E.O.616 苦境の友
同じ名、容姿、そして記憶。
エミマがそれらを得たのはほんの偶然、非常に稀有なことであったと、明記していたつもりだった。決して彼も同じとは限らないと、彼女もよくよく解っているはずであった。だが、彼が覚えているままの姿形で現れたために、平静を大きく欠いてしまった。
数百年越しの再会に一人で感動し、舞い上がるエミマに返ってきたのは、厳しい仕打ちだった。
「そこの捕虜を牢から出せ」
彼は顰めっ面をさらに険しくしながら、冷ややかに指示を飛ばした。牢屋の扉を開けた見張りの兵士は、エミマの手を縛る鎖を引っ張った。彼女は足を縺れさせつつも青年の前に立って、背筋を伸ばす。それから、変わらない微笑みを向けたのだった。見上げる顔は、ヴェールを脱いで初めて顔を合わせた日の夫と、よく似ていた。
懐かしい気持ちで胸がいっぱいになった直後のことだ。エミマは容赦無く頰を打たれた。あまりに強く叩かれたせいで、彼女は床に倒れこむほどであった。呆然と目を見開くエミマだったが、痛みを覚えるより先に、今度は髪の毛を乱暴に掴まれる。
「いいか。貴様らは奴隷だ。私に媚びを売るとどうなるか、よく見ておけ!」
青年の怒声が牢屋中に反響した。身震いするほど恐ろしい声音だった。かと思えば、強く引かれていた髪が急に軽くなる。怪訝そうに視線を向けたエミマが見たのは、無残に切り落とされた自分の髪の毛であった。雑に切断された髪先が、視界の端で揺れている。
「鞭打ち二十回の後、牢に戻しておけ」
「はっ!了解しました」
エミマの豊かで美しい髪を、微塵の躊躇いも無く切り捨てた青年は、一瞥もくれずに踵を返してしまった。放心状態から立ち直れないエミマは、引き摺られるようにして外へ連れ出され、命令通りに鞭打たれた。木台の上に縄で括られ、無抵抗なまま鞭が風を切るのを、歯を食いしばって耐え抜く。終わった後はもう自力で歩くことがてきず、背中からも口からも血を流すエミマは、兵士達の手で牢屋に放られたのだった。
ぼんやりと虚空を眺めるエミマの瞳は、濡れていないものの、落胆を隠せずにいた。勝手に期待して落ち込むなど虫の良い話だ。だけど心のどこかでは、運命の再会を夢見ていたのだろう。仮に記憶が無くてもニカノルはニカノルで、彼の本質は変わらないだろうと、信じていたのだ。
しかし現実はどうか。愛称で呼べば怒らず、酒に酔って暴れても妻に手を上げる事はしなかったニカノルは、激怒しながらエミマを叩き、髪までも切り落としてしまった。一緒に過ごせた時間は長くはなかったけれども、ここまで冷たい態度をとるようなひとではなかった。
しかし別人だと疑うには、あまりにも姿が似すぎている。あの青年をニカノルと同一視しないようにするのは、どだい無理なことだった。
(……折角…お逢いできたのに…)
薄れゆく意識の中で、エミマは嘆いた。
だがそれも一瞬のことであった。同じ後悔はしないと決めたではないか。そうだ、折角逢えたのだ。これしきの事で気落ちしている場合ではない。理想とは違っていても、これが奇跡であることに変わりはないのだから、決して無駄にしてはいけない。
気を失う間際、誰かが声をかけてくれるのがわかったが、エミマには応える力が残っていなかった。
「あ、起きた?良かったぁ」
重たい瞼を持ち上げると、小窓の外が少し明るくなっていた。夜が明けたみたいだ。
ところで、ホッとしているのが伝わってくる声色はどこから聞こえてくるのか、エミマは首を動かして探そうとした。だが、それだけのことで背中に激痛が走り、喉から呻き声が漏れた。
「………うっ…」
「無理に動いたらだめやん。じっとしとって。応急処置もろくにできなくてごめんやけど、何もしんよりマシかと思って」
視線だけを動かすエミマを、栗毛の少女が覗き込んだ。雀斑顔に愛嬌のあるその少女は、医術の心得があるのかエミマを手当てしてくれたらしい。牢屋の中、かつ、手を拘束された状態でよく処置できたものである。エミマがか細い声で感謝を伝えると、少女は歯を見せて笑った。
「うちのお父さんが医者でね。真似事くらいはできるから。化膿したら大変やもんね。こうなったら、大人しくしてるのが一番やから」
「…はい。ありがとうございます」
もう一眠りできれば良かったのだが、焼けるような痛みに目が冴えてしまう。少女の言う通り、じっとしているしかなかった。
「うち、パルシーっていうんだ。よろしくね、エミマ」
「こちらこそ。本当に助かりました。パルシーさんは命の恩人です」
