ペニス部加入!
「放火部は、本日をもって廃部とします!」
その一声が、今思えば俺の青春の始まりだった。
俺はペニス、私立聖おちんぽ幼稚舎の15年生だ。
俺は幼稚舎を12留している。
何故なら俺はこの十五年間、部活の放火部に全てを打ち込んでいるからだ。
今思えば、数々のものを燃やした。蝉の幼虫からホワイトハウスまで、燃やせるものは全て燃やした人生だった。
しかし、俺以外の生徒が全員逮捕され放火部は部活動の要件である定員を割り、ついに廃部となった。
先程放火部廃部の宣誓をした生徒会長、マンモス団地は俺に語りかける。
「マリファナ吸わないか?」
その日は俺は初めて犯罪行為をした。心の中に何やらどす黒いものが蠢いているのを感じた。
俺はマリファナにハマり、オランダに移住し農園を始めた。
「もう!また隠れてマリファナなんて吸って!」
聴き慣れたソプラノボイスが俺を正気に戻す。
こいつは麻薬探知犬のミミズ、ハト太郎だ
「放火部はもう帰ってこない。わかってるんでしょ?ならば私と新しい部活を始めようよ。ペニス部っていうんだけどね、これは無機物に陰茎を生やす研究をする部なの!絶対ペニスなら活躍できるよ!」
ハト太郎は体に体液を滲ませている。
「やれやれ、俺は女の涙に弱いんだよ…」
俺は加入の意思を伝え、聖おちんぽ幼稚舎のある日本への飛行機の切符を購入した。
「マリファナ栽培、俺には向いてなかったな。ここで俺の畑も終わりにしよう。これが最後の放火だ。」
そう呟き俺はオランダに広がる当麻畑に火を放つ。
隣のアンダーソンさんの大麻畑は激しく燃え上がった。アンダーソンさんも燃えていた。
アンダーソンさんのように俺の心の中の燻っている火種が燃え上がるのを感じた。