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第四話「閃光走る」


「なんだか胸に穴が空いてるのも変な感じですね」


 昨晩、戦闘のあった場所にて──巨人は膝をつき、座り込んでいた。


 それでも胸の位置は地上から八メートルほどはあるだろうか。



 乗り込んでいるレイディルに、半身を操縦席に入れたままアリーシアスが問いかけた。



「覗き窓みたいなものだとオレは思ってたんだけど──」


 戦闘中は必死だったので、機能を一つ一つ確認する余裕がなかったと思い、アレコレパネルを押してみた。


 バシュという機械音と共に、胸の扉が閉まる。

 その勢いでアリーシアスも中に放り込まれてしまった。




「動かすなら、動かすって言って欲しかったです……」


 危うく挟まれる所だったので当然である。




「……ごめん」



 奥には若干の余裕があるが、さほど広くない操縦席だ。

 二人ではいると余計に狭く感じる。


アリーシアスはレイディルの膝の上に乗る形となった。



 先程閉まったドア──今しがたの解析によれば『ハッチ』というらしい──が、閉まると操縦席内部の壁に周りの風景が映し出された。




「うわぁ、遠くまで見えますよ!」


 壁に映った景色を見て、アリーシアスが目を輝かせた。




「なんだこれ、凄く見やすいぞ」


 レイディルは呆気に取られていた。


 ギガスと戦った時、ただの壁だった為、唯一開いていたハッチから敵を目視していた。


 それでも状況を把握するのが難しく、解析魔術で地形と敵を確認していたのだ。




(もっと早く知りたかった……)


 二人はかなり密着した状態なのだが、景色に夢中でそんなことは気にもかけていなかった。


 再びハッチを開ける。すると外から声が聞こえてきた。





「準備はどうか!?」


 ダイレル執政官だ。

 二人はつい景色に夢中になっていたが、今は出発前の起動確認をしているところだった。

 確認が終わり次第、砦に向け出発することになる。


 

「早馬でも伝書鳩でも間に合わないが、この巨人なら可能かもしれん。

……すまないが、行ってくれるか?」


 ダイレル執政官は言い淀みながらも、レイディルに頼んだ。

 希望を巨人に託す、と。




「なんとか間に合わせますよ」


 先の戦闘では全力疾走などさせなかった。

 どれ程の速度が出るかは未知数だ。

 だけど間に合わせるしかない。


 数度解析を繰り返し、深度の加減はなんとなくわかっている。

 今は負荷を最低限に保ち、解析魔術を負担の少ない範囲で運用している。




「……それじゃあ、『お別れ』ですね」


 アリーシアスは腰の後ろで手を組み、名残惜しげにそう告げた。



「あぁ、それじゃ、またな。

ロルフさんにもよろしく言っといてくれ」


 レイディルは軽く頷く。

 あの執政官は顔見知りだ。

 だとすれば、いつかまた会うこともあるだろう。



 少女を巨人の手のひらに乗せ、ゆっくりと下ろす。

 風が少女の髪を撫で、揺らす。




「次からは……アリシアって呼んでくださいね!」


 明るい声が木霊する。




 手のひらから降りたアリーシアスの横には、視線だけで人を殺せそうな目をした執政官が立っていた。


 レイディルは執政官の顔を気にしないように、目を逸らしハッチを閉め、巨人は足に力を貯める。


 刹那、巨体は空を駆けるかのように疾走した。


 残された少女は、レイディルが向かった先をいつまでも見つめていた。





 

 巨人の一歩は瞬く間に街道を駆け、丘を越えていった。

 あまりの速度に、操縦席に身体を押し付けられる。




(だけど、このスピードならっ!)


 レイディルは確信する。

 間に合うと。


 自分の身体さえもてば……だが。






 ドゥルム砦は、二つの巨大な山に挟まれるように建てられた、まるで大地そのものが砦を守るために作られたかのような要塞だ。


 その名は「砦」だが、実際には堅牢な城壁と防衛施設を備え、戦略的な要塞として機能している。

 そんな難攻不落の砦では、何日も戦闘が続いていた。



 術者には、さほど遠くに離れられない、大きさによって創成に時間が掛かる、素材が必要だといった条件があるとはいえ、相手はほぼ無尽蔵に沸いてくる、死を恐れぬ岩の兵隊だ。



