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俺の好きな人はVRMMOゲームの中でもリアルでも変わらず可愛い!  作者: https://syosetu.com/usernovelmanage/updateinput/ncode/1682352/
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昼休み(1)

私事でめっちゃ忙しい一週間でした。。。また更新頑張ります

先程、自宅を出てから約30分が過ぎ時刻は8時20分となった頃、鷹斗は自転車置き場から教室へと向かっていた。


「うん、ちょうど良い時間だ、今から教室に入るまでに5分、30分からホームルームだから早すぎて暇を持て余す事もなく、遅すぎて目立つこともないまさにベストな時間、まずは完璧だ」


自らの時間調整に自画自賛しながら歩く、そして予定通り5分で教室に着いた鷹斗は教室に入るなり特に誰かに挨拶する事もなく自分の定位置である窓際最奥の席へと移動し座る。


「良かった。今日は勝手に誰も座ってない」


日頃休んでいるせいか割と俺の前の席の奴と話する時に勝手に座られている事がよくあるのだ、その度に『あ、退いてもらっていい?』っていう気まずさ。。。今日は味合わなくて本当に良かった。


椅子に座ってスマホを取り敢えず触る。

流石に朝一からうつむせで寝てたら目立つからだ。


そうする事、数分後担任の三田洗みたらい先生が入って来て、出席を取る。


『ん?あのイケメン(・・・・)は今日は休みか?これは一日をのんびり過ごせそうだ』


鷹斗は目の前の席が空白なのを見て今日はイケメンの席を中心に周りに人が集まらない事に心の中でガッツポーズをする。


イケメン補正、それは何処にでも存在するものでイケメンと言うだけでその人を中心としたグループが出来上がる。

多少の性格の悪さ、ファッションの悪さ、勉強やスポーツの出来無さ、その他様々な自分にとってのデメリットがイケメンと言うだけでそのデメリットは全て無かった事になる。


はっきり言ってイケメンは嫌いだ。。。


そんな事を思っていると三田洗先生が空席のイケメンの出席確認を取る。


「内藤、・・・・ん?内藤は来てないのか、アイツまた寝坊だな、しょうがない奴だなぁ、んじゃ次、黒山」


「はい」

呼ばれたので取り敢えず目立たない程度に返事をする。


「お、今日は来たんだな黒山!良いぞ良いぞ」


何故だろう、学校に行くだけで母から褒められ、学校に来ただけで先生から褒められる俺。

とても惨めだ。


そんな感情に襲われながら取り敢えず『はぁ。』とだけ返事をしそのままホームルームは終わった。


ホームルームの後は特に自分の周りに人が来ることも無く【内藤(イケメン)が休みだから】当然名前が呼ばれたりする事もなく、昼休みを迎えていた。


さて、今日もあそこで飯食うか。

昼休み、ボッチの鷹斗は当然のボッチ飯。

クラスの皆は仲の良い奴同士で机を重ねて食べたり、食堂に行ったりとしている。

鷹斗は登校中にコンビニで買ったパンとコーヒーを持って教室を後にする。


教室から少し離れた階段を登り鷹斗は屋上まで来ていた。

屋上は真ん中ら辺が庭園のようになっており、その付近にベンチが数カ所設置してある。

従って入り口から見えるベンチ以外に座ればほとんど人目につく事はない、更に屋上は人気が無いのかあまり人は来ない。まぁ雨とか降ったら最悪だとか色々とデメリットがあるからだ。


取り敢えず鷹斗は入り口から一番離れた特等席ベンチに座り昼食を取りながらケータイを触る。


FCOの公式サイトを見ながら今後のイベント、メンテ日等のチェックを入れていると突然後ろから声を掛けられた。


「黒山君!もぅ何処に居るのかと探しちゃったよ」


・・・・黒山君?俺以外に黒山なんて奴いたっけ?まぁ2年、3年に居てもおかしくはないか。


まさか自分が話しかけられる訳がない、しかも女の子の声だったし。そう思いながらそのまま携帯の画面を見続ける鷹斗。


「黒山君?ひょっとして無視してる?私無視されてる?」


再びする声の近さに驚いた鷹斗は顔を上げると目の前に女の子が立っていた。






昼休みかぁ。。。

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