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桔梗  作者: いくら
5/15

5

そんなこんなで彼女とたくさんやり取りをしていて次第に気持ちが抑えられなくなっていった。

いや、もともと抑えきれていなかったかもしれない。

彼女に対する好意は目に見えてわかりやすかったと思う。

あの子にも私が好きなのは彼女なんでしょと言われるくらいだったから。

 



いつ告白したのかははっきりと覚えていない。

でも彼女は好きと言う気持ちが分からないからもう少し待ってほしい。

そう言われたことは覚えている。

これを聞き、フラれたのではないと嬉しくなった。

だから私は猛烈にアプローチした。

前よりも通話に誘う回数も増えたし、飲んでテンションの高いときなんかは通話に誘うより前に急に通話をかけるようにもなった。

そのときの彼女は明らかに心配しているようにも見えたが嬉しそうにも見えた。

だから私は彼女も確実に私のことを気になっている、と思ってしまっていた。

しかし、一向に彼女が私に返事をする気配がなかった。

しびれを切らした私はもう1度告白した。

だが答えは前と一緒。

でも前よりは確実に手応えを感じていた。

だから正直余裕ぶってしまっていたのかもしれない。

こんだけアプローチして好きにならない人なんかいないわけないと思っていたのも確かだ。

だが事件が起きた。

あの子も彼女に告白をしていたらしい。

知らなかった。

あの子と彼女が二人きりで通話をしていることはないと完全に思っていた。

なぜそう思ったのかはわからないが多分、彼女が私に好意を寄せてきてくれていると思ったからだとおもう。

だからあの子のことは眼中にないだろうと思っていた。

しかし私の知らない裏であの二人はずっと通話をしていたらしい。


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