大佐から少将に昇進し勲章も増えたので更にできることが増えたな
さて、大湊基地への物資輸送を行う輸送船を敵艦隊から防衛せよというミッションは無事成功した。
しかし北海道では孤立した道東がソビエト軍に制圧され、函館などの道南も制圧されるのももはや時間の問題でその場合は北海道からの大砲による攻撃なども激しくなり大湊の防衛は困難になるだろう。
そんな折に俺は大佐から少将へと昇進の辞令を受けた。
「これはこれまでの功績を考えたうえでの国民の総意だと思ってくれたまえ」
「ありがとうございます。
より一層の奮闘を約束いたします」
「うむ、期待しているよ」
実際はジリ貧状態だから局地で勝利しても戦況は悪化しているのだが……。
それはともかく少将に昇進したことで駆逐艦4隻までの駆逐小隊を組んでの行動も可能になった。
そしてさらに勲章を授与されたことで駆逐艦の島風、巡洋艦の最上、戦艦の伊勢、空母は赤城に乗り換えることが可能になって、伊号潜水艦にも乗れるようになった。
最上と伊勢に乗れるようになったということは、航空巡洋艦や航空戦艦、特殊巡洋艦や特殊戦艦、潜水母艦への改造が可能になったということでもある。
功績値が無限であることを利用してちゃっちゃと開発をしてしまうことにしようか。
まず空母の特殊装備であるエレベーター、舷側エレベーターとカタパルトを開発。
更に最上と伊勢を航空仕様及び特殊仕様に改装できるよう航空巡洋艦・航空戦艦と特殊巡洋艦・特殊戦艦の船体を開発。
実際は後部甲板の主砲塔や副砲、高射砲、機銃などを撤去して格納庫や航空機作業甲板を設置、カタパルトで航空機を射出する航空巡洋艦・航空戦艦への改装を行えるようにするということのはずだがな。
ゲーム世界だからとこういった開発などが一瞬で終わるのは不思議ではあるが……。
なお、本来の航空巡洋艦・航空戦艦では搭載数の少ない水上機母艦程度の能力しかないのだが、この世界では普通に航空機が発艦着艦できる。
それどころか艦上機ではない陸上機ですら何故か発艦着艦できるとんでも仕様だったりする。
開発段階がすすめばヘリコプターやヘリポート・大型ヘリポートの開発もできるようになるし、20世紀のジェット戦闘機なども搭載できるようになるんだけどこのあたりは深く考えたら負けだ。
当たり前に敵側にも最新鋭戦闘機とか架空の航空機もでてくるしな。
同様に後部の兵装を外して特殊巡洋艦・特殊戦艦とし高速魚雷艇の母艦としても運用できるようにもする。
こういった高速魚雷艇の母艦は”史実”ではアメリカ海軍にはあったが、日本海軍にはなかった。
そして上陸作戦時の味方の揚陸艦などの護衛に、代わるべきものなき存在として大活躍した。
無論後部の砲塔を取り除いてしまえば純粋な火力は落ちるので”中途半端”中途半端になりがちでもあるわけだが。
そんな感じで悩んで食事をしているところに美月くんが笑顔で声をかけてきた。
「艦長、少将への昇進おめでとうございます。
あ、もう艦長ではなく提督ですね」
「ああ、ありがとう。
さらに給料も上がるし悪いことじゃないな。
責任は重くなるが」
「提督ならきっと大丈夫です」
「本当にそうあってほしいものだな」
戦力的には結構強化できたとは思うが、この世界の”超兵器”基準で考えればまだまだ心もとないが実情だ。