表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
My dear Benjamin!  作者: 木野晴香
2/9

2 My dear

タイトルの話に戻ろう。

最初に頭に浮かんだタイトルは、『腸活日記』だった。

だけどそれじゃあまりに直接的過ぎて、しかもなんだか専門的要素を読者に期待させてしまいそうで怖い。

『〇〇〇〇ガッテン』を見る感覚で読んでもらっちゃ困る。

どっちかというと『●2時間』みたいな視点でぼーっと読んでいただきたい。いや、目に入る程度で。さらっと。深く考えずに。突っ込もうとか思わないで。「そういう人もいるんだー」って感じの生温さでお願いしたい。

じゃあそれなら、ちょっとぼかしたらいいんじゃない?

腸を超に変えるとか。英語で腸ってなんていうんだろう。

でも聞きなれない英単語じゃナニ?ってなるし、うーん。排便って・・・便って・・・ベン?

ベンといえばマイケルジャクソン・・・。

毎日気になる存在。とってもダイジ。

そこで降りてきたのがMy dear そして、なぜかベンジャミン!

フランクリンとまちがえられるかなあ・・・。

ま、いいや。なんか気に入ったし。


腸とか便とか書いた時点で、読むのをやめた読者が7割。

そんなところかと私は想像している。

はやっ。

本文まだ書いてないのに、やめるの早っ!

長ったらしいタイトルが好まれるという現象はつまり、「中身を読む前に読みたいかどうか決めたいから手短にどんな話か表示してほしい」と読者が思っているせいかもしれない。

投稿サイトでは結構細かくジャンル分けが表示されているはずなのだが、「何なら冒頭読んで聞かせてよ」くらいのわがままが選ぶ側には許されているのかもしれない。

印刷物にならないと他人の目に触れない昔なら、そこまでに数が絞り込まれていたけれど、今の世の中、とにかくネットに上がったものは人目に触れてしまう。

だけど多すぎて人目に触れないものもたくさんある。

人目に触れるように(つまり、検索にひっかかるように)ネットの世界に放出するにはやはり、タイトルに多くのキーワードを含ませる方が得策かもしれない。

その点でいうとMy dear Benjamin! はアカン例である。

だけど「腸活日記」とか「排便物語」の作者になるよりも、「My dear Benjamin!」の作者になりたい。結局、タイトルフェチは読者にやさしくないタイトルしか付けられないのである。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