村にたどり着くまでがエキサイティン!です。はしゃがないでください。
日間5位・・・?
HAHAHA・・・・そんな・・・・ば・・・か・・・・な・・・・。
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skill:格闘術
class:戦闘技能
習得条件
スキル『喧嘩術』を習得済み
モンスター10匹を武器を使わず倒す
『殴打』『蹴撃』のダメージ2倍 『投げ技』『絞め技』『関節技』のダメージ1・5倍
STR+2 VIT+1 INT+0 AGI+1
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格闘術はゴブリンを殴り殺した時に手に入った。
ジャック君の教えてくれた通りだな。
ちなみに俺が使ったパイルドライバーは『投げ技』に、首相撲は『絞め技』に分類されるようだ。
・・・首相撲って組技じゃないのか?
って疑問もあるが気にしたら駄目だ。
金属から肥料が出来る世界でそんな事を気にし始めたら限が無いのは先刻承知。
俺は『預かり所』、通称『銀行』に白龍素材を預ける事にした。
だって大物の素材だよ!?
無くしたくないじゃん!
ちなみに一応値段を調べる為に冒険者斡旋所、通称『冒険者ギルド』に鱗を持ち込んでみたら、1枚100kという査定を戴きました。
ちなみにプレイヤー同士でならもっと増額できるかもというアドバイスまで。
・・・・絶対売らんがな。
そんな導火線に火が付いたダイナマイトを持っとくより危ない真似してたまるか。
争いの火種どころか石油の利権クラスの戦争が起きるわ。
という訳で銀行に封印することにしたのだった。
さて、封印が終わってから錬金術屋で『オーガの胃酸』を金の都合で小瓶にランクダウンして3つ補充してから、また北への道を歩んでます。
たまに飛んでくるホーン・ラビットを回避して、着地してこっちを向いてる所を捕まえて首を絞めて窒息死させること3回。
飛んできた奴をそのまま捕まえて地面にバウンドするくらい強く叩き付けて殺す事5回。
飛んできた奴をサッカーのオーバーヘッド・キックの様に空中で蹴ってゴブリンに角を刺して殺す事2回。
やっと村の入り口が見えてきました。
何で途中から超次元サッカーしてたのか分からないが・・・。
まぁ気分的にはサッカーというよりエキサイトの方だったが。
兎をゴブリンに向けてシューーーーーート!
超エキサイティン!!
ってな感じで。
・・・・ちょっとだけ楽しかったのは秘密だ。
「グフォ」
ある日~村の前~熊さんが~たい~ぐん♪
・・・・・いや多すぎじゃね?何で8匹も居るんだよ!?
「グラァァアア!!」
しかもこっちを狙ってきた!
「今日は厄日か畜生め!!」
殴れるナイフ君1号を指に嵌めて応戦の構えを取る。
すぐに囲まれるだろうから逃げることは駄目だ。
しかも下手に逃げても追いつかれる。
ならば戦って少しでも隙を作って村に逃げ込むのが最良だと考える。
殴れるナイフ君1号はメリケンサックを刃物にしたような武器で、殴り攻撃に斬撃属性を加えれるネタ武器一歩手前の俺専用武器だ。
ちなみに指を入れる持ち手は一繋がりの穴で投げ技をする時に邪魔にならないように手の平まで入れれる設計だ。
突っ込んでくる熊公の眉間に鉄拳の容量で刃をぶち込む。
どれぐらい刺さったかなど確認せずに引き抜く。
そしてそのまま首を殴りつけるように切り裂くが、
「っち浅いか!」
爪で引き裂こうと反撃してくる。
しかももう1匹がこっちに突っ込んでくる。
俺は最初の熊公の爪を前転で懐に潜り込みながら回避する。
更に懐から脱出する為に柔道の前受身の容量で地面を叩いて立ち上がる様な体勢になり、軽くジャンプするように前に跳ぶ。
そして最初の熊公の背中を獲ったのだが、3匹目の熊が俺に噛み付こうと近づいて来ていたのだ。
咄嗟に『マトリックス避け』と呼ばれる避け方になるが、格好を気にして殺し合いなぞやってられるか!!
そしてバク転のように腕を基点にして逆立ち蹴りで3熊を蹴ってから、立ち上がる。
そして3熊が動いた事で他の熊達の隙間が広がっていた。
チャンスは今しかない!
「アーツ!『強行突破』!!」
排撃(名探偵シリーズでドアをブチ破る時の正当な体当たり)を1番村への位置に近かった熊さんに叩きこむ。
アーツの相手を吹き飛ばす能力の恩恵で熊さんが慣性やら重力やらといった諸々全てを無視して飛んで行く。
その空いた穴を駆けて行くが、横にいた熊の伸ばした爪が左腕を抉る。
「ぐぬぅ!?」
糞が!っと内心でイラつくが、それよりも村へだ!
早く、速く、迅く!
「おぉぉぉおおおおおおおお!!」
俺の身体が拠点MAPに張られているモンスター避けの結界を超えた。
そうして、俺はやっとの想いで初の拠点移動を成功させたのであった。
ちなみに熊が群れていた訳は次の話しで!