 砦の指揮を執るバーグレイ将軍は、筋肉質の体格に、恰幅の良い堂々とした佇まいを誇っていた。


 その顔には、長年の戦歴を感じさせる白ひげが立派に生え、力強さを象徴している。

 鋭い目つきと深い皺が、彼の歳月を重ねた貫禄を物語る。


 そんな将軍も、この打破できぬ状況に流石に辟易していた。




 今は王国一の英雄、リオルド・アルドヴァレアが不利な状況を五分にしてくれているが、彼も所詮は人間だ。


 いずれは疲労が溜まり、動けなくなるだろう。

そして、何かのきっかけで戦況は傾く。




「術者を直接狙えればいいのだがな……」


 遠くに離れられないとはいえ、術者は手が届かない位置に籠っており、こちらからは何もできない状況だ。




「リオルド殿が中型ギガスを打破しました!」


 部下の声が響く。

 本日、2度目の報告だ。

 素晴らしい事なのだが……もうすっかり聞き慣れてしまった。





 戦場では、リオルドが硬い岩すら意に介さず、槍で小型ギガスをなぎ倒していた。


 リオルドの相棒、魔術師のジルベルトもまた防御結界すら貫き、魔術の炎で敵を薙ぎ払っていた。



 通常は四人一組が基本だが、リオルドとジルベルトの二人組は、その圧倒的な実力で十分に戦局を制していた。


 周囲の騎士たちもギガス戦の基本戦術で対応していた。

 しかし、攻撃がいつもより少し苛烈に感じられ、その違和感に将軍は砦の上から戦況を見守りながら、何か異常が起きているのではないかと懸念を抱いた。



 異変はすぐに訪れた。




 リオルドとジルベルトの前に、十数体の中型ギガスとそれ以上に多くの小型ギガスが威圧感を持って並んでいた。




「ようやく本気を出してきたか?」


 リオルドその問いには落ち着きがあった。多数のギガスを前にしても、慌てる様子は微塵も見せない。



 相棒、ジルベルトが言った。



「ここでの戦闘、もしかしたら囮じゃないかしらね~……?」


 その言葉に気づいたリオルドは、表情を引き締め、周囲の状況を見渡す。

 異変の本隊は、どうやらこの場所にはいないようだ。


 だとすれば──



 

  

「砦の裏に、お、大型ギガスが!!」


「騒がんでも見ればわかる」


 部下の慌てた声を耳にしつつ、将軍は冷静にその場を見据える。

 裏を取られ、最も強力なギガスが現れた。


 サイズは砦を超えて四十メートル。

 もはやその規模を考えれば、単なる人などでは太刀打ちできない。


 今はどうやって突破されたのかを考えている時ではない。

 目の前の脅威、如何にしてこの巨大な存在を打倒するかを考えるべきだ。




(……そりゃ、流石に無理だな……)


 砦の裏には兵士も少なく、大砲の数も心もとない。

リオルドもジルベルトも間に合わないだろう。

ギガスの拳一つで砦は崩壊する。




「だが、タダで砦はくれてやらんっ!」


 将軍は叫びながら、腰に携えた剣を一閃で抜き放つ。

 鋭い刃が太陽に反射し、光を放つ。




「撤退しろ! 全員、速やかに退避!」


 部下たちに撤退の指示を出し、自身は一瞬の迷いも見せず、身軽に砦の屋上へ飛び出した。


 目の前の巨大なギガスに立ち向かう決意を固める。

 砦を守るために、そして少しでも撤退の時間を稼ぐために──





 彼方より何かが疾風のように駆ける。

 それは大型ギガスと砦の間に割り込んだ。


 将軍の理解が追いつく前に、目の前の物を敵と認識したギガスが、標的を変え攻撃を始める。


 巨人だ。

 謎の巨人が立っていた。


 大型ギガスよりはかなり小さいが、それでも巨人には違いない。

 将軍はその瞬間、混乱しながらも、その存在をようやく認識した。



 

「なんとか間に合った」


 巨人から聞こえる声は、聞いたことは無いが若者の声だった。


 巨人の出現によって、大型ギガスの進行が止まり、事態は一転した。

 将軍は息を呑んでその場を見つめた。



 巨人は肩から鮮烈な火を吹き、大型ギガスに浴びせた。


 僅かながら大型ギガスの脇を削ったが決定打にはならなかった。



 操縦席の中でレイディルは考える。


 中型のギガスをあっという間に粉砕した火砲の威力は確かだが、相手があまりにも大きすぎて、その効果は薄かった。



(他に何か手はないか……)