「大袈裟やって。あと、パルシーさんはやめてよ。年も近いし、なんかくすぐったいし」
体は動かせなくても、会話するだけなら何とか可能だった。そうしている方がエミマも気が紛れた。
パルシー曰く、この牢屋に集められた捕虜の中で、親と一緒でないのは自分達だけだそうだ。だからエミマがぽつんと座っているのを見た時から、声をかけようとしていたという。それよりも前にエミマが飛び出してしまったのだが、その事についてパルシーは「災難やったねぇ」と苦笑した。
「うちもエミマみたいな美人なら、色仕掛けできたかもなぁ。でもあれは相手が悪すぎたわ。なんたって"冷酷無慈悲の鬼中佐"ニカノル・バーチやもん」
「………」
「あっ、ごめん。気に障ること言ったかな…」
エミマはただ、もう一度逢いたいという願いが叶ったと思い、純粋に嬉しかっただけだ。色目を使って牢から出してもらおうなんて、考えもしなかった。けれどパルシーが言ったみたいに、彼の瞳にはそういう愚かな女に映ったのだろう。それを思うと虚しかった。
「…いえ、それよりその、冷酷無慈悲というのは?」
「ん?ああ、こっち側の人はあんまり知らんかなぁ。鬼中佐といえば、睨まれただけで失神する人もいるってくらい、怖がられててね。笑ったとこを見た人もいないし、罰する時の容赦の無さから、二つ名がついたんだよ」
パルシーの説明を聞きながら、やはり名前も同じかとエミマは内心で呟く。では自分と違うのは、記憶が無いという一点のみ。
ほとんど振り出しのような、いや、むしろ一度目より悪い始まりだ。最悪といっても過言ではないかもしれない。
「とにかく"鬼中佐"には気をつけた方がいいよ」
「…はい。ところでパルシーは、西方の出身なのですか?」
「うん。そう。でもうちのお父さんは戦争に反対してて。家族みんなで逃げようとしたんだけど、捕まっちゃったんだ」
パルシーの父親は医者という事もあり、利用価値を認められ、殺されるのだけは免れた。今は西側の拠点で労働させられているのだとか。パルシーは眉を下げながら言葉を続けた。母親や妹達はそれぞれ別の収容地へと移送され、居場所がわからなくなっており、家族はばらばらになってしまったようだ。
「せめて無事かどうかでも、わかれば良かったんやけど…エミマの家族は?」
「父は半年ほど前に亡くなって、母もつい先日…」
「そっか…」
重たくなった空気を払拭するかの如く、パルシーは努めて明るい声を出した。
「エミマってさ、お嬢様なの?」
「母はそうだったみたいですけど、父は普通の商人でしたし、特別裕福という訳では…」
「ええっ?だって言葉遣いとか、うちと違って綺麗だし…うちの喋り方、おかしいやん?お父さんのがうつったんやけど、しょっちゅう馬鹿にされても治らなくて。だからエミマみたいな女の子、憧れなんだ」
「そうなんです?パルシーの喋り方は柔らかい感じがして、わたくしは好きですよ」
「…本当?」
「はい。同じ言語なのに、住む場所によって発音の仕方が変わっていくのは、興味深いです。そういう意味で面白いと感じますが、変だとは思わないです」
「そんな風に言ってもらえたの、初めてやなぁ。ありがとう」
感謝しているのはエミマも同じだった。前向きなパルシーのおかげで、エミマの気持ちもつられて浮上する。辛い境遇の中で友人ができたのは喜ばしい事であった。
エミマに少しだけ笑顔が戻ったのも束の間、翌朝から彼女達には苦役が課せられた。点呼のために直立するだけの事が、苦痛で仕方がなかった。労働力にならない者は、子供であっても罰せられると聞く。今また懲罰を受ければ最悪、命は無いかもしれない。
しかし運良く、エミマに割り当てられたのは織物や裁縫の仕事だった。これなら座って行える分、外での労働より幾らかましだ。しかも、パルシーも一緒である。それが何より心強かった。
「糸紡ぎのほうが、あんまり肩動かさなくて済むから、うちと代わろ?」
「見つかったら、パルシーまで罰せられてしまいます」
鞭で裂けた傷は塞がりにくく、エミマの背中には大きな血の染みができている。変色してどす黒くなっている箇所もあれば、今なお流れる鮮血が染めている部分もある。痛々しい状態に、パルシーは眉根を寄せていた。
「こんなの誰がやっても同じだって」
「…ありがとうございます」
半ば奪い取るようにしてパルシーは仕事を代わった。「できん事があったら、何でも言ってよ?」と耳打ちすると、エミマは嬉しそうに笑っていた。本当はのたうち回るほど痛むはずなのに、よくこんな風に笑えるものだと、パルシーは感心してしまうのだった。
