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異能力者《オレ》の日常は非日常になりました  作者: 平凡 日常
非日常のはじまり
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異の非6話 「若干の後悔、まぁいいか」

はい。もやしです。

異能力者の非日常6話です。

今回はトオルの価値観?というか考え方が主です。では、どうぞ!

「まずいことしちまったな。思わず勢いで『力』を使っちゃったが……あいつ言いふらしたりしないか?」と俺はかなり前、それも数時間前のことについてうじうじと考えていた。俺は、もういつから使えるようになったかはっきりとは覚えていないが、かなり昔から異能の力を持っていた。

最初の頃は「自分は特別なんだ!」などと本気で考えたものだが、よくよく考えれば俺みたいなやつにそんな特別な力が使えるようになったとしても、なんら現実は変わらないという当たり前のことに気付いた。変わらないどころか更に周りから浮くのは目に見えていた。それに俺は今の現状に、自分が若干クラスから浮いているということだけを除いては結構満足していた。

アニメやドラマではこういった特別な力を持ったものはまるでヒーローにでもなったかのように世界を救ったり、誰かを助けたり、周りから頼られたり、まるでかっこいいことだらけ、いいことづくしだが、現実を考えればそんな力を持ったものは周りから差別を受けたり、もしかしたら研究材料にされたり、もしものデメリットだってある。

そして、俺がそんな数あるデメリットの中でも一番受け入れるわけにはいかないのが、

「あたりまえ」の損失だ。

能力を持って、ヒーローの真似事をしたとしよう。きっとそんなことをすればかなりの確率で今の自分の日常を捨てる、損失することになるだろう。だから、俺は誰かを救う為に力を使うなんてことはしない。たぶん、そんな俺のことを

「かっこ悪い」「臆病者」などというものもいるだろう。ああ、その通りだ。

俺はかっこ悪くて臆病な人間だ。

それでも、俺には日常を、あたりまえを捨てる勇気なんて持っていない。そう持っていない。


「まぁ、あんな変人の言うことなんか誰も信じないだから大丈夫か。……たぶん」

かなりの不安を抱きながら帰り道を自転車に乗りながら、ゆったりとしたスピードで進む。



ただ、もし万が一、あたりまえを捨てる勇気を俺が持つことができたとしたら、変われる日常がこれから先あるのだとしたら、きっとそれはどこまでも非現実的な日常ーー、


非日常なのだろう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

こんな感じでこれからも頑張ります!

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