メンタルつよつよ赤ずきん その1
むかしむかしあるところに
赤ずきんを被った可愛い少女がいました
街の人々はみんな、彼女を親しみと畏怖を込めて赤ずきんと呼んでいました
ある日赤ずきんは、お母さんにおばあちゃんのお見舞いに行くよう頼まれました
「赤ずきん、今日はおばあちゃんのお見舞いに行ってきてくれない?そのカゴに食べ物とワインが入っているから、それを持って行っておやり」
「思うんだけど、実の母すらも赤ずきんって呼ぶのマジウケない?」
「こら、またそんなこと言って話を逸らそうとして」
「だってぇ、パパが馬使ってるじゃん?歩くと地味にばーばんち遠いしめんどくさーい。それに今日6時からやってるゲームのイベントとレイド始まるから待機してないといけないんだよねー、いやー、タイミング悪いなー!申し訳ないなー!」
「そう言うと思ったわ…!でもママには策があるのよ赤ずきん、ここにあるこれを見なさい!」
ババーンと自分で効果音を言いながら
母親は懐から小さいカードのようなものを取り出します
「は?!それ、ポイズンアップルズマーケットのカードじゃん!しかも100ドル分?!マジ?!」
「あーあ、おつかいにいってくれたらこれあげるのになー、行きたくないなら仕方ないなー、今日のイベントの新キャラ、壊れってくらいやばいって聞いたけど、石足りてない子がいるって聞いたから用意したけど、必要がないならママが使おっかなー」
「おけ!ちょっぱやでいってくるわ!このかご持ってくのね!りょ!いってきまーす!」
「ちょろいわね、我が娘よ(ちょっぱやは死語よ)」
こうして、赤ずきんはおばあさんの元へお見舞いにむかうのでした