伝説を超えてゆけ!シャッフルユニットライブ‼︎(後編、紳士組・ライブ当日)
紳士組
「よろしくお願いするっす!」軽いノリの挨拶で、印象は一変する。そう、第一声を上げた人物こそがCats♪の最年長件、ボス猫・母猫ポジションの優だった。
表向きは紳士でも、裏はメンバー1自由奔放という素性が垣間見えた。
「よろしくお願い致します。私は、この中だと1番年下ですが、同等に扱っていただいて構いませんよ?むしろそれを望みます。」
年上ばかりのメンバーに囲まれ、内心緊張していたが、律のロマンチック紳士モードのスイッチが入った。
「みんなよろしく!」人懐っこい、とびきりのアイドルスマイルを浮かべる晴に、昔の暗い面影は一切残っていなかった。
「この組が一番人数が多く、全グループが揃っているのですね。ぜひ、その特徴を活かしていきましょう。」
優しい微笑みを浮かべる、根っからの紳士、サシャがグループの分析をしながら言う。
「ちょっとだけ、あなた私とキャラ被ってませんか?」律がやや不満気に呟くと、悪気はない様子で「貴方こそ、素に戻って頂いて構いませんよ?」と返した。
さっそく亀裂が入りそうな気配に、すかさず晴が止めに入る。
「それぞれの良さを活かして、みんなで頑張ろう?」
2人は何故晴が紳士組なのか、うっすらと疑問に思っていたが、謎が解けていくのを感じた。
そうした中、いつのまにか昼寝をしていた優がタイミングよく寝言を言っていた。「頑張ろ〜ね〜、みんにゃ…」
ライブの幕開け
ライブの順番としては、まずそれぞれのグループで新曲を一曲ずつ披露する。
そこから、サプライズでシャッフルユニットライブを行う事となっている。
始まりを飾るのは、人気グループ1番の新人!Cats♪
「みんにゃー!元気かにゃ?」海の鈴が転がるような涼やかな声が広がる。「にゃんばる君に!」温かな笑顔を浮かべた優に続き、「にゃんばれにゃーにゃー応援団だにゃ‼︎」早く踊り出したくてうずうずしている瑠花が拳を突き上げる。
フレッシュな魅力で会場を一気に盛り上げていく。
にゃんばる君を見てるから にゃんだってできる
君のおかげで毎日がhappy
サビの三人が歌っているパートで、三人の楽しさが溢れて、まるで会場全体を猫の集会の一員のような気分にさせる。
おいで 俺たちが遊ぶステージ 「にゃー‼︎」
その歌詞には、三人の思いの全てと、最後の掛け声には歌に乗せきれないほどの熱がこもっていた。
空気は一変して、アイドル文化が広がる前からしたら一番の古株とも言えるユニット、tears。
今回披露する楽曲は、2人が出会ってから、ついに生まれた2曲目の楽曲である。
「降りしきる雨 心に蘇るカタルシス
無数の粒は 誰かの悲しみの涙か 神の慈悲か」
恵みとなる事もありながら、人々をどこか悲観的な気分にさせる事もある雨に思いを馳せるようにしっとりと歌い上げる雫と晴。
「痛みを感じないまでの悲しみを知ってしまったのなら
その悲しみを繰り返さないための 支えとなろう」
それは素直なtearsとして生きていく意味だった。
明るい未来をしっかりと見つめるように2人は歌う。
「朽ち果てた世界の中でも君と歌いたい」
「枯れ果てた地に潤いを」
「君とならば」「君とだから」
先程までとは打って変わって、雫のソロを追いかけるように晴もソロを歌い、
「生きて行ける」もう一度、2人の生き方が強く重なる。
「喜びも悲しみも強い心は涙となり溢れる
遥かな夢も近づく足跡
悲しき別れからも 温かな思い出蘇る」
悲しみを乗り越えた2人だからこそ歌える歌詞と、説得力で会場を2人の雰囲気に巻き込み入り込ませる。
「下を向いてばかりならば 僕達の声を聞いて その顔を上げて」
天からの使者のように二人の歌声が希望を振りまく。
「2人の歌声で虹をかけよう」
感情を解き放つような歌声は、まるで会場に本当に虹がかかっているかのような幻を見せた。
異世界生まれで初めてアイドルを志した勇敢な開拓者、pallet
