空母と潜水艦を同時に相手するのは大変だったがなんとか勝ったよ
さて、功績が無限なのを利用していろいろなものの開発を進めた。
索敵能力の強化のために戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦の新型艦橋と、電波探信儀、音波探信儀、電波照準儀を開発したことで敵を見つけやすくなっただろう。
通常魚雷の68cmと80cmを開発した上で酸素魚雷も開発し魚雷戦での攻撃力も飛躍的に上がった
航空機も零戦三二型、九七式艦攻一二型、九九式艦爆一二型、零式水偵一一型甲を手に入れたのでちょっとずつだが性能はアップしている。
大砲の45口径41cm連装砲を開発して扶桑に載せたことで火力も上がった。
これで敵はいつでも来いという感じにはなったと思う。
無論まだまだ開発後は色々あるはずだが現状でできることはだいたいやったはずだ。
そんな事を考えていたら唐突にコンソールが開いてミッションが提示されたのだ。
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【ミッション】ランクD
目標:大湊基地への物資輸送を行う輸送船を敵艦隊から防衛せよ
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そして基地内にサイレンが鳴り響いた。
「ふむ、おいでなすったか」
「当基地への輸送船団に対してソ連帝国の潜水艦及び航空母艦を中心とする敵艦隊が接近しています。
航空隊は速やかに迎撃についてください。
また敵潜水艦の攻撃から輸送船団を守るために水雷戦隊も速やかに出向し迎撃にあたってください」
「今回は航空機と潜水艦による輸送船への攻撃阻止か。
なかなか厄介だな」
俺の言葉に美月くんがうなずいた。
「はい、我々は主に潜水艦による攻撃阻止が優先だと思いますが、場合によっては航空機からの攻撃も阻止しなければならないでしょう」
「そうだな」
俺は急いでコンソールを開いて船を巡洋艦”高雄”へと変更した。
武装は
50口径20.3cm連装砲5基
はそのままでもいいだろう。
45口径12cm単装高角砲4門は50口径12.7cm高角砲連装4基へ
40mm単装機銃2挺は40mm連装機銃4基へ増やす
61cm連装魚雷発射管4基8門は61cm4連装魚雷発射管4基へ変更
水上機として対潜哨戒機を搭載し、爆雷投射砲と新型対潜噴進砲をそれぞれ空いている場所へ追加で設置してエンジンとボーラーを強化して36ノットとする。
「よし速やかに出港せよ。
両舷前進最大戦速!」
「両舷前進最大戦速!」
戦闘マップには日本海側の南西に味方の輸送船、北にも小さな光点がうつっていてそれが刻一刻と南下しつつあるが、こちらは空母を含めた敵艦隊だろう。
今回の敵航空機部隊は基本基地に迎撃部隊に任せるつもりだが、こういった状況の味方部隊というのは対して役に立たないことも多いので、正直あまり期待しないほうがいいかもとも思う。
津軽海洋の真ん中あたりまで進むと音波探信儀担当が叫ぶ。
「西の海域音波探信儀に感あり! ソ連海軍の潜水艦です!」
「敵潜水艦は津軽海峡の入り口まで来ていたか」
対潜戦用意」
「対潜戦用意」
「対戦噴進砲で攻撃せよ!
対潜噴進砲用意!てっ!」
「てっ!」
号令とともに音波探信儀担当がイヤホンをさっと外した。
そしてしばらくして”ボシュ”っと水柱が上がって、音波探信儀担当がイヤホンをさっとつけて確認する。
「潜水艦の圧壊音を確認!」
「よし一隻撃沈したな」
撃沈した場所の潜水艦コンソールの光点も消滅しているので間違いないだろう。
しかし音波探信儀担当が叫ぶ。
「魚雷音聴知!」
「味方潜水艦が沈められても攻撃してくるか。
全くソ連らしいと言うべきかね。
回避!回避!」
「回避!」」
駆逐艦より船体が大きく速力も遅いことでかなりヒヤッとしたがなんとか敵潜水艦の魚雷攻撃をかわせた
「よし反撃にうつる!」
敵潜水艦の脇に移動して攻撃を開始。
「爆雷投射砲てっ!」
「てっ!」
俺の号令とともに音波探信儀担当がイヤホンを再びさっと外した。
しばらくして”ボシュ”っと水柱が上がって、音波探信儀担当がイヤホンをさっとつけて確認する。
「潜水艦の圧壊音を確認!」
同様に残りの潜水艦も爆雷投射砲を使ってすべて仕留めた。
「よし、これで潜水艦は全部だな」
しかし対潜哨戒機から無慈悲な無線が入った。
「テキコウクウキミユ」
「やはり基地の航空部隊では仕留めきれなかったか。
全艦迎撃準備! 対空戦用意!」
「迎撃準備! 対空戦用意!」
50口径12.7cm連装高角砲4基と40mm連装機銃4基が空を睨みつける。
「I-15bisおよびJu87来ます!」
「今回は前回とは違うぞ」
艦橋機能の強化や強化パーツの電波照準儀のセットにより射撃統制力は格段に上がっているため、連装高角砲や40mm連装機銃の射撃によって敵機はパタパタ撃墜されていった。
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【ミッション】ランクD クリア
目標:大湊基地への物資輸送を行う輸送船を敵艦隊から防衛せよ
目標を達成しました。
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「やれやれ、索敵や射撃統制力を上げておいて正解だったな」
俺がそう言うと美月くんがうなずいた。
「ええ、今回もなんとかなりましたね。
艦長」
「君の意見を参考にしたおかげだよ」
「それほどでもないですけどね。
えへへ」
「さて大湊へ戻るとしようか。
南のうまい米が食えるといいんだが」
俺がそういと美月くんも笑っていった。
「はい、大湊基地へ帰投します」
こうして輸送船団の護衛任務もなんとか成功したが、敵の超兵器のレーザー戦艦が動いていないのは少し気にかかるな。
それとも動けない理由があるのか?