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My dear Benjamin!  作者: 木野晴香
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3 人に言わない

私自身の考えでは、私の腸はそんなに強くないと思う。

消化器系統はどちらかというと弱い。

頑張って調子に乗ってモリモリ食べるけど、後から具合が悪くなり、胃薬を飲んで寝るとか、次の日全部出て行ってしまうとか、無理の利かない体だと思う。

つつましく食事をしていても、小心者なので何かにつけくよくよすることが多く、どうにもならない小さなくよくよが頭だけでなく腸にも影響してしまう。

だから土日の休みの日曜はいつも下痢気味だし、5連休とかになると後半の2日はおかゆを食べて腸をいたわるモードに突入していて、休み明けは半病人状態で胃薬か整腸薬を飲んで仕事に向かうのがお決まりとなっている。

美味しいものを食べすぎてならまだしも、くよくよを溜めすぎてだなんて、ほんとに情けない。

こういうのを神経性腸炎というのかもしれないけど、健康診断や内科診察などの問診でそれを訴えても、病気ととらえてはもらえない。「下痢止めだします?」と聞かれるのが関の山なので、下痢が止まらなくなるまでは健康の範疇と自分に言い聞かせている。


家族の視点から見ると、腸の不調(略して「不腸」と言ってはいけないか?)は余程何回もトイレに駆け込むなどしない限り分かりづらい。

本人にしても、胃もたれ程度なら周囲に話すが、下痢や軟便という言葉は、人前では使いたくない。逆に出ない方も然りで、うちのおじいちゃんは「出ない」と愚痴るが、他の人からそのような愚痴を聞いたことがない。

腸の不調は孤独だ。

一人で闘うしかない。

でも珍しくはなくて、結構な比率で出たり出なかったりする悩みを抱えている人はいるんじゃないかと、私は想像している。

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