今回披露する楽曲は、今までの世界を塗り替えるや、己の存在価値の証明とはまた一味違った。
彼ら本来の、愛し愛されたいという感情を剥き出しにした楽曲。
そのタイトルは…want love
「愛を求め合う喜びを 知ってしまったからにはもう戻れない」
雇われでアイドルになった天音が、いつしか誰よりもpalletを、ファンを愛するようになっていた事が伝わってくるように、天音の視線が熱を帯びる。
「胸を熱くさせて高鳴る歌声で」
愛らしさだけではなく、メンバーを真似てクールでかっこいい色気を磨こうとした壮牙の練習の成果が光る。
「さあ want love 愛を込めて」
palletの中での年少組二人の声が、誘い込むように重なる。
「凍てついたその心も このキスで甘く溶かしてあげよう」ルークの遊び人風の色気が存分に発揮され、誘惑するような甘い歌声が響く。
「求められたのならば それ以上へ導く」期待された以上のものを届ける、サシャの使命感や忠実そうな声が魅惑的に響く。
「何もかも忘れて 極楽の世界へようこそ」
palletの年長組、幼なじみの呼吸がぴったりと重なる。
「その笑顔に溶かされた心が わがままに深く君を求めてく
この手を握ったのならば 離しはしない
受け止めきれぬほどの愛で 染め上げてゆく」
アイドルとして生きていく中で、さらにアイドルに夢を見て、もっと全ての人に愛されたいと思うようになったpallet全員の熱っぽい声が熱く届いてゆく。
「want love もっと求めて (Ah_吐息)」もっと求めてくれとルークが色っぽく挑発する様に歌い、溶かすように甘い吐息が広がる。
「give love 与え続けよう (Ah_吐息)」サシャの余裕そうな色気と共に、切羽詰まったような吐息が漏らされる。
「want love 全てを曝け出して 何もかも愛し合おう」
いつか、過去すらも愛される時を夢見て、天音が甘噛みをする様に歌う。
「give love 受け取った何倍もの愛を」
愛される幸せに目を細め、壮牙の甘やかな歌声が広がる。
「永遠に誓おう
儚い約束ではない事 この愛で感じさせるから
want love強く手を握るから 安心して溺れて
givelove 目移りなんて できないほどに
固く抱きしめ合おう」
4人の、ファンを愛し続けるという思いが深まる夜に惹き込むように人々を魅了し、いつまでも愛して欲しいという切実な願いが滲んでいった。
本来のユニットでのトリを飾るのは、この世界にアイドルという存在を広めた眩い星、five Pointed star
五芒星、この曲にさまざまな思い出を詰め込んで歌い出す。
「陰と陽が混ざり合う世界」
双子が鏡合わせのように同じ動きをしながら、どちらともわからないように歌い方を互いに似せて歌う。
「5つで釣り合い形を保つ」
燈里の声が大人びた艶を帯びて、反対に律が素直に力強く歌う。
「五芒星のように切れぬ縁をつかみ」
一人で歌い上げる翔太の歌声は願いが伝わってくるようで、祈るように前に手が伸ばされる。
「隠をも受け止め陽のさす方へ」「手を伸ばせ」
翔太に続いて4人の歌声が追いかけ、並ぶ。
「言の葉交わし 微笑み交わせば
喜びに満たされて
悲しみさえも 分かち合えば
絆の華が咲く」
今回の曲のタイトルは、グループ名の和訳。その通りの少し和風テイストに仕上がっている。
振り付けも和を意識している。
「そうさ 僕らはfive Pointed star 心を」
燈里のソロパートにより、雰囲気が少しいつものアイドル調へと変わる。
「清らか」奏のソロパートを追いかけるように響が歌う「遥か」
そしてまた五芒星が揃う
「照らし続ける 正義の陰陽師
消えない五芒星
巡り合った縁のままに 縁を組み込んで
離れゆく運命さだめにはあらがって
結ばれし縁と共に美しく生を貫け
five Pointed star 煌めき続ける
終わらせない 一筋の光」