 レイディルはこの機械の巨人が持っている装備を慎重に解析し始めた。


 その中で、彼の目が止まったのは、巨人の腰後ろに備え付けられている大砲らしきものだ。



 それは、ただの装飾ではない。

 明らかに強力な火力を誇る兵器に違いない。

 おそらく肩の火砲よりも……


 レイディルは一瞬、使うべきか迷った。


 メタフローによってもたらされた、この機械の巨人にはどれ程の力が秘められているかわからないからだ。


 しかし、すぐに覚悟を決め、両手で大砲を構え大型のギガスに狙いを定める。




 次の瞬間、砲身から強烈な光が放たれた。


 それは雷光のように大型のギガスの体を貫き、

瞬く間に熱と衝撃が内部を駆けめぐる。

 その巨体は一息に崩れ、爆散した。


 爆風とともに空気が震え、

 大気そのものが唸るような衝撃が辺りを包む。



 巨人は発射の反動に耐えようと踏みしめたが、

それでも抗いきれず、足元の大地を抉りながら後方へと押し流された。


 放たれた光はギガスを粉砕し、なお余勢を駆って、空高く雲をも貫いていく。



 そして訪れた静寂は、異常なほど深かった。




 ギガスの姿は跡形もなく消え、場に残ったのはただの煙と瓦礫の山だけだった。


 レイディルはその光景を見つめ、しばし言葉を失う。あまりにも強大な力に、思わず圧倒されてしまう自分がいた。



 昨夜の戦いでアリーシアスが見せた熱線の魔術に似ていたが、あれは正確には火炎系の魔術だった。


 しかし、今しがた撃った大砲が放った光は、魔術とは一線を画している。


 それは、魔術には存在しない属性、まさに物理的な力を持つ光だった。


 大砲の存在に思わず息を呑むが、将軍の言葉が彼を現実に引き戻した。



「助けて貰っておいてスマンがそこの…巨人!

 表の援護も頼む!」


 おそらく将軍は思考が追いついていなかっただろう。

 それでも彼は平静さを装い、しっかりと指示を出してくれた。






 中型ギガスを五体ほどは倒しただろうか。

 小型の数は、もはや覚えていない。


 そろそろ手持ちの槍がダメになってきた。

 そう思いながらリオルドは槍を捨て、戦場に落ちている適当な剣を拾い、傍の小型ギガスを倒すのだった。



「消耗するモノなんて使うからよ」


 ジルベルトは冷たく言い放ち、爆炎で数体の小型ギガスを消し飛ばす。



「魔術も消耗するだろうが!」


 互いに憎まれ口を叩きながらギガスを打破するも、流石に疲労の色が濃くなって来ていた。

 体力も魔力も、そろそろ限界が近づいている。




「ちぃっ、終わったら酒浴びるほど飲んでやるっッ!」


 愚痴をいいながらも一体また一体と確実にギガスを倒していく。



 だが……



「どうやら増産ね…需要を超えて供給が多すぎるわ……ギガスなんていらないけど」


 更に中型ギガスは増え続けていた。


「何人の術者がいるんだか……」


 ジルベルトも流石に悪態をつくことすら疲れ始めていた。



 その時である。


「後ろに思いっきり下がって!」


 と、聞きなれた声がした。

 すぐさま二人は後方へ跳躍する。


 数秒の後、ギガスの群れに閃光が走り、全てを消滅させていた。



「わお、見たことない魔術……う~ん、違うかしら……魔力感じなかったもの」



 光の放たれた方向を見ると一体の巨人が立っていた。


 巨人は周囲を見渡し、先程の一閃で敵が退いたのを確認すると、膝をついた。


 その中から降りてきたのは、リオルドとジルベルトがよく知る人物だった。



「お前……レイディルか!」


 リオルドは状況を飲み込めていないが、とりあえず驚き、喜んでみせる。



「ディル坊か……何かと思ったわ」


 ジルベルトはたいして驚いたようでもなく、肩をすくめながら言う。


 一度あたりを見渡し、敵がすべて片付いたことを確認すると、続けて口を開く。



「とりあえず、片付いたみたいだし砦戻ろっか」





 

