小笠原から横須賀を目指すために戦力強化をしなければ
さて、トラック泊地を巡る攻防で、大日本帝国正統政府軍の空母はかなり減ったと思う。
最も大本営発表でこちらは全滅し、あちらは損害なしくらいは本土で発表されていそうではあるが。
アメリカ海軍はサイパンやグアムを目指し、制圧後にB-29の発着可能な基地を構築するようだが、俺達は小笠原を目指し、そこで艦隊決戦を挑んでそのまま横須賀を制圧して首都である東京を取り戻して降伏を迫る作戦を立てた。
アメリカに任せるままでは、日本の領土がどんどんアメリカに奪われてしまう可能性も高く、この時代の戦争においては降伏した国が持っていた領土は占領した国がそのまま管理するのが普通だったりするから、フィリピンはともかく台湾や小笠原、千島などは失いたくないからな。
無論こちらも先程の回線で信濃型双胴空母の一隻とその艦載機などを失っているのだから、被害は甚大であるのだが、無限にある功績を用いて同じものを即座に作り直すことは簡単にできる。
いやそれはおかしいだろうと言っても功績さえあれば建造も乗り換えもシナリオの進行具合による新兵器などの開発も強化もほぼ思うがままにできるシステムなのだから、そこに文句を言ってもしょうがない。
とは言え本来であれば大和型戦艦や信濃型空母、それに搭載する46センチ主砲や光学系兵器にジェット機を作るために必要な功績値は莫大なので、旗艦を大和や信濃にでき、そういった装備をできるなんて言うのは相当やり込んでいる人間だけだったりもしたんだが。
ちなみ超大和級戦艦の尾張・紀伊・駿河・近江というのが、ゲーム内で実装されていたかどうかは実は知らなかったりする。
「うーむ、搭載能力では変わらないが速度性能や旋回能力などの回避性能を考えれば超大和級戦艦に乗り換えたほうが良いかな?」
俺は美月くんに聞いてみた。
「そうですね。
ただ船の長さが長くなる分で魚雷は受けやすくなる可能性は高いですが」
「ああ、たしかに魚雷は避けにくくなるか」
カミカゼ特攻や急降下爆撃は避けやすくなるはずではあるが、魚雷が避けづらくなるというのもあまり良いことではないな……。
「ですが全体的なことを考えるのであれば超大和級戦艦に乗り換えたほうが良いかとおもいます」
「やはりそうだよな」
というわけで尾張級戦艦2隻、駿河級空母4隻に組み替えて、カミカゼ特攻に対応するためにもF-4EJファントム戦闘機仕様を多めに搭載させることにした。
現状では最新式とは言えもの大戦中のジャット戦闘機と比較してもすごく飛び抜けて強いというわけでは無いのでファントム無双は期待できない。
そして戦艦主砲には80センチ主砲を開発して搭載した。
80cmといえば大湊が陥落したときの超兵器列車砲と同等だがおそらく、基地への砲撃には大きな威力を発揮するだろう。
とは言え大和の46cm主砲は、散布界がかなり広くて命中率がかなり低かったし砲弾の再装填もかなり時間がかかるようになるから砲の口径は大きいほうがいいってもんでもないけどな。