たとえ現実世界に変えることを迫られたとしても、決して消えない。その強い意志がこもったまま盛り上がり続け、ラストスパートまで駆け抜けた。
夢のライブが終わりを告げるかと思いきや、暗転した照明が煌めきシャッフルユニットの始まりを告げ、奏、響、瑠花がステージから飛び出す。
「夢は?」瑠花の呼びかけに双子が仲良く声を上げる「まだまだ終わらせない!」目配せをする三人。
「出会えた奇跡に!ミラクルマジック*‼︎」曲のタイトルを三人で言うと同時に曲のイントロが始まった。
「同じ時間に生まれてきた事 それは魔法みたいな奇跡」
シャッフルユニットを通して、互いに似せるところと、自分だけの魅力を掴んだ奏と響の声が混ざり合ってゆく。
「まだまだわかんない事がたくさんある世界 楽しまなくちゃ損だよ」二人を纏めるように瑠花のハスキーな歌声が間に通る。
「そうだよ lets Go!」
その声に導かれるように掛け声を上げ、サビへ繋がる。
「キラキラとした場所で歌い踊ろう
もっともっと 煌めくから
刹那の時間の 永遠の幸せの記憶を 見逃さないで
奇跡の音を鳴らすよ (愛を込めて)
眩しい世界 (夢の時間)
大切な居場所を(感じながら)」
ライブの輝き、喜びのままに歌い重ねる。
「流れ星のように 心できらめき続けて
虹のように 涙を晴らし笑顔に変えて
猫のように 癒し続ける」
five Pointed star、tears、Cats♪をイメージした歌詞が散りばめられ、再びサビへ
「lady Go!」
「夢が溢れるこの世界で
ずっとずっと 大切な仲間と
弱さも強さも 過去も未来も全部 抱きしめるように
このステージが (奇跡の出会い)
大好きな歌を (願いを)
魂に届けよう (最高の歌を)」
自分達の全てを込めた歌声が真っ直ぐにキラキラと輝く。
「どこまでも空を駆け抜ける 青い鳥のように風を切って
カラフルな 絵の具みたいに混ざり合って
猫のように 自由に愛を運んで」
今度はfive Pointed star、pallet、Cats♪をイメージした歌詞が散りばめられている。
「奏で」奏の声が明るく上品に、「響かせよう」響の声が元気に華やかに 「未来へ」未来を描く
「花綻ぶように 笑顔を」全てを包み込むような歌い方で瑠花が歌う。
「奇跡のライブステージ」三人の歌は、本当の三つ子のように、奇跡を溢れさせた。
すかさず、最年少組と入れ替わり「俺、まだ恋はした事ないけど、みんなの事大好きだから、ラブソング届けるよ!」無邪気に壮牙が言う。
「例え届かなかったとしても、受け取ってよ…確かな愛。」切なげに微笑む燈里は、どこか吹っ切れた表情をしていた。
「聞いてほしいにゃ、好きの違い。」海の上目遣いの手招きと共に歌が始まる。
「大好きなのに素直になれなくて
口から出るのはいつも心の反対で
それでもそばにいてくれる君に
甘くて酸っぱい果実のような感情
これを恋と呼ぶんだね」
最年少組らしい甘酸っぱい恋心と、愛らしいダンスと歌声で、会場を恋に落とす。
「わかってるよ 君にとって僕は弟みたいなものにすぎないと
だけどわかって この思いは本物だって事」
ファンと恋愛関係になることはない、だけど愛し続けてほしい、ファンへの愛は特別なものだという感情が痛いほど伝わってくる。
「小さくなっていく背中に 揺れる袖を捕まえて
たまらず 告げた2文字 同じ言葉を君も返すけれど
意味が違うと気づかない
その純粋な優しさは時に残酷だけどその笑顔で思うよ
君を愛してよかった
溢れてく涙 心配そうな顔になる君
嬉しいはずの 頭を撫でてくれる手が 今は少し痛いや」
三人が歌う歌の中のストーリーがドラマのように表現され、ずっと愛され続けることは叶わなくても、自分達を好きでいてくれている間は夢中になって、好きでいてくれた時間を後悔して欲しくないという決意と思いがこもって、知らず知らずのうちに呪縛から解放された燈里の、年相応の笑顔と歌声が、会場の人々の心をより一層照らしていた。
