘッドに作業服を来た年上であろうプレイヤーにだ。
唯一人で俺達が苦戦していたモンスターを殲滅する程の攻撃力。
アレだけの重量物を振り回して息切れしないもしていない持久力。
完全な前衛型のプレイヤーだろう。
恐らくは壁役、それも回避型だと思う。
純アタッカーと言われても納得できるが、咆哮を使っていたようだし敵愾心を集める行動を執るのはタンクに多いタイプだ。
それに、ここは始まりの街と首都を繋ぐ道、その3分の1を越している所だ。
この人は、俺達が6人でやってきた道のりを1人で踏破している事になる。
この人と一緒なら首都へも辿り着けるかもしれない。
そんな思いがあった。
「お願いします!
首都まで一緒に行ってもらえないでしょうか!」
「お願いします!」
俺とジェイナがもう一度頼み込む。
正直、俺達なんてお荷物だろうと理解できる。
だが、此処から引き返すなんて選択はしたくない。
我が侭なのは重々承知なんだけど、駄目元で頼んでみたのだ。
「・・・別に良いが、俺そこまで強くないぞ?
それでもいいのか?」
・・・・何言ってんの?この人?
「あのぅ・・・。
私達から見ると鬼のようにお強いのですが・・・。」
妹よ、俺と同じ考えなのは判るが鬼はないだろう、鬼は。
「鬼かぁ・・・。
最近、肥料にも同じ事言われ始めたんだよなぁ・・・。」
一体何処を間違えたのか・・・。
そういって後頭部を掻いている姿が、なんとなく微笑ましい気がするのは何でだろう?
「まぁこんな大して強くないオッサンで良いなら一緒させてもらおう。」
そう言って苦笑と共に同行を許可してくれる小父さん。
「宜しくお願いいたします。」
「しゃっす!」
おっと、つい部活のノリになってしまった。
「生産プレイヤーの天道蟲だ。
よろしく頼む。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?
「えっと・・・。
今何て仰られました?」
俺の耳が可笑しいかったんだろう。
もう一度聞きなおす事にした。
「ん?
名前は天道蟲。
生産プレイヤーだ。」
ちょっと待て!?
え?生産!?前衛ですらないの!?
「・・・・冗談ですよね?」
石化から戻ったのは妹の方が早かったらしい。
若干震えながら聞き返す。
「何がだ?名前の事か?」
「いえ、生産プレイヤーって聞こえたんですが。」
「本当だぞ?
現にリベラ村っつ~北にある村に篭ってたしな。
・・・あぁ!一応肥料の収穫(ゴブリン虐殺)と害獣駆除は日常茶飯事だったから戦闘自体はできるぞ?」
・・・マジで生産の話しなのか?
何故、肥料集めを戦闘経験と共に話したのか。
実際に見るまで俺は理解できなかった・・・とだけ言っておく。
ちょっとだけ小話
暁顔+魔力水=統合水:1つの素材に別の物を加える。加えるだけなので混ざりはしない。
オーガの胃液+統合水=融合液:素材を溶かして融合させる。鉄に素材を混ぜる際に使う。ジャック君のナイフの金属もこれで出来た。
こんな感じですお!
意味の分からん植物共の生態及び収穫話しについては双子の話しが終わってからになります。
連休は辛いよ!(仕事量的な意味で。