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異能力者《オレ》の日常は非日常になりました  作者: 平凡 日常
松葉杖をついているケガ人の非日常 ーー修学旅行編ーー
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異の非16話 「異能力は当たると痛い」

どうも、もやしです!

16話目の今回でやっとバトル?っぽい展開になります。では、どうぞ!

忍と名乗った彼女は驚く俺たちを無視して言葉を続けた。


「その通り。私も遠坂 レイナさん、あなたと同じ異能力者です♪ 今日はあなたにある用があってきました」と言ってニコニコ笑う。うん。胡散臭いし嫌な予感しかしない。帰っていいですか?あ、ダメ?


「……要件は?」

レイナが恐る恐ると言った感じで聞いた。まぁこんな見た目完全不審者なんだから恐る恐る話しかけるのは当たり前だな。

俺は再び忍が口を開く前に片手を上げて二人?に言った。


「あの〜、忍さん?あんたが用のあるのはこいつだけなんだよな?なら俺は関係ないから帰ってもいいよな?」

さらっとリンのことを省いて俺はそう口にした。だって絶対この場にいたらめんどくさいことになるだろ?それがわかっててわざわざこんなとこにいてたまるか。だから、リン、それにレイナ、……そんな目で俺を見るな!

「何言ってんだこいつ?」みたいな顔してんじゃねーよ!俺の行動が比較的普通だ。


「はい、もちろん帰ってくださって構いません。私が用のあるのは遠坂さんだけですから♪」

ならよかった。俺はさっさと退場しますね。


「……ですが私が遠坂さんに会ったこと、それは他言無用でお願いしますね?」

忍さんはそう言った。そんなの言われなくても言わないよ。というか言う友達もいない。となりのこいつ(リン)は知らないけど。


「ああわかった。誰にもこのことは言わない。これでいいか?」

俺はそう言って忍さんの返答を待たずに駐車場からさっさと出ようとした。

すると、忍さんは少し考え込んだ。え?なんで考え込んでるの? 俺はまたもや嫌な予感がした。

そして、次の瞬間、彼女の口から予想もしていなかった言葉が聞こえた。


「……やっぱりやめました。『ただ』の人を信用するなんて馬鹿のすることですね♪」


「……え?」

な、何言ってんだこいつ?

彼女はそんな俺、いや俺以外を含めた3人の動揺をよそに軽く片手を振った。その瞬間、手を振った範囲に黒いもや?霧のようなものが現れた。

え?何あれ?○タンド?

そんな馬鹿なことを考えていると、その霧のようなものに少しずつ形が出来ていくのがわかった。

そして、その霧は完全に形になり野球ボール程度の大きさになった。それが何かはわからないが紫色をしている時点で当たったらやばいものというのを脳がすぐに理解する。


「!? 異能力!? なんのつもり!?」

そうとっさに叫ぶレイナ。なんのつもりって……この状況でこんなことをする理由なんて簡単だろ。


「いや〜正直言ってこっちの方が手っ取り早いかと思いまして♪ 単刀直入に言うと遠坂さん、あなたのその『力』が欲しいんですよ、私。」


つまりは断られる可能性がある話し合いより確実性があって手っ取り早いーー

「だから、武力行使させてもらいますね♪」

武力行使、もとい異能力行使ってわけか。

俺の予想通り嫌な予感は見事的中したわけだ。

あーあ。こんなことになるんだったら、マジで先に部屋に帰っとくべきだったな。

というか、さらっと彼女は今武力行使すると言った。つまりこの宙に浮いているこの紫ボールも彼女の異能力ってことか。……さっきから思ってはいたのだが、武力行使をしてまでレイナの力は有用、というか強いのか?見たところただ「異能力者」かそうでないかが分かるだけだと思うのだが?まぁ異能力者を探すという一点では最強かもだけど……。


「(やっぱりこいつ(レイナ)と関わるとろくなことがなさそうだな……)」


そんなことを今更ながら思う。

俺は異能力を今、絶賛こちらに使って来ようとしている忍を見る。


「(あれ確実にこっちに飛んでくるやつだよな?俺、足骨折してるんだけど……松葉杖の移動速度であれ避けれるのか?)」

そんな思考中の俺を無視して彼女は口を開いた。


「ということで遠坂さんを含めて3人にはしばらくの間眠っていただきますね♪ あっ、安心してください死なない程度には調整しますから♪」

そしてまた彼女は笑う。こわっ!絶対この子ドSだ!下手したらサイコパスもあり得る。


「では、みなさんおやすみなさい♪」


え、ちょっ!?

『悪夢(ナイトメア)』」

彼女のその言葉と同時に紫色の球体はこちらに向かって飛んでくる。


「(まぁ一つぐらいなら避けれるかな)」

と体を動かして避けようとした瞬間、球体が突然2つに増えた。いや、分裂の方が正しいのか?


「なっ!? (変化球!?)」

とどうでもいい感想しか出てこない俺は今更あることに気づいた。

その球体の速度が思ったより……早いことに!

もちろん俺はそれを松葉杖ついたまま避けることなどできずあっけなくそれは俺の頭に直撃した。


「(は、早くね!?)」

その思考を最後に俺の意識はプツンと切れた。

俺のだんだん暗くなる視界には俺と同じように倒れていく二人の姿が最後に見えた。

さすがにバスに衝突した時ほど痛くなかったがまぁ痛かった。主に当たった後の地面、コンクリートが。






はい。というわけでどうでしたでしょうか?足を骨折しているとはいえあっさり倒される主人公。正直ヤバい。というかさっさと逃げようとするってのもヤバいですよね。でもまあ、異能力を持つこと以外はほぼ普通の人間だからしょうがない!

では、また次回!

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