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My dear Benjamin!  作者: 木野晴香
6/9

6 ビール

2年位前から、クラフトビールに興味が出てきて、下戸のくせに時々買っては飲んでいる。

初めのころは全国の地ビールを1本ずつでも飲んでみたいと思っていたのだが、その頃から新しい小規模ブリュワリーが沢山設立されるようになってきて、今ではもう無理。酒販店流通分だけでも、全部飲むの無理。

流行りのブリュワーでは毎週新しいのをリリースしているし、私は週に1/2本しか飲めないし、半分こする相方が「今日は飲まない」というとその日は飲まない。1本飲むと次の日つらくなることもある。

1年目に●●●ビール祭りの通販で、全国の有名クラフトビールをバラで買える機会があって喜んでたくさん買い込んだ。なにせ、ブリュワリーの直販サイトで購入しようとすると、クール送料が高いうえに数本まとめ買いしなければならない。デパートの地ビールコーナーに立ち寄ると、送料はかからないけど1本の価格が直販よりも高いことがある(全部のデパートがそうでもないけど)。なので各社1本ずつで数本組み合わせて買える機会は貴重だったのだ。

しかし、夏場だったにもかかわらず、いや、夏場だからと言って私のビール消費量が増えるわけではなく、冷蔵庫1段がビールで埋まり、しかも賞味期限が迫ってくるわで私も家族も困惑してしまった。西瓜買ってきても冷蔵庫に入らないし!

それから買いだめは控えるようにしたが、いまだにどうしても買いたくなってこっそり1本冷蔵庫に入れては遠慮がちに「今日飲まない?」とか言って共犯者を増やしている。


ビールはほかのお酒に比べてアルコール濃度がちょっと低い。だけど下戸にとってはそれもれっきとしたアルコールで、飲み始めたころはハ●チオールCみたいな、酔いにくくなると言われる栄養剤を一緒に飲んだり、お水と交互に飲んだりと涙ぐましい(というより傍から見るとマズそうな)飲み方をしていた。

不思議がられるかもしれないが、下戸でも一人前に「好きな風味」とか「美味しいと感じる基準」ははっきりあって、タップルームで飲んだビールと、グラウラーで持ち帰った同じビールの味が全然違うとか、そういうのも普通にわかる。

好きな風味・新しいフレーバーを求めるところはほかのクラフトビールファンと変わらないのだが、困ったことに次の日おなかが緩くなる。それは、私だけの体質じゃなく、お酒好きな人でもそれはあるらしい。しかし腸をいたわり、排出された完成品の出来栄えに一喜一憂する身としては、許しがたいことである。

「全国のビールを飲むのは無理」と諦めてしまえば、ビールを買わないという選択も不思議と残念じゃなくなる。

おなかの健康第一。

最近胃もたれでかかった消化器内科の先生に「ビールを少量飲んでも次の日緩くなる」と話した時、返ってきた返事は上手な飲み方アドバイスではなく「それじゃあ飲まなければいいんです」だった。確かにね。それだよね。



土日は休載いたします。

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