座って糸を紡ぐだけとはいえ、今のエミマにとっては重労働であり、額に冷や汗を滲ませながらの作業であった。パルシーはいつでも頼ってほしいと言ってくれたが、見張りの目を掻い潜って助けてもらうのには限界がある。友人に迷惑はかけられないと、エミマは泣き言も漏らさずに手を動かし続けた。
痛みと闘いながら糸紡ぎに没頭する傍ら、彼女は自分に以前の記憶があって良かったと、つくづく思っていた。純粋なエミマ・ルラキのままだったら、糸の紡ぎ方なんて知らなかったからだ。パルシーにはお嬢様ではないと説明したが、生粋の令嬢だった母に育てられたため、エミマはやや世間知らずであった。高い教養はあっても、生活の知恵には欠けていたのだ。それゆえに前世で培った経験は、エミマを大いに助けてくれた。当時は今よりずっと不便で、生きるだけでも膨大な力を要する時代だった。その記憶が世間知らずのエミマに生きる術を授けてくれたのである。疎いままなのは医学くらいだろうか。エミマの覚えている治療は、残念なことに祈祷という気休めの方法だけだ。
それから三日が過ぎても、背中の傷は癒える兆しを見せなかった。まったく動かないでいることができないため、傷口が閉じてはまた開くのを繰り返しているのだ。パルシーが手を尽くそうとしてくれるものの、牢屋の中では力及ばずだった。ゆっくりとではあるが、着実に弱っていく友人に、パルシーは歯痒い思いをしていた。自分に仕事を押し付けて休めと怒っても、エミマは「心配してくださって、ありがとうございます」と微笑むばかりで、無理するのをやめなかった。
「わたくしには、働くくらいしか取り柄がありませんもの」
ただし、そう告げた時だけは、浮かべている笑みが寂しげに見えたのだった。
どうにか四日目を乗り切った晩、疲れた体を休めようとする捕虜達の元へ、見張りではない兵士がやって来た。もう一つの"仕事"が回ってきたのだと、大人は全員勘付いていた。
若い娘は一人出てこい、と兵士が言う。忌まわしい格子の鍵が開けられても、誰一人として動かなかった。痺れを切らした兵士が指差したのは、偶々目についたパルシーであった。普段は気丈な彼女も、今回ばかりは可哀想なくらい青ざめていた。
目の前が真っ暗になったのは、パルシーだけではない。隣にいたエミマは、考えるよりも先に立ち上がっていた。
「…わたくしが参ります」
「早くしろ。ケロス少尉がお待ちだ」
兵士の口振りからして、その少尉とやらは若い娘ならば別にパルシーでなくても良いようだ。兵士は顎でエミマを催促する。
出て行こうとするエミマを、震える手が引き止めた。何も言葉にならないのだろう、パルシーが涙目になって必死に首を横に振っている。エミマは少しだけ微笑んでから、服の裾を掴む手を優しく外し、牢屋を後にするのだった。
エミマの頭には、馬車の座席を譲ってくれた老婆の言葉が過っていた。これも「先輩の務め」であろう。元より、あんな風に怯える友人を送り出すことなど、エミマには到底できなかった。たった数日と言えど、パルシーにはとても助けられたのだ。ここで友人を庇わず、いつ恩を返すというのか。
エミマが連れて行かれたのは、湯浴みができる部屋だった。まずここで身を清めろという事らしい。
「何だお前。怪我してるのか」
「………」
「まあいいか。少尉はそういうの好きそうだし。おい、手早く済ませよ」
兵士は血に染まる背中を見つけても、至極どうでもよさそうであった。エミマとて今更、期待などしていない。指示通り手早くとはいかなかったが、汚れを落とし、用意されていた服に腕を通した。太腿のあたりまで切れ目が入っている変な衣装だ。胸元も広くて、着るだけでも恥辱を受けている心地だった。
着替えるために一旦は外された手枷を再び嵌めらると、乱雑なままだった髪の毛が適当に整えられた。
こうして支度部屋を出て、再び暗い廊下を歩くエミマであるが、痛みと共に血が伝う感覚があった。着替えの際に傷が開いたみたいだ。歩みが遅くなりがちなエミマに苛立ち、兵士は鎖を強く引いた。その拍子に激痛がエミマを襲い、彼女は思わず蹲ってしまう。ぐずぐずするなと怒鳴られても、体が言うことをきかないのだ。
「何を騒いでいる」
「ち、中佐!?申し訳ありません!」
エミマは知らなかったが、彼女がいた場所は執務室の近くだった。時間が時間なので使っている人間はいないと、兵士も考えていたのだろう。しかし、事もあろうに何とニカノルが、まだ執務室にいたのである。