 戦闘が終わり砦内の司令室で四人は集まっていた。


「はーん……メタフローによる異物、か」


 将軍は豊富な髭を撫でながら、そんな事があるのかと半信半疑だった。

 それでも目の前に現れた巨人を見るに納得するしかない。



「……なんだっけか……うむ、わからん。」


 リオルドは思い出そうとしていたが、あまりよく分かってないみたいだ。



 英雄リオルド・アルドヴァレア。

 短く刈った髪に、鍛え上げられた筋肉。

日に焼けた浅黒い肌には、幾つもの傷と古い擦り傷が刻まれている。

 右腕の袖は破れ、裂け目から逞しい二の腕が覗く。

 連日の戦いで服はすっかり傷み、泥や埃にまみれていた。



 貴族の陰謀を暴いた功績、古代遺跡盗賊事件の解決、魔法学院を占拠した反乱者からの奪還、王都大火災から人々を救い出した奇跡。


 そして物理による中型ギガスの単独撃破。


 彼の偉業を挙げれば枚挙にいとまがない。

 そんな彼が、例え一つの単語が思い出せなかったところで、些細なことだろう。




「童話とかにも出てくるし、ガッコの授業で習ったでしょ~が……

まぁ、コイツには後で説明するとして……ディル坊久しぶりね」


 ジルベルトが咥えていた飴の棒でレイディルを指す。


 ジルベルト・ルルアノーク

 英雄リオルドと並び立つ、王国が誇る一級魔術師だ。


 お尻まで伸ばした茶色の長い髪を揺らし、開け放った丈の短い長袖の上着と、深いスリットの入ったロングスカートで戦場を駆け抜ける姿は、一部の騎士たちの間で好評らしい。




「お久しぶりです。ジルさん」


 レイディルは丁寧に挨拶を返したつもりだったが……



「アンタねぇ~いい加減ルルさんって呼びなって言ってんでしょ」


 ヘッドロックをかけられてしまった。

 どうも彼女は『ルル』というあだ名の方が好きらしい。

 さん付けは、彼女なりの譲歩のようだ。




「砦を救ってくれた事感謝しよう。

未知の敵を見たせいか、あるいはあの強烈な光を警戒したか、帝国の奴らは後方のガルダ平野まで下がって行きおったわい」


 久方ぶりに訪れた砦の平穏だ。

 ガッハッハッと痛快そうに将軍は笑う。



「しかしまあ、なんだ……」


 一通りの説明を受け終えたリオルドが腕を組み、ふむと頷く。



「まさか、あの田舎村でそんなことが起きていたとはねぇ」


 リオルドが覚えている限り、カリオン村はのどかで平和な村だった。

 そこにメタフローが起き、ギガス術者まで現れた。

 そのどちらも、あまりに異例だった。



「その巨人現れなかったら、術者は王都まで行ってたかもね~。

そう考えれば、メタフローが起きたのはある意味ナイスタイミングってカンジ?」


 ジルベルトは飴を舌先で転がしながら、軽い調子で言った。



「なんにしてもだ、お前が村も救って砦も救ったなんて、オレも鼻が高いぞ!」


「いや、あの機械の巨人の力だよ……」


「謙虚だなぁ、オイ!」


 レイディルの言葉にリオルドはどこか楽しげに笑った。






「さて……と」


 しばらく雑談の後、リオルドがゆっくりと席を立つ。


「こっからはオレ達が攻める番だな」


 その動きには、一切の迷いがなかった。


 敵が引いてくれたのだ。

 間髪入れず追撃をしたいところだ。



「あんま話す時間無かったけど、お前が元気そうで嬉しかったぜ」


 レイディルの肩を叩く。



「リオルド兄さん……」


 レイディルの両親が亡くなった後、親族のリオルドが彼の保護者を務めていた。

 レイディルはリオルドを兄のように慕っている。



「何年も放ったらかしにしてたくせに、よく言うわ~」


 ジルベルトが呆れた顔で言う。



「そんじゃね、ディル坊。」


 軽く投げキッスをしながら、リオルドの後を追い、部屋を出ていった。



「さて、ワシらは隊を編成し直し、敵を追撃する。

お前はひとまず王都へ戻れ。

大型ギガスは、短時間で何度も出せるようなものじゃない。

ひとまずは大丈夫だろう。」


 将軍は腕を組んだまま、一拍置いて続けた。



「ついでに言えば、大型ギガスを創成できるのは、帝国でも限られた者……そう──三元帥のような連中だけだ。

指揮官不在では軍が混乱するのは目に見えている。

奴もいつまでもこの砦の裏にいるわけにもいかんだろう……自軍に戻るしかあるまい。

念のため、こちらからも追跡部隊は出すがな……問題はない」


 『元帥』帝国の中でも、ごく一部の者にのみ与えられる最高位。

 つまり、帝国最高幹部だ。


 将軍は言い終わると、時間がもったいないとばかりにレイディルの背を押し、急かした。




 急ぎ足で部屋を出されたレイディルは、仕方なく巨人の操縦席に戻る。


 そこには、一人分の食料と水が積まれていた。

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