ようやく日本を取り戻せたよ
さて、ハワイからソロモン海、トラック島へと足を進めた俺達はグアム・サイパンなどのマリアナ諸島を占領しようとするアメリカ海軍と別れ、一路小笠原から横須賀を目指す。
編成は尾張級戦艦2隻、駿河級空母2隻に島風級駆逐艦2隻に変更し島風級駆逐艦は対空と対潜水艦能力を最大限上げるためミサイルを多数搭載させた。
硫黄島などの基地は放置していても、硫黄島に海上戦力を停泊して整備するような能力はないし、千鳥飛行場さえ潰せば後は放置していても問題はない。
そして、硫黄島の千鳥飛行場に対してF-4EJファントム爆撃機仕様での爆撃を行い飛行場の機能を破壊した。
しかし千葉県香取航空基地から出撃し八丈島基地で燃料を補給した神風特別攻撃隊による攻撃があったのは正直誤算だった。
「カミカゼか!?
迎撃!」
「全艦迎撃体制!」
だがその数は30機と多くは無く、F-4EJファントム戦闘機仕様の対空ミサイルと船に搭載されている対空ミサイルに小口径レーザーですべて撃墜し、こちらの艦船に被害は出なかった。
「やれやれ、なんとかなったか」
「音波探信儀に感あり! 潜水艦です!」
「今度は敵潜水艦特攻か」
対潜戦用意」
「対潜戦用意」
「対潜ミサイル用意迎撃せよ!
対潜ミサイル用意!てっ!」
「てっ!」
更に伊型潜水艦に搭載された人間魚雷の回天特別攻撃隊による攻撃もあったが、40ミリ機銃で迎撃してなんとか撃破している。
「本当になりふり構うこと無く、末端にカミカゼを行わせているな」
硫黄島に続いて八丈島基地の飛行場の機能を破壊し、そのまま北上した俺達は横須賀鎮守府庁舎を80センチ主砲の射程内48kmに入れた。
そして、天皇家の海御座船として作られた”天鳥船”より、天皇陛下が日本へ戻ってきたことを報じ、即座に停戦降伏するように日本本土へ伝えたが反応はなく、80センチ主砲で横須賀鎮守府庁舎を壊滅へ追い込んで統制派の古賀清志・三上卓などの海軍将校が死亡したことでようやく横須賀は降伏を受諾した。
ただし永田鉄山や主要な閣僚は東京を脱出して北海道へ向かっているらしいが、そうでないソ連への協力者、もしくはそう見られたもの、例えば特戦隊や懲罰部隊に所属していた者達はリンチにかかり悲惨なことになっているらしい。
しかし若者にカミカゼを行わせていた連中がその報いを受けるのは当然だとも思う。
今後はまずは大湊、次に稚内などの北海道を開放し、樺太や満州を取り戻して行かなくては。