蹲るエミマには声しか聞こえなかったが、兵士は上官の不機嫌な形相を真正面から目撃してしまい、敬礼する手が明らかに震えていた。かくいうエミマも、ニカノルとの予期せぬ遭遇に内心では動揺している。
「質問に答えろ」
「はっ!捕虜をケロス少尉にお届けする途中であります」
しばし沈黙が落ち、痛いくらいの静寂が過ぎた後に、ニカノルは口火を切った。
「…置いていけ」
「は…置いて…?」
「貴様の耳は節穴か?」
「ひっ…いえ!失礼しました!」
まさに脱兎の如く兵士は去っていった。
その場には仁王立ちするニカノルと、動かないエミマだけが取り残される。正しくは痛みで動けなかった。
「ふん…趣味の悪い」
青年は吐き捨てるようにそう呟いた。冷ややかな声からは感情が一つも読み取れず、なおのこと恐ろしい印象を与える。
「来い」
「っ!」
落ちていた鎖は拾われ、エミマは引き摺られる格好で執務室に連れ込まれた。音を立てながら扉を閉めたニカノルは、無遠慮に顎を掴んできた。そこでやっと彼と視線が交わる。彼も、相手が誰か気づいたらしかった。
「…ああなんだ、先日の売女か」
エミマに向けられたのは侮蔑の言葉と、零度の瞳だった。まるで生き物ではなく、無機物を相手にしているような感覚であった。彼なのに、彼ではない。そんな気がした。けれどもやはり、別人だと割り切ることがどうしてもできない。
戸惑う彼女の胸中なんぞ知るはずのないニカノルは「本業に専念させてやろう」と不気味な台詞を吐く。すぐに意味を理解できなかったエミマは、彼に唇を奪われたことで、余計に頭が真っ白になった。
優しさの欠片も無い口付け。突然の事態に気が動転し、強張る体は痛みを忘れていた。だがそれも一瞬のことだった。机に押し倒されると、傷だらけの背中が硬い板との間で擦れた。燃えるような痛みに、エミマは堪らず悲痛な呻き声を上げる。その痛ましい声に青年はぴたりと動きを止めたものの、無感動な瞳に変化は無かった。
「そういえば鞭打ちにしたんだったか」
すっかり忘れてたいたと言わんばかりの口調で独り言ちたニカノルは、エミマの上から退いた。それから大きな溜息を吐いて「興醒めだ」と言い放つ。
その後、エミマは彼の部下によって牢屋に戻されたのだった。
目元を真っ赤に晴らしたパルシーが、戻ってきたエミマを出迎えた。エミマが出て行ってから、一睡もできずに泣きつづけていたようだ。
「大丈夫です。パルシーが考えているようなことには、なりませんでしたから」
何も無かったとは言えないが、最悪の事にもならなかった。詳しくは語らなかったものの、エミマは大丈夫だと再三伝えて友人を慰めた。
「…二度としないで。約束やからね。守らなかったら友達やめるからね」
パルシーは泣きながら怒っていた。泣き腫らした瞳で睨まれた相手は小さく頷く。それで少しは落ち着いたのか、パルシーは「ごめんね」と「無事で良かった」を繰り返しながら、エミマに抱き着くのだった。
しかし一難去ってまた一難。痛みがぶり返して眠れなかったエミマに翌日、馬小屋の掃除が命じられたのである。パルシーは水汲みに割り当てられたため、こっそり交代したところであまり意味が無い。こちらを案じる視線を感じながら、エミマは重たい足取りで外へ行く捕虜の列についていくのだった。
想定していた通り、馬糞の処理から飼い葉の掃除まで、今のエミマには辛すぎる仕事が待っていた。ところが、彼女の姿を見かねた一人の婦人が、見張りの死角になる所で休むよう勧めてきたのだ。すると、それを聞いていた別の婦人も、そうしなさいと同意し始める。
「昨日のあなたを見て、勇気をもらったのよ」
「そうそう。私たちにも、これくらいはできるわ」
エミマは親切な婦人達に心からの感謝を述べ、大人しく厚意を受け取ることにした。普段の彼女ならまず遠慮しただろうが、それだけ痛みが酷かったのである。
午前中はそうやってやり過ごすことができた。だが午後になると、折悪くもニカノルが見回りにやって来たのだ。今日に限って何故と皆が思い、そして恐怖に震えた。適当に見渡して終わりかと思いきや、隅々まで検分する始末で、隠れていたエミマはあっさりと見つかってしまった。誤魔化す隙も無かったのだ。エミマは膝をつき、ひたすら頭を下げる。
「…申し訳ありません。罰なら受けます。ですからどうか、他の方々はお許しくださいませ。お願いいたします」
必死の請願はニカノルに届いていないのか、彼は部下には話しかけるのみであった。
「足手まといは牢から出すな。作業効率が落ちる」
エミマは自分の耳を疑った。言い方こそ冷たいが彼が命じた内容は、傷が治るまで労働は免除されると同義だったからである。