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何も起こらない

 詩です。初めてなので多目に見てください。


『君がこれからも平気で笑えるように』

 人を傷つけておいて

 平気で笑えるような

 強さはいらないのと

 言った君の目の前で

 傷ついた悪人がいることを

 言わなかったのは僕の

 最後の優しさだったのかもしれない






『あの日僕が見た空と同じくらい』

 色を増した日が 空の青と混ざって 紫になるような時間に

 傷だらけの少年が 口の端についた血を 手の甲で拭いながら

 眺める夕日は

 せめて美しいものでありますように

 あの日僕が見た空と同じくらい

 美しいものでありますように






『何も起こらない』

 お気に入りのクッション

 ちょっと届かない

 手を伸ばしてもいないから

 届くはずがない

 それを横目で見て

 何もない床にとりあえず横になって

 頭痛くなるかも

 その前に眠っちゃうかも

 たれ流される情報は

 クッションよりも遠くにあるから

 まるで何も起こらない

 何も起こす気のない休日






『あと髪も短くしたかな』

 別に変わったことなんてないよ

 元気にやってるし

 あなたのことなんて思い出しもしないよ

 だけどあなたがいなくなってから

 リップクリームの減りが遅くなったの






『夢の話』

 あたしはそう、

 王様を殺さなくちゃならなくて

 だけど王様は毒に耐性があるから

 王様は毒に耐性があるから

 そう何度も呟きながらあたしは

 動かなくなった王様の服を 握っていた






『愛だの恋だのいう言葉を使わずにあなたへの想いを』

あなたを想うと、

少しだけ気が楽になります。

胸が締め付けられるわけでもなく、

頭がいっぱいになるわけでもなく、

ただ、気が楽になります。

だから私は

あなたのことだけを考えていたいのですが

なんせあなたは私のそばにいないので

考えなきゃならないことも多いので

あなたのことは

隅の方へと追いやられてしまいます。

段々と

あなたの温度を忘れてゆきます。

それに気づいたその時だけ

これはとても辛いものだったんだとわかるんです






『うつむく』

 強くなりたいと泣く

 君が一番強いんだよと

 言えない僕が

 一番の弱虫




 その気になったらまたやりたいです。

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