佐々木正 その5
お兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んでお兄ちゃんって呼んで……。
ねえ!?
僕お兄ちゃんなんだって?
もっと呼んでよ。可愛いな。抱きしめていいのかな?この柔らかい唇を汚してしまってもいいのかな?
汚れてる?
そんなわけないだろう!
きっとすごく甘いんだよ。
僕はどうかって?
凄くまずいだろうさ!
中和だよ、中和!
「監禁されたい?いいよ。僕でいいならいくらでも……。いい場所を選んであげようじゃないか……。あぁ、美しき妹よ。もう一度お兄ちゃんと呼んでくれないか?そんなことより……。ちょっと待った!頭の磁界が乱れ始めた……。だって、この二日、おかしいんだよ!何から何まで全てが上手く行き過ぎっていうか……。ねぇ、そう思わないかい?」
「私は……、分からないよ」
「そうか、分からないか!それでいいさ。君は僕の妹なんだ。勿論、これはゲームだ。現実なんかとっくに置いて来ちゃったよ……。あぁぁぁぁぁ!」
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス……。
ほら、皆笑ってるよ!僕のことを馬鹿にしてるんだろう?
クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス……。
もっと笑っていいよ。祝宴だ。社会はみんな死んだぞ!僕は地獄で生きてるんだ……。
ほら、もっと笑ってくれよ。
背筋に穴でも開けてみなって!
風が吹き抜けて気持ちいいよ。スース―って!
その内、心臓に突き刺さって血が溢れるんだ!
ドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャアドビャア……ってゴキブリみたいに溢れてくるんだよ!
僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ僕はゴキブリ
失血死したら死んじゃうんだよ?
もう死んでるから構わないの……。
何?
妹?
ほら、一度死んでるから死なないんだよ!社会を見てみなって。みんな死んじゃうんだよ?怖いね!意外と簡単なんだよ。神様ってさぁ、いたずら大好きなんだよね。人は死ぬようにできているのさ……。
ちッ、もううるさいな。
また頭の磁気が乱れ始めたよ。修正しなくちゃね……。
見ない方がいいよ。
ただ頭を岩にぶつけるだけだから。つまらないでしょう?
血が出てるって?
あまりにも嬉しいから……。涙のように溢れ出すんだ……。
狂ってる……。
みんな狂ってるよ……。
どうして僕に抱き着くの?
ダメだ。
大切な妹を連れて行くわけにはいかないんだ……。
すっかり血まみれじゃないか。
人を殺したから?
君も悪魔だったのか!
そうか、そうか。君も僕と同類か……。
殺したって誰を?
恭平さんだって?
聞いたことないな。
お兄ちゃんのお知り合いの人?
お兄ちゃんね、妹しか知らないんだぁ!
何で殺したの?
気持ち悪かったから?
そうだよね。この世界の人ってみんな気持ち悪いよね。言いがかり付けてすぐに殴ってくるやつばっかり……。ホント、何考えてるのか、頭をかち割ってみてみたいくらいだよ……。あいつらの頭脳には一つの行動パターンしかないんだ。
まず行動する
馬鹿ってさぁ、その後のことなんか考えないんだよね!
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアァァァァァァァァ!
ごめんね。疲れたから寝るよ!
バタン!
大きな音を立てて正はその場に倒れた。