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農民Play!  作者: オグズウェル
ビギナーズPlay!
1/93

プロローグ

初投稿になります。

作者の筆の速さは鈍亀にも劣りますので御了承ください。

なお不定期更新であるので、間が空くことが良くあります。



「最近のゲームの機械って結構デカイんだな。」


俺の名前は「本松ホンマツ 天道アマミチ」しがない飲食業の店員であり31歳のおっさん(初級)だ。

俺の働いてる飲食店がある商店街でやっていた福引の景品の2等賞であるVRゲームの機械を見ながら悦に入っていた。


実際、当たるなどと思っても無かったのだ。

商店街のスーパーで足りない食材の買出しを店長から頼まれて、買った食材の値段が1000円以上だったから、と貰った福引券。


店長に「福引券貰ったんすけどどうしましょ?」と聞いたが、「そんなもんロクなもん当たらんから自分で使え。俺が許す!」


と、貰った福引券でガラポンを回して出てきたのは赤い玉。

赤い玉を見た時、俺は落胆していた。


オレンジの玉を狙っていたからだ。

ちなみにそれは3等の景品で「Aランク国産黒毛和牛」だったのだ。


お店で食べれば諭吉さんが凄まじい勢いでレジに吸い込まれていくような高級肉である。

安月給な俺にそんな贅沢は許されない。

主に俺のおサイフ事情のせいで



そんな訳で高級肉を逃した俺としては赤い玉の景品なぞ覚えて無かったのだ。

「おめでとうございます!2等賞ですよ!運がよろしいですね~」

はっぴを着たお姉さん(推定27)がそんなお世辞を言ってくるが余計なお世話だとしか思えなかった。


「天道さんじゃないですか!いつもご利用ありがとうございます~」

と商品を入れた紙袋を持ってきたのははっぴを着たバーコードだった。


・・・訂正、バーコード禿げのスーパーの店長だった。


「いや~、ココだけの話しなんですがね~?当たりって良い物が最初に出ないように調節してるんですけどね~。

初日で2等なんて強運ですな~。」


この店長嫌いなんだよな・・・話しが長いしなんか臭い。

あと胡散臭い。


「そうですか、まぁそれは置といて景品貰っていきますよ。」


そう言って紙袋を貰って帰路についた。



アパートについてすぐに風呂場に入る浴槽の上の方に洗剤をかけていく、下の方にはかけずにベランダに向かう。

洗濯物を取り込みコックコートをアイロン掛けしてから畳む。

他の下着や上着なんかも畳む。


畳んだら、冷蔵庫を空けて昆布水を取り出す。

大きな昆布をハサミで切って、水を入れたヤカンに入れて戻した物だ。

必要な分だけを鍋に入れて火にかける。

冷蔵庫から豆腐・玉ねぎのスライスを入れたタッパー・薬味ネギ・キャベツ・スライス豚肉・味噌を取り出す。

冷凍庫からはラップに包んだ白米を取り出す。


火にかけた鍋に煮干を少しだけ入れて、薬味ネギを刻む。

ザルとボールを流しに置いてキャベツを千切りにする。

千切りをしたキャベツをザル&ボールに入れて水にさらす。

沸騰した鍋から煮干を取って、玉ねぎと手の平に乗せた豆腐を四角切りにして鍋に入れる。

火を弱めてお玉に味噌を入れて鍋の出汁で少しずつ溶いていく。


弱火にかけている間にフライパンを熱していく。

白い煙が少し昇ったとこで、油・豚肉と少量の玉ねぎ入れる。

軽く炒めたところで、焼肉のタレを少量入れて良く絡ませる。

タレが少し焦げた所で火を止めて皿に千切りキャベツと共に盛っていく。


鍋の火も止め、電子レンジで凍った白米を解凍する。


電子レンジで解凍している最中に風呂場に行き、浴槽を磨く。

この時、最初にかけた洗剤は下に垂れているので下まで洗剤が届いている。

少しの水をスポンジに含ませるとちゃんと少量の洗剤でも泡立つのだ。


そして風呂掃除を終えた後、風呂の湯を入れる。

出す量は少量で良い。


そしてキッチンに戻った時には白米の解凍は終わっている。

タイマーを掛けて食卓につく。

今日のメニューはご飯・味噌汁・焼肉風の豚の炒め物だ。

簡単だが一人暮らし&彼女無しの食卓なぞこれでも豪勢な方だと思う。


食べ終わったら、キャベツを水にさらしていたボールに洗い物を入れて洗剤を掛ける。


そしてタイマーが鳴る時まで暇な時間を過ごすのが日課なのだが、今日は福引の紙袋がある。

「そういや中身なんだっけ?」


そういえば内容聞いてなかったわ・・・

生ものじゃないはずだからってほっぽってたわ。


紙袋から取り出すとそこには全体的に白いパッケージのデカイ箱が入っていた。


馬鹿でかいヘッドギアの様な写真付きで『VRギア』と書かれている。


「これ、少し前に発売した最新ゲーム機じゃね~か!?」

驚いた・・・何が驚いたって商店街の福引でこんなレア物が手にはいったという事に驚いた。


たしか2ヶ月前に発売してから凄まじい勢いで売れていて何処も彼処も品切れ状態が続いてたはずだ。


それをこんな田舎の地方都市の商店街が確保していることに驚きだ。


「良い物貰ったな・・・んじゃ早速」

箱を空けたところでタイマーが鳴る。


楽しみな時間を中断するしか無いがそこはガマンだ。


『今日から少し楽しみな時間が増える』

俺はそんな事を考えながら風呂へと赴くのであった。

VRMMOの話しだと言ったな

アレは嘘だ(ゲス顔

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