異の非11話 「修学旅行はあまり好きじゃない」
はい。異能力者の非日常11話目です。
今回から修学旅行回が始まります。
ボッチのトオルにとったら最悪の行事ですね笑。
では、どうぞ!
翌日、修学旅行の日。俺はいつも以上にだるくて眠たかった。理由はただの寝不足だ。無論、修学旅行が楽しみでしょうがない!とかいう理由ではない。理由は簡単。修学旅行が嫌で嫌でしょうがなかったからである。だってよく考えて欲しい。ボッチの俺が修学旅行に行くとしよう。特に仲のよい友達がいるわけでもないので、必然、同室の人や同じ班の人とも会話なんかたぶん必要最低限ないだろう。だから、孤立するだろ?
何でわざわざさらにクラスから浮き、孤立するために修学旅行に行かないとダメなんだ?そんな、嫌な思い出を作りに行くぐらいなら家でパソコンたちあげてネットでだらだら時間つぶしてたほうがいい。「ボッチ」というのはたいていは学校に通うことさえ憂鬱なのだ。なので、毎日毎日が憂鬱なのだが、今日はいつも以上にそれがすごい。
「やっぱり今日は学校休もうかな……」とリビングで朝ごはんを口に運びながらそう呟けば台所からうるさい声が飛んでくる。
「は?わざわざ退院早めてもらったくせに何言ってんだ?なんだ、もう一回入院するか?」という声とともにコキッという骨を鳴らす音が聞こえる。怖いからまじでやめろ!いや、冗談抜きで!
「……すいません」
やっぱり、行くしかないらしい。めんどい……。
ごはんを食べ終わり、着替えも終え、バッグもかつぎ、松葉杖もしっかり持って俺はソファから立ち上がってから外に出る。まぁ、一つ修学旅行に行くということ以外にいいことがあるとしたら足が骨折しているため学校まで車で送ってもらえるということだろうか。
「準備できた」
「よし、じゃあ行くか!」朝からテンションというか声のボリュームが高いな……。
「ああ、……よろしく」
車での登校というのはかなり楽だなと思う。いつも自転車で通学してるからなおそう思ってしまう。車って早いな。そして、車が出てから数分後にはもう学校付近についていた。
「ほい。ついたぞー!じゃあ気をつけて行ってこいよー」という兄の言葉に俺もだるそうに
「はいはい。わかってるよ」と言って車から降りて今日は特に行きたくない学校の生徒玄関へ松葉杖をつきながら向かった。
誰だよ修学旅行とか考えたやつ。まぁボッチの俺が悪いんだけどな。
はい、どうでしたでしょうか?ちなみにみなさんは修学旅行って好きでしたか?または修学旅行にいい思い出があったりしますか?自分は普通にけっこう修学旅行の前の日とかはワクワクしたりしてました。すいません!どうでもいい話でしたね。
次回の12話目も頑張って書いていきます!
では、また!