少将から中将に昇進し勲章も増えたので更にできることが増えたな
さて、イタリアの輸送船団護衛艦隊と交戦して撃破した俺たちは無事にジブラルタルを抜けてイギリス本国へ到着した。
日本の皇族や家族を同盟国のイギリスに無事送り届け、旧式とはいえイタリアの戦艦を撃沈したことで俺は少将から中将に昇進し勲章も増えた。
「これはこれまでの功績を考えたうえでの我々の総意だと思ってくれたまえ」
「ありがとうございます。
より一層の奮闘を約束いたします」
「うむ、期待しているよ」
これによって俺は超弩級戦艦の大和、大和型の改装航空戦艦の武蔵、同じく大和型の改装空母信濃と双胴巡洋艦にも乗れるようになり巡洋艦を旗艦とした水雷戦隊を編制して出撃できるようにもなった。
史実の日本におけるほぼ最強の戦力であると思われる大和型とその改装艦船に乗れるようになったのはとても心強い。
しかし、ヨーロッパの状況は一層悪化している。
フィンランドとソ連の間でモスクワ講和条約が締結され、冬戦争は終結しソ連帝国軍が自由に動けるようになってしまった。
さらにイギリスはノルウェー領海への機雷敷設作戦であるウィルフレッド作戦を行って機雷敷設事態は一度成功したが、ドイツ軍は超小型の小型機雷掃討魚雷を用いて機雷を除去してしまい目的は達成できずに終わった。
ナチスドイツは ドイツがフランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクに宣戦布告して黄色作戦を開始しそれらの国々はあっという間にドイツに占領され、フランスではフィリップ・ペタンがフランス首相に就任し、ヴィシー・フランスが成立、イギリスに亡命したシャルル・ド・ゴールは、ロンドンにおいて自由フランスを設立したがその認知度は低かった。
そして日本本土の日本政府である大日本帝国正統政府も動いてしまった
フランスの降伏とソ連海軍の後押しを受け、フランス領インドシナへ進出してしまったのだ。
これらの動きによりアメリカは武器貸与法を成立させ、イギリスやイギリスへ亡命している各国の政府軍への軍事支援を武器貸与という形で可能とした。
また同年8月の大西洋憲章でイギリスとともに共産国家並びにファシズム国家との戦争目的を明らかにし、戦後世界の国際協調を提起したことでアメリカも事実上の参戦状態となった。
日本とアメリカの参戦により本格的な”世界大戦”へと戦火は拡大してしまったのだ。
ならば開発できるものは早めに開発しておくか。
おそらくそいつによるイギリスへの空軍による攻撃であるバトルオブブリテンもすぐ始まるだろうし、アシカ作戦も実施されるかもしれない。
戦闘機は紫電・紫電改・烈風・烈風一一型を開発。
攻撃機は流星・流星改・橘花・橘花改を開発。
爆撃機は彗星三三型・彗星四三型・彗星五四型を開発。
偵察機は彩雲を開発して航空迎撃戦に備え、艦船自体の索敵能力や対空戦闘を上昇させるために艦橋機能の一層の強化に加えて音波探信儀・ 電波探信儀・ 電波照準儀も新型を開発し、自動装填装置や火器管制装置、対空兵装用の時限炸裂信管と近接炸裂信管も開発してドイツ空軍の襲来に備えた。
潜水艦対策のために音響誘導魚雷・対潜誘導魚雷も開発したので、これである程度は対応できるだろう。




