表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/6

主人公の心理的負荷を取っ払おう①

「友達いない暗い学生とか、社畜のガリとか、無職のデブが無双するテンプレだけど、説得力のある話を書いて、ランキングに乗りたいんだ!」

 ということになると、やっぱり心身の訓練とPTSDの発症は避けて通れないよ。


 まずは動機付け、つまり人殺しができる心理的要因を作りましょう。


1.人間は権威に服従したがる生き物です。パーティのリーダーに殺せと命令させましょう。

 詳しくはスタンフォード監獄実験を調べてみてください。

 この本では、指揮官と数ヶ月訓練をともにし、連帯感を深めれば低レベルの主人公も人殺しになれると書かれてます。


【(中略)兵士が発砲する理由を調査している。戦闘経験のない人は、「撃たないと撃たれるから」というのが決定的な理由だと考えたが、戦闘経験者が最大の理由としてあげたのは「撃てと命令されるから」だった。】(244p)


2.戦友を作りましょう。

 集団の中での責任感と匿名性によって人殺しは容易になるそうです。


【互いに強く結びついた人々の集団内では、同輩の圧力という強力なプロセスが働く。このとき、人は仲間のことを深く気にかけ、また仲間にどう思われるかをひどく気にするので、仲間をがっかりさせるぐらいなら死んだほうがましだと思うようになる。】(254p)


 戦友の絆は夫婦の絆をはるかに越える結びつきで、親子の絆に近い特別な愛情らしいです。戦友はビキニアーマーでもTSでもBLでもお好きにどうぞということですね。


【群衆には匿名性を生み出す効果があり、それが責任の分散をもたらす。】(256p)


 赤信号、みんなで渡れば恐くない。


3.敵を畜生以下におとしめよう。

「鬼畜米英」という言葉もあります。容姿や文化の違いを強調し、敵は自分と同じ人間ではないと錯覚させましょう。


【現代においてこの現象をだれよりもうまく利用したのは、アーリア人支配者民族説という神話を掲げたアドルフ・ヒトラーだろう。優越人種たるアーリア人は、劣等人種を世界から一掃するのが義務だと唱えたのである。

 このようなプロパガンダの標的となる十代の兵士たちは、やれと強制されていることを必死で正当化しようとし、そのためにこんなたわごとをあっさり信じてしまう。】(270p)


【だが対日戦では、敵があまりに異質だったために文化的距離を有効に導入することができた(パールハーバーの〈復讐〉だったので、倫理的距離という強力なバックアップもあった)。ストウファーの研究によれば、第二次大戦中のアメリカ兵の四四パーセントは「ぜひ日本兵を殺したい」と答えている。しかし、ドイツ兵についても同じように答えた者はわずか六パーセントだった。】(271p)


【ナポレオン時代以前の戦闘では(中略)真の殺人者だったのは、精鋭集団、すなわち高貴の人々だったのだ。それが可能だったのは、なんといってもやはり社会的距離のおかげだった。】(281p)


 貴族は農奴に対して社会的距離があるから、指揮官として敵味方双方の農奴を殺しやすいということです。

 貴族に異世界転生すれば、子供の頃から農奴の生殺与奪を握らせて人殺しに抵抗感をなくすのは簡単ですね。


 1~3をまとめてプロットを作ってみました。


 無職のデブが異世界転移して、途方にくれていると傭兵隊長が気の毒に思って拾ってくれます。この世界の人間は、角が生えた鬼たちの国と領土争いをしています。

 荷物係として隊列に加わることができ、無職は傭兵隊長に感謝します。


 部隊にはビキニアーマーのお姉さんたちがいて、可愛がってくれます。

 彼女たちは鬼の醜さを無職に吹き込みます。

 やがて鬼と遭遇して部隊がピンチに陥り、役に立ちたい無職は夢中で戦闘に参加します。


 無職は剣士として頭角を現しますが、仲間の裏切りにより部隊は全滅。実は鬼のスパイがいました。

 怒り狂った無職は、敵陣に乗り込み無双して鬼を壊滅させます。


【女性や子供に危機が迫った場合、(中略)戦闘の心理は変化する。雄どうしの慎重に抑制された儀式的な戦闘だったものが、巣を守るけものの情け容赦ない血みどろの戦いに変化するのである】(288p)


 幼女の鬼だけは殺せず、帰ろうとすると幼女がついてきます。

 仕方なく幼女とスローライフを始め、鬼も人間と変わらないことに気づきます。

 深い後悔にさいなまれ、幼女を手放そうとする無職。


 そこにバカな騎士団が現れて、鬼は敵だ! と幼女を殺そうとします。

 たとえ鬼でも罪のない幼女を殺すな、と無職無双をします。

 半殺しにされた騎士団は、無職が鬼の軍を壊滅させた伝説の剣士だと知ると恐れ入って平伏します。


 幼女は「無職かっこいい♡ 同族を殺されたことは気にしてないよ♡」と無職に好意を示します。

(ストックホルム症候群かな?)

 幼女と再びスローライフしながら、妊娠させて終わり。


 面白いかどうかは別として、これなら敵を殺すことに違和感ないと思いますが、どうでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