男なら拳で語れ~ただし両者合意に限る~
駄目だ・・・・1話仕上げるだけでどんだけかかるんだ・・・・
俺はホラー君(仮)が起き上がる前に行動できた。
手を地面に着けたままで、両脚でホラー君(仮)の脚を捕まえて捻る事で再度転がす。
そのままマウントに持っていこうとしたが流石にそこまでは許してくれないようだ。
俺の右横腹にフックの様な形で左拳を叩きこんできた。
だがホラー君(仮)よ。
体重の乗っていない手打ちの拳なぞ効果は少ない事は君も良く知ってるだろう?
痛いが耐えれない程ではない。
だがマウントは諦めて、鉄拳(握り拳の小指側・肉が厚く怪我しにくい)を鳩尾(人体急所・横隔膜と胃に近く強く殴られると呼吸困難・吐き気がヤバイ)に叩き落とす。
だがホラー君(仮)、それを受けてなお蹴りを叩きこんでくる辺り流石だ。
しかもこっちが蹴りを受けてグラついた瞬間を見計らって、後転の要領で立ち上がる。
そして左手で手刀・右脚でミドルキック風な回し蹴りを叩きこんできやがった。
しかも体重をちゃんと乗っけてやがる。
おっさん予想GAYの大ダメージだよ
でもそれも必要経費と割り切って、両手で同時に顔を狙って拳を突く。
だがそれは布石。
ホラー君(仮)は予想通り、避ける為に前進しながら下に沈むような動きで掻い潜る。
か か っ た な ? ダ ボ が!
俺は拳を開いて両手を組むと同時に引いて、ホラー君(仮)の首を捕らえる。
焦った様子だがもう遅い。
首相撲(昔の映画なんかで女優が男優の首に手を回すアレの原点・ムエタイの技の一つ)になった時点で次の行動が確定してるのだよ!
そう連続膝蹴りというな!!
1回目はまともに入ったが、2回目は両手でガードされた。
3回目で腹に対するショートパンチというお返しが来たが、俺は首相撲の手を切り替えてフロント・ネック・ホールド(ボディービルダー達が大胸筋をアピールする為のポーズを片手で手首を掴んだ形でホールドするプロレス技)に移行する。
そして本気で力を入れて持ち上げる!
ホラー君(仮)は腰を落として持ち上げる行動を拒否するが、日がな1日伊達や酔狂で鎚を振ってた訳では無いのだよ!
そして身体を動かさない奴には分かるまいが、人間の広背筋は専門に鍛えなくても300KG近い力を出せるのだ。
つまり両腕の力が一瞬でも耐えれるのなら、人間一人なぞ持ち上がるのである。
そして持ち上げ、落とす瞬間に脇腹に手を入れ掴む。
パ イ ル ド ラ イ バ - !である。
ちなみに人間、30cm程から頭で落下しただけで悶絶する程の痛みである。
それを地面で加減無しでやる技では無い。
というか普通に人が死ぬのでやってはイケナイレベルの技だ。
逝けはするけどね?(あの世的な意味で)
それを頭の後ろに手を入れて耐え切りやがったのはどういう事か問い詰めたい。
しかも可笑しい事にパイルドライバーが決まったのにまだHPゲージが半分までいってない、つまり決着が付いてないのである。
ホラー君(仮)・・・・君どれだけタフなんだ!?
おっさんのHPゲージはもう半分にいくかいかないかの水準なのに!
そして俺のホールドから抜け出すと後ろ回し蹴りをかましてきやがった。
寸での所で避けるが、避けきれずにダメージを喰らう。
だが、まだ終わってない・・・・と思ったが
「コォ~~」
あらやだ
構えをとってらっしゃる。
しかも古武術の呼吸法とか本気で殺る気だね?
「カァっ!!」
放たれた正拳のような一撃は、ナイフを持ってた時より洗練された無駄の無い動きで最短最速を地で行く一撃だ。
俺にはそれを受けきる技もHPも無い。
だとすれば残る手段はただ一つ!!
「南無三!!」
自分の拳で迎撃するのみだった。
互いの拳が交差した。
クロスカウンターの様になったお互いの一撃は、俺の拳はホラー君(仮)の頬に、ホラー君(仮)の拳は俺の眉間にヒットした。
《Finish! Draw!》
ドロー・・・・引き分けか・・・・
そうして俺とホラー君(仮)は前のめりで倒れた。
まじで眉間いてぇ・・・・・
異論も無いようなので掲示板ネタ殺ちゃうYO☆




