表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

幼い約束

新連載です!既に書きあがっているので、予定では今日中にさくさく更新していくつもりです。楽しんでいただけたら、嬉しいです!よろしくお願いします!

 


 王城の庭園の中。

 白亜のフレームに象られたガゼボの中で、幼いアルベルトは跪いて同じく幼いサクラの小さな手を取った。


「大きくなったら、僕のお妃様になって。必ず、サクラのことを幸せにするって約束するから」

 幼い約束。

 ただ、アルベルトもサクラもこの国では上から数えた方が早い、高い地位に生まれついた。

 子供の戯言では終われないのだ。二人は互いにそのことがよく分かっていた。


 サクラが彼の手を握り返し、そのまま膝を着く。ふわりと薄桃色のドレスのスカートが、花びらのように広がった。

「サクラ」

 アルベルトの指先に触れるだけのキスをして、彼女は頬を紅潮させる。

「喜んで、アルベルト殿下」

 その返事を聞いて、アルベルトのまろい頬に喜色が浮かぶ。

「ありがとう!サクラ……世界で一番幸せにする、大切にする……!」

 ぎゅっと抱きしめられて、サクラも嬉しくて抱きしめ返した。


 サクラも精一杯、アルベルトを幸せにする為に頑張ろうと思った。同じぐらい大切にして、二人で一緒に幸せになるのだ、と。


 遠い昔の、幼い記憶。


 だと、いうのに!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