5 宴会
色々ありました。修学旅行とか修学旅行とか。欲しいもの買えてよかった。
「すごいな…用意した酒がどんどん消えていく…。」
積んであった酒瓶がすごいペースで消えていく。あ、また一本。
「神楽も飲もうぜ~」後ろから魔理沙の声がする。
「まだメイン入ってないだろ。」
俺の自己紹介はどこに行った。硬いこと気にするな、と魔理沙は言うが耳は傾けない。
「あー…なんで俺が料理作ってんだろ…。」正直言うと飲みたい。ダメだ…自ら台所に立つって言ったのに…。
「あれ、まだ作ってたの。」霊夢が若干驚いた様にこちらを見てくる。今日もちょっと酔ってるようだ。
「ああ…これからお世話になる身としてね…。」顔を見ずに返事をする。
真面目ね…という声が聞こえた。
そろそろかな、と包丁を置き、振り返る。
「さ、行きましょ。」
「うん。」
ほんのり赤い顔に少しドキッとしたのは秘密―――。
「主役の登場だぜ!」
魔理沙が注目をこちらに仕向けてくる。なんというか、憎めない性格だ。
緊張によって震える足を止め、口をゆっくり開いた。
「鬼灯神楽です。これからお世話になります。」
ペコリと頭を下げた。これで十分だろう。
「それじゃ、おやすみ。」俺は眠いんだ。
「「「「待て」」」」
こいつらふすま迄のルートに固まりやがった…。
「いや、眠いんだけど…。…無理そうだな。」今日は夜更しをすることにしよう…。
おとなしく酒を呑むことにした。
「そうだ、神楽の能力をしりたいぜ。どんな能力なんだ?」
魔理沙と同じことを考えていた者は多かったらしく何人かが興味を示してきた。
「ま、別にかまわないか…。『干渉する程度の能力』だよ。」
と言われても分かりにくいよな…周囲も少し困惑している。
「霊夢、弾幕とか当たって大丈夫な場所ってあるかな。」
「結界で防ぐからどこに飛ばしても大丈夫~」
流石博麗の巫女。伊達に妖怪退治はしていないか。
草履を履いて、外に出る。
「魔理沙。俺に一直線で飛ぶ遠距離攻撃をしてくれ。」
八卦炉を構え、魔理沙は真剣な眼差しで言った。
「任せるんだぜ。恋符「マスタースパーク」!」
直後、俺は右手を突き出した。
れーざーは、その手に当たった瞬間、軌道を変えて結界にぶち当たった。
「こんなもんかな。」
右手に痛みがないことを確認して、呟く。
「な、何をしたんだぜ…?」
恐る恐る、というふうに聞いてくる魔理沙にさらりと答えた。
「何って、干渉しただけだ。その方向に。」
タイミングが不安だったが、うまくいって良かった、と付け足す。
「すごいぜ…これなら霊夢がいない時でも大丈夫そうだぜ。」
「ま、異変がない限り私はずっとここにいるけどね。てかあんたらもうちょっと手加減しなさい…。」
手をさすりながら霊夢が出てきた。
「弾幕はパワーが全てだぜ。手加減なんかする必要ないぜ」
「反省します。」
俺と魔理沙の返事が真逆で驚いたが、魔理沙らしいと言えばらしいか。
間が空いてしまってごめんなさい。
気ままに行くので失踪はしないと思いますが…フラグになりそうなのでやめておきます。
お疲れ様です。