いよいよ?
その後、判明した事を掻い摘んで説明するとだな・・・。
1・今の時代、反復横跳び等は非効率的な測定として廃止されている。
主にタッチパネル内蔵の床の上に光る円が現れて、その円の中にステップを駆使して入ると次の円が近くに現れるそうだ。
これで瞬発力と認識・判断力の両方を測定するらしい。
・・・おっさんの時代とは凄まじく変わってるぞ?
2・ジャック君の服装は幼馴染の女の子の趣味だそうだ。
何でも昔、自分の事を気遣ってくれていた幼馴染の娘が居なければ死ぬような目にあった事があるらしく、以来頭が上がらない関係なんだそうだ。
ちなみにこのモンスレ(ゲーム)を始めたのもその娘の誘いなんだそうだ。
女の子は戦闘と生産のハイブリットプレイヤーで、自分の装備をゴスロリ・ジャック君をシリアル・キラー風に着飾りたいようで、自分にくれる装備は大体猟奇系な服装なんだってさ。
何故、連続殺人者の格好をさせるのか?と疑問だろうが、ジャック君自身はモンスター狩りに興味が沸かないようで
PVP(プレイヤー同士の戦い)をしたいが相手が居ない=〉なら狩りに出ているプレイヤーに勝負を挑もう!=〉無視されるか馬鹿にされるばかり=〉よし!問答無用で戦いを挑もう!=〉見事PK一覧のトップリストに!
ってな感じな事になってなら服装もそれっぽくって事でシリアル・キラー風なんだそうだ。
ちなみに服を変えると女の子が拗ねるそうで・・・・。
HAHAHA・・・・このリア充め、爆発させてやろうか?
もうただの女の子じゃね~だろ、彼女だろそれ?って言いたくなる惚気話入りの説明。
まぁ上の2つはどうでも良いんだ。
問題は3つ目の情報。
3・始まりの街から北西に進んだ所に村がある。
これだけなら気にする必要も無かった。
だが追加された情報が俺にとっての天啓に思えたのだ。
『金で土地を買ってプライベート・エリアを作れるポータルがある。』
『その土地では拡張次第では何でも(・・・)出来るようになる。』
『ただし、高い割りに狭い土地・馬小屋の如き掘っ立て小屋で満足しなければならない。』
これは・・・生産者への道を進めという神の思し召しか?
そろそろ作業場も手狭になって来たからなぁ・・・。
主に本とか錬金術の触媒や素材アイテムとかマンイーター(!?)のせいで。
あ、マンイーターってのは俗称ね?
鉢植えで自家(人ん家っつか鍛冶場)栽培してたトマト、なんか攻撃してくるようになっちまってさ?
齧ろうとしたら齧り付かれた時は本気で驚いた。
まぁ錬金の練習で作ってた鉄から出来た肥料が良くなかったらしい。
当たり前と言えば当たり前だが、勿体無いじゃん?
ちなみに攻撃してきたら枯れるという蜜蜂に近い生態(まず生物なのかが疑問だが)をしているようだ。
蜜蜂は針を刺せば心臓ごと針が抜けて死ぬ。
このマンイーター(トマト)は弾丸の様に跳んできて噛み付いてくるが、蔕が取れるので噛み付いて暫くすると枯れていく。
ちなみに生きてる(?)奴は中々旨い。
酸味が程ほどで甘みが生きているのだ。
ちなみにダメージを与えると劣化する。
裂果もするが味が悲惨な程不味くなる。
前に言った糞イタリアンの料理と同じ位不味い。
ちなみに八百屋に聞いてみると「狭いとこで育ててストレスでも与えてんじゃね?」って事を言われたのだ。
なんでもこの世界、『肥料』を与えると野菜や果物類が生命を宿すらしい。
肥料を与えなければ普通の作物になるんだが、生命を宿せば味・栄養価のランクが上がり、劣化速度が遅くなるという巫山戯た事が起こるそうだ。
いや、マジでどうなってんの?この世界