可愛らしい見た目に反し、本性がクールな海も、壮牙のように無邪気に笑っていた。
微笑ましい空気から、雫とルークの長髪組に変わり、儚い美しさを想像させた。
「透明な心」透き通った声でタイトルを告げる二人。
「上部だけの仲なんて優しさなんてなれていた
だから本気でぶつかってくれた時
初めて心が動き出したよ
モノクロだった世界が色づいて
退屈な日々があっという間の1日に
1人じゃないってこういう事だったんだね
忘れられない温もり
透明な心でこの心を豊かにしてくれた
生きてるっていう実感を
壊れかけたこの世界を繋ぎ止めてくれた
その手をとって 確かに歩み続けたい
ないに等しかったはずの心が
広く真っ直ぐな心に焚き付けられて
熱く燃え上がってゆく」
雫は晴へ、ルークは、サシャやpalletの仲間への感謝を込めて天高く届くように歌う。優雅な二人のダンスが軽やかに魅了する。
曲調が早く熱く変わり、
「希望よ届け 果てなき夢へ」アイドルが夢になり光を完全に取り戻した雫
「声よ繋がれ 数多の心」かつて第二王子として国民と触れ合う機会があったものの、深く理解はしていなかったルーク
「スポットライトの下で魂の限り」二人の心にしっかりとファンが写り、ファンのための愛を込めて最後のフレーズを歌い切る。
「僕らにしかないmelody」
次はシャッフルユニット中、最も正反対であったであろう二人。
お兄ちゃんと反抗期のようで、今は母子のような距離感の翔太と天音による歌、「似てないようで意外と共通点あったよね、俺達」天音に向かって柔らかく微笑む翔太と「おう!…お前と組めてよかったと思ってる。」少し照れた様子でしかし遠慮なく、翔太を小突く。「終わらないアリア」二人仲良く声を揃えて歌い始める。
「川の流れのように時の流れは止まらない 記憶のかけらの輝きを頼りに生きてゆく」
突如として自分の力で生きるしかなくなった二人の悲しみや生きる意志が流れ込んでくる。
天:自分の力で生きてゆく
翔:新たな温もりを求める
天:馴れ合いなどいらない 生きることだけを求めて
翔:誰にも嫌われないように 自分を作り上げる生き方で
似たような境遇にあっても違う生き方を選んだ、二人の正反対の歌声が響く。
「遠い遠い 未来の果ての みたことのない知らない誰かにまで
心に響かせたい歌があるから 今この瞬間の思いを込めて歌い続けよう」
しかし重なった瞬間に、二人の心が確かに結ばれている事をかを感じさせる。
翔:「いつまでも心に響く歌があるから」感情を爆発させるように、観客が思わず息を呑むほど迫力のある歌い方をする。
天:「心に響き続けてほしい歌があるから」どこまでも繊細に、感情を込めて歌い上げる。
「傷さえも全て愛せるように 二度と歌声は失われない 果てなき未来まで 届けよう この思いの限り」
歌声は天高く羽ばたいて、思いを込めて歌い上げた2人は、晴れやかに笑い合った。
シャッフルユニットのトリは全てのユニットから集まった紳士組だ。
楽曲は、Heart of sword
心の剣を振るうアイドルと、紳士的な騎士をモチーフにしている。
「守りたいもののために 命をかけよう」晴のキラキラとした歌声が歌詞の重さの中から生きる意志の強さを感じさせ、明るいイメージを持たせる。
「折れない心は剣となる 心の剣を歌声で振るえ!」優の声がCats♪の時や普段と異なり、大人の落ち着きをはなっている。
「望む世界へchange the World」透き通った律の声が、革命を起こしてゆく意志の強さを感じさせる。
「誇り高く 自分らしく 立ち向かう騎士となり」本職が騎士であるサシャの安定した声が仲間たちより少し先をゆくようなダンスの振り付けと重なり、やがて騎士の戦いのような振り付けを全員で揃える。
「眩しすぎた世界に生きる人 ただ守りたかった」晴と律の、同じ世界に居られずとも大切な人を思う気持ちが込められて、美しく重なる。
「その隣に生きられずとも 幸せを祈って」サシャと優の、仲間たちを見守る歌声が優しく重なる。
