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桔梗  作者: いくら
6/15

6

それにあとから聞いたことだがこのとき既にあの子は彼女に告白していたらしい。

彼女は私の告白を断る理由と全く同じ理由であの子の告白も断っていた。

もしかしたら彼女はただ自分が好きな人が好きなだけなのではないのか、自分がこんなにモテているという実感を感じられていて満足に陥っているのではなかと思った。



私はどんどんお酒を飲む回数も増え、女の子と寝る回数も増え、次第にはクラブに行き酔った勢いであれほど嫌いだった男とも寝てしまったのだ。

あのときの私は何がしたかったのかわからない。

多分彼女に振り向いてもらえなかったから誰でもよかったから私を見てほしかったのだろう。

そんな虚しい女ができあがってしまった。

当然彼女はそんな私を知っているから付き合ってくれることは絶対になかった。



でも付き合ってくれないからといって彼女のことを嫌いにはなれなかった。

顔がタイプすぎるというのもあるし、私にだけという特別感も与えてくれたり、優しい一面もあったりと彼女のことを知れば知るほど嫌いになれる気がしなかった。

だからずるずると数ヶ月彼女に片想いし続けた。


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