奴隷Play!!・・・・って、え!?
天道キレる・・・の巻
「本松さん・・・大丈夫っすか?」
「あん?何が・・・?」
「目の下の隈がシャレにならんくらいデカイんっすけど?」
ある昼下がりの飲食店。
その厨房の片隅で仕事に従事する俺と後輩君。
「・・・あぁ、最近寝る時間削って農業しててな・・・・ゲームだが。」
畑という名の荒地を耕してからリアルで1週間が経過した。
・・・・・未だ雑草すら生えてこない。
駄弁りながらも俺の腕は動いている。
スライスされた豚のバラ肉と野菜を炒め合わせている真っ最中だ。
「寝ないと身体に悪いっすよ~?」
後輩君も後輩君で俺の横で炒飯を振っている最中だ。
「分かっちゃいるんだがなぁ・・・。」
お玉で赤味噌に砂糖と醤油や油を加えた混合調味料を炒めてる物に回し入れて素早く鍋を返す。
3回程手を返したらお玉で混ぜてまた返す。
それを3回程繰り返すと、出来上がりである。
「回鍋肉上がり~。」
俺の声を聞いたホールの店員が直ぐに完成品を持っていく。
「オーダー!餃子3!炒飯3!春巻き2!以上です!!」
「ほーぃ。
後輩君、手伝ってやるから慌てんな。
とりあえずその炒飯仕上げちまえ。」
そういって油で慣らした中華鍋を火にかける。
昼の戦場はまだ始まったばかりである。
「おつかれっした~!」
『おつかれ~』
ランチの営業時間が終わってお客さんが掃けた。
つまりは昼の営業終了である。
「片付けは~?」
「後はホールだけだ。
上がっていいぞ。」
『う~っす』
俺と後輩君の他にも5人程働いている。
まぁ疲れてますオーラが半端ないが。
「あ、本松!
わりぃが夜も出てくれ。夜の奴が1人来れなくなった。」
・・・・・残業確定。
夜の仕事も終わって、ヘトヘトになりながら帰宅した。
日課である家事を済ませ、モンスレにINする。
「はぁ・・・・仕事じゃないが、隈が出来てる原因は間違いなく『コレ』だな。」
俺の目の前には茶色い土の畑があった。
だが畑とは名ばかりで、雑草1つ生えてない不毛な土地である。
「可笑しいだろコレ・・・。
なんで3回も餓死と過労死する程手入れしたのに、発芽する気配すらね~んだ。」
俺は現実世界で3日ほどかけて畑を仕上げた。
・・・・いや『仕上げた気になっていた』と言った方が正しいか。
まさかゲームの癖に此処までキツイとは思わなかった。
ちなみにアイテム類は倉に置いてある。
預けている扱いなので過労死でロストは起こっていない。
その代わり、お金だけは置けれなかったのでロストして全俺が泣いた。
そして極貧生活で食う物も減らして作業してて、気が付いたら餓死してた。
更に所持金が減って、村の周りのゴブリンを怒りに任せて殲滅した。
ちなみに敵を倒すとお金が貰える、というより財布の中身が自動で増える仕組みなのだ。
剥ぎとりをすれば素材が手に入るが、ゴブリンは良い素材が滅多に無いため殲滅するように狩る方が効率が良いのだ。
稼いだ金は食料に費やした。
くそぅ・・・せめて畑がマトモに使えれば・・・・。
「このゲームで肥料の扱いは『作物に生命を宿す』のと成長速度の上昇だけだ。
土自体が悪くて作物が出来てすらないから生命なぞ宿らんしなぁ・・・。」
かと言って牛糞みたいなもんも無い。
・・・・・・・・・・・・・・・・!
そうだ燃やしちまおう!
汚物は消毒だ~~~~!!
いや詳しい事は次のページで
ページが無い?ちょっと待とうぜw作者も疲れてるんだw




