表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/6

主人公の性質を人殺しに最適化しよう

 先ほど、ほとんどの人間は殺人に抵抗があると書きました。逆に言えば、ごくわずかな人間は訓練しなくても殺人を躊躇しないんです!

 じゃあ主人公を選ばれしナチュラルボーン殺し屋設定にすれば、面倒な訓練の話や葛藤の心理描写をしなくても、説得力ある小説が書けるのでは?

 具体的にはどんな人なんでしょう?


【スウォンクとマーシャンの第二次大戦の研究によると、戦闘中の兵士の二パーセントが〈攻撃的精神病質者〉の素因をもっている。かれらは明らかに殺人に対して常人のもつ抵抗感をもたず、戦闘が長引いても精神的な損傷をこうむることがない。ただし〈精神病質者(サイコパス)〉、現代ふうに言えば、〈社会病質者(ソシオパス)〉という語にまつわるマイナス・イメージはここでは適当でない。戦闘中の兵士にとっては、これはおおむね望ましい行動様式なのだ。】(294p)


 わずか二パーセントの人間は、罪悪感を持たずに人殺しになれるそうです。

 ただし、殺人で快楽を得るわけではなく、強制されたり正当な理由がある場合、ハリウッドスターのように戦闘において冷静でいられる能力だそうです。

 やっぱりリーアム・ニーソンじゃん。

 ジェイソン・ステイサムじゃん。


【第二次大戦の撃墜王たちに唯一見つかった共通項は、子供のころ喧嘩ばかりしていたということだったという。いじめではない。いわゆるいじめっ子は、まともに喧嘩のできる相手は避けて通るものだ。ここで言うのは本物の喧嘩である。校庭での喧嘩で子供が感じる怒りや屈辱を思い出すなり想像するなりしてほしい。】(297p)


 かれらは狼の出現を密かに期待する牧羊犬だと喩えられています。

 つまり、間違っても友達いない暗い学生とか、社畜のガリとか、無職のデブをこの設定にしてはいけないです。

 格闘家とか傭兵を主人公に据えれば説得力あります。

 そしてヴィンランド・サガみたいな異世界に転移させて無双すればいいのです。

 このタイプの人間は、待ち伏せや不意打ちでの人殺しが得意だそうなので、そんな感じで。


 え? そんなテンプレ外しランキング乗るわけない?

 すみません、これはなろう受けする主人公を考察するエッセイではないので……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