異の非9話 「目が覚めたら病院。これはテンプレ」
はい、皆さんおはようございます?こんにちは?こんばんわ?どうも、もやしです。今回で一部?一章?は終わりです。
ここからはまた元に戻ってトオル視点になります。では、ごゆっくりどうぞ!
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ。 俺が目を覚ましてから最初に聞いたのはピッピッという一定のテンポで刻まれる電子音だった。真上には見知らぬ天井があった。体を起こそうとすると手のいくつかの箇所をコード? のようなものでとめられていてうまく体を起こせなかった。コード?がつながっている先を見ると点滴台があって、点滴台には液体の入ったパックがぶら下がっていた。そして、今更なことに、なぜか口のあたりが息苦しい?というか狭い?といった変な感じがした。口に手を近付けると何かに手が当たった。よく見ると酸素マスクと思わしきものが口元を覆うようにつけられていた。俺は特に何も言わず、無言で酸素マスク?を剥ぎ取るように乱暴にはずした。それと同じように点滴台につながっている手のコードも強引に取り外す。
そして、やっと自由に動かせるようになった体を少し動かしてみる。すると、足に鋭い痛みが走って俺は顔を歪める。足を見て見れば白い包帯がぐるぐるに巻かれていて固定されていた。
「骨折……したのか?」
今まで骨折をしたという体験がないので少し疑問系で俺は言った。
彼は気付いていないが、彼はトラックに衝突してから2日間ほど眠っていて、なかなか危険な状態をさまよっていた。こうして、なんの異常もなく意識が戻るというのはなかなかにレアなケースである。
俺は骨折?したかは不明だが多分してる足をちょっと無理に動かしてみる。だが、足は包帯の重さと骨折?が原因なのか、まるでおもりでもつけられているように重くてうまく動かなかった。
「ぐぬぬぬぬっ……まったく動かない……」
いつも通りに動かない足に若干のイライラを覚えつつ、俺は「あと一回だけ」という気持ちでもう一度足を無理に動かしてみた。すると、足がベッドからはみ出てそのまま足がベットから勢いのまま落ちた。
「ちょっ!?」俺はそのままベッドから落ちる。
痛い。背中から落ちたからまだよかった。と思いつつ周りを見渡す。そして、あらためてやっぱりここは病室かと俺は思った。まあ、点滴台があって、酸素マスクがつけられている時点で病院以外まずありえないとは思っていたが……。
というか、俺生きてたんだな。完全に即死かと思っていたので今こうして生きているのに結構びっくりしている。俺は倒れている今の状態を直すため手元にあった点滴台の脚をつかみ、そこからかなり遅いスピードだが確実に立ち上がり、もう片方の手で壁に手をついた。そして、病室からそのまま廊下? へ出ようとした。すると、
「お! 目が覚めたか? というかそんな体で病室から出ようとすんなって!」という声が聞こえた。
声のした方、病室の入口を見るとそこには兄、陸斗の姿があった。
はい!これにて一部?一章?は終わりです。
といってもまた次回からも異の非○○といった感じで普通に投稿するので、また、多くの人に読んでいただけると嬉しいです!では、また!