「何も恐れることはない 姫君の為に 仲間と共に伝説となれ」
4人の強い意志が歌声が、前進してゆく。
「足並み揃えた騎士が 月明かりさえもない 闇に消えてゆく
耳の奥に 確かに聞こえた愛の言葉
かすかに動かしたくちびる 生まれ変わったとしたら…
愛を告げるよ 平和な世で
幾年も幸せを願うよ」
騎士と姫のように、相思相愛だったとしても叶わなかった恋、それでも幸せで居てほしい、たとえ自分達のファンでなくなったとしても幸せで居てほしい、叶うのならばいつかもう一度ファンになってほしいという叶わない恋のような願いが込められた歌声が響き、会場を静寂に包み込んだかと思いきや、割れんばかりの拍手で賑わせた。
今度こそ本当にラストかと思った観客に、さらなるサプライズを届ける。14人全員での歌、melody Linkだ。
「心重ねて歌うmelody」奏の華やかな気品溢れる歌声に、しなやかに親しみやすさが加わり、ダンスもより激しいものを習得して、新たな魅力を感じさせる。
「 思い届けてLinkしていく」響の明るく真っ直ぐな元気な歌声の中に気品ある華やかさが加わり、ダンスの所作もより丁寧になり、自分の新たな魅せ方を修得した。
「溢れる希望 繋がる心」異世界に来てからの充実した日々の輝きを感じさせるように晴は歌う。
「夢を超えて 自由に羽ばたけ」翔太の繊細な歌声が、柔らかいながらも力強く空へ通る。
「それぞれが高めあい 幸せがLinkする」ルークの歌声の技巧に感情が乗って、人々の心に届いてゆく。
「生まれたmelody 広がって」雫の儚く透き通る美しい歌声とダンスに、わずかながらキラキラとした希望が乗せられ輝きを増す。
「未来なんてわからないけど」優の芯のある歌声が、少し不安に揺れつつも、瞳はしっかりと明るい未来を見据えている。
「きっと素敵なmelody繋がるよ」壮牙の愛らしくも大人びた一面も含むようになった歌声が、始めとは比べ物にならないほどのダンスが映える。
「諦めなければ夢は叶う 嘘じゃないよ」燈里がどこまでも甘く艶やかな歌声で歌い、喜び溢れる満面の笑みを浮かべる。ダンスにも感情が垣間見えた。
「喜びと勇気をLinkさせるよ」天音の大人びた歌声の中に、本来の素直さや気性の荒さがこもる。過去の後悔を振り払うように迷いのない歌声とダンスは、清々しく心地よかった。
「世界に響け重なるmelody 」律の歌声が、清らかに澄み渡り、優しく包み込むように響いてゆく。
「優しさがLinkするように」海の鈴の音のような歌声もしっかりと人々の心を癒してゆく。
「生まれた絆 繋げた心」サシャの惹き込むような歌声に、喜びの色を強く感じさせる。
「ここに立って 笑顔にするよ」瑠花の熱のこもった歌声が、ダンスが、会場全体を熱くさせる。
「Linkした心で踊ろうよ」Cats♪の三人の無邪気で楽しげな歌声が重なる。
「どんな世界でも立ち向かうよ」five Pointed starの五人で一つの夢に向かう歌声が真っ直ぐに広がる。
「励ましのmelodyで」tearsの2人の歌声が、優しく透き通る。
「新たな出会いが深めてく 覚めない夢を」palletの四人にしかない目に見えぬ深い絆と、クール&セクシーな歌い方で魅了する。
「melody Link…」最後は14人全員の歌声を重ねた。その声は遠く、どこまでも美しく響き渡り、多くの人々と彼らの心を繋げていった。
心から生まれた最高のmelody達は、人々の心の大切な深い記憶へ、共感や幸せへと繋がっていった。
この感動が、また次のmelodyを生み出し、次の心へ繋がってゆくのだろう。
今日のライブを聞いていた人々の中にも、今日のmelodyは鳴り響き続け、永遠に励まし寄り添い支えとなり続けると信じ、14人は本来のメンバーへと戻っていった。
他グループのメンバー達とも、シャッフルユニットによって結ばれる事のできた心と心の強い絆は解ける事のないものとなった。