明かされる衝撃の新事実~犯人はYASU~
また暴投話で~す。
徹夜テンションなので反省すらしませ~ん☆
ここで疑問が沸きあがる。
確かに走る事を徹底すればAGI・・・つまりは敏捷値は上がるのだろう。
だが耐久走くらいでそこまでVIT・・・生命力値は上がるだろうか?
「ちなみにですが、ステータスはスキルの習得で上がります。
ですがスキルを得なくても上がる方法もあるのです。
それが『修練値』と呼ばれる隠し要素の1つですね。」
「修練値?」
「はい。
モンスターを狩る事を経験すれば貰える『経験値』のモンスレ版ですね。
修練値は自分の行動によって上がって行くタイプのモノで、耐久走で言えば『どこをゴールにするか』という風に任意で鍛えるものなのですよ。」
『どこをゴールにするか』・・・つまり何時まで走り続けるかってことか。
確かに明確な目標が在るわけでも無い。
スキル習得ってのが一種のゴールなんだろうが、『明確な』ゴールって訳でも無い。
俺にしてみれば『鍛冶』を習得したが『今以上の物を模索してる』状態が果たしてゴールだと言えるのかって事だろう。
人間が鉄の塊を振り続ければ筋肉が増えるように、走り続ければ体力が作られるように、学問を学べば賢くなるように。
・・・なるほどな。
このゲーム、俺の読みでは大分深いとこが関わってる実験に思える。
受験の失敗・社会への不適合・・・つまりは挫折し、この『ゲームに逃げてきた人間』を矯正する為のシステム
俺にはそう思える。
そうすれば高が『遊戯』に、これほどまでの金を掛けているのかが分かる気もする。
何故、体感時間を加速させてまでゲームをさせる?
何故、スキル制を謳ったゲームに『修練値』というものを存在させる?
何故、スキル1つ習得する事に細かな条件を設定する?
スキルに細かな条件設定が無ければ、極論『店でスキルを買う』ような羽目になるはずだ。
モンスターのドロップ品にしろ、店で買うにしろ『技術』を買うだけで身に付けれるのなら修練値なぞ要らない。
態々(わざわざ)そんなことで修練値なんて要素を増やす位なら『始めから作らない』
こんな考えが俺の頭に廻っていく。
・・・・駄目だ、これはまだ『俺の妄想』の域を出ない。
純粋にゲームを楽しんでもらうっていうのが製作者の考えなら、俺の考えは無粋だし失礼にあたる。
・・・・止めだ、止め!
とりあえず置いとけ。
考えたって『答え』が無ければ意味が無い。
「そうか・・・・って事は俺も意外とステータスに補正が掛かってるのかな?」
「そうだと思いますよ?
確認してみれば良いんじゃ無いですか?」
そう言われ、ジャック君がやってたのを思い出しながらステータスを見る。
STR:3
VIT:2
AGI:0
SEN:5
INT:4
RES:0
これが俺のステータスか・・・。
ジャック君も興味がありそうだが、流石に他人のステータスを盗み見るのは気が引けるようだ。
クスりと笑いジャック君にステータス画面を投げて見せる。
投げてっつっても半透明のウィンドウを指先で飛ばすだけだが。
俺のステータスを見たジャック君の反応は?
「これスキルだけの上昇値ですよ?」
え?
「ステータス画面の『総合』タブが本当のステータスです。
オプション操作して『スキル情報の隠蔽』を有効にしておいた方が良いですよ?」
やっちまったZE☆
言われた通り、スキル情報隠して総合ステを見る。
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Name:天道蟲
Class:『』
STR:10
VIT:14
AGI:1
SEN:8
INT:8
RES:2
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意外と高くね?
このステ見て、天道さんのHPの減り方が可笑しいと思った貴方!
次回に明らかになるので首を象さん(キリンではない)のようにして待っててNE☆




