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農民Play!  作者: オグズウェル
ビギナーズPlay!
25/93

挨拶廻り~田舎の基本~

カードを買った俺は村を歩いていた。


商店や鍛冶屋等の有無を調べる為だ。



ここ正式名称『リベラ村』は『中立地帯』に分類される場所だ。

モンスレの街や村には2つの地帯が存在する。


1つが『安全地帯』始まりの街や首都などの比較的大きな街に多い設定で、PKや犯罪(スリや空き巣)といった行動を制限される地帯である。


2つ目が『中立地帯』首都から離れた街や小さな村などに多い設定で、先に上げた行為が可能になる地帯である。


『中立地帯』でもログアウト等は出来る。

だが此処で活動する以上、いつもPKに対する注意は必要になる。


ちなみに犯罪行為はそれ専用のスキルがある為、容認されている。

・・・バレて捕まればデスペナ2倍だそうだが。

ちなみにプレイヤーからもスリが出来るそうだが、結構気づかれる事が多いそうだ。




村の中をウロチョロと歩き回っていると、NPCも畑を耕しているのが良く見える。

参考にさせて貰おうと、歩みを止めて観察していると


「あん?なんじゃぃ?

何か用でもあるんか?」


とNPCに気づかれてしまった。


「あぁいや、怪しい者じゃないよ。

これから農業を始めるところでね、少し参考になるかと思って見せて貰ってたんだ。」


NPCの挙動が少し止まり、ちょっとの間を置いてから苦笑を浮かべる。

・・・今の間は返答に対する応答を待ってたようだ。

人間臭いが、やはりゲームなんだな。


「ほんなら、良いもんやるわ。」


そういうと、NPCのオッサンは少し離れた所にある倉から(クワ)(スキ)を持ってきた。



「ちょっとヘタってきとるけど、まだ使えるけん持ってけ。」


・・・良いオッサンであった。



俺は感謝を伝えると、その2つをインベントリに入れて歩くのを再開する。



色々と歩き回ってみたが、鍛冶屋は存在しなかった。

商店は小さいながらも存在した。

ポーションや細々とした物を売っていたが、錬金術の触媒は売ってなかった。



あと、鍛冶屋の代わりに『特産店』という店があった。

鍛冶屋や錬金術屋にプレイヤーが商品を置いて貰えるように、此処では穀物や野菜、果物といった農産物を置いて貰えるそうだ。


そして、植物の種も売っている。



そして見てしまったのだ。





『ジャガイモの種:20G』










・・・・・・・・・・・・・え?



ジャガイモって小さいのを種芋として栽培するんじゃなかったか?

種なの?ねぇ?



・・・・・っは!?

いかんいかん、常識が俺の頭で渦巻いていた。

うん、常識は捨てないとな・・・。

ものすごく納得がいかんが、無理やりにでも納得しないとな・・・・。





遣る瀬無い気持ちのままに、人参とジャガイモと玉ねぎの種を買ってその場を後にした。






・・・・・でもやっぱりなんでジャg




何処までも納得いってない俺だった。

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