メンタルつよつよ赤ずきん その4
「やあ、そこの赤いずきんをかぶったお嬢さん、どこにいくんだい?」
声をかけてきたのはオオカミでした
「(予想通り来たわね、どんな怖い獣かとおもったのに、ただ犬が二足歩行しただけのものじゃない)あらオオカミさん、こんにちは。いまからおばあちゃんのところにお見舞いにいくの」
「ほう、お見舞いとはえらいね。じゃあそのついでに、あちらに綺麗な花畑があるよ、そこで花を摘んでいったら喜ぶんじゃないかな?」
「まぁ、本当?ありがとうオオカミさん!」
そう言うと赤ずきんは極上の笑みを浮かべて花畑へむかうのでした
「ヘへ、チビ娘かと思ったらなかなか美人ないい女じゃねぇか。そのまま襲って連れ帰っておれの嫁に追加してもよかったけど、奴隷としてあいつのばあさんもついでに攫ってくか、今どこも狼手不足だし、馬車馬のようにはたらかせてやるぜ」
そうしてオオカミも小走りでおばあさんの家にむかいました。
ドバーン!とおばあさんの家のドアを開けるオオカミ
ですが中はがらんどう、誰もいません
「ん?だれもいねぇな、どっか行ってんのか?驚かせて油断させてふんじばっちゃおうとおもったが、まぁいい。早くしねぇとあの娘が来ちまう」
そう言ってオオカミはいそいそと赤ずきんを誘拐する作戦の準備に取り掛かるのでした