肩パッド過多ランド
散歩で、ノートを拾った。
シンプルな、白いノート。
いつも、アイデアをノートに書いてる。
散歩中はいつも、アイデアが溢れてくる。
でも、今日は何も持ってこなかった。
浮かんできてしまった。
そのアイデアは、最近ハマっているダジャレみたいな感じのやつ。
くだらないが、メモして損はない。
ちょうどいいものがある。
拾ったノートには、ペンも付いていた。
そのペンで、ノートに【肩パッド過多】と殴り書きした。
テーマパークにもハマっているので、ランドを付け足して、【肩パッド過多ランド】とした。
すると、一瞬でまわりが光り始めた。
テーマパークの、広場のような場所の中心にいた。夢の世界が、一面に広がっていた。
そこには、ドデカい肩パッドをした、細身のキャラばかりがうろつく。ずっと、うろうろしている。
これは、書けば、書いたことが実現する【実現ノート】ではないか。紛失したことが、ニュースになっていた。
これが、実現ノートであるならば、もっと現実的なことを書けばよかった。そう、後悔した。でも、ページはまだ沢山残っている。
ふと自分の肩を見た。すでに、両肩とも、肩パッド過多になっていた。