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そうい言った訳で、百人一首と原文で少し読み方が違うのは、藤原定家が「改変」した、とも言われていますが、読み方の解釈の違いでこうなったのだと思います。
一般的な意味では、奈良にある天香久山に、天女が羽衣を乾した、というような伝説? とからめて、
「白い衣を乾すという天の香久山に春が過ぎて夏が来たようだ」
というように解釈されていることが多いです。
定家が「ころもほしたり」(衣を乾している)から「ころもほすてふ」(衣を乾すと言う)と読みを変えたのは、
伝説の天女が今「衣を乾している」と居るかのように読むよりも、「乾すと言う」と読む方が自然だろうというような理由で変えだのではないかと思いますが。
本当の意味的解釈ではこれにさらに疑問を持ち、ある結論に達しました。