その頃涼介
鷹斗達がギルドハウスを購入し、イベントの確認をしている中、涼介は先日の林間学校の帰りのバスの中で杏に言われた通り自らのPSとレベルを上げるためエレイアの街のとある場所に来ていた。
「ここか。。。」
目の前には西洋の屋敷をイメージしたような大きな屋敷がありその立派さから少し入り辛い雰囲気を出しているが涼介は持ち前の図太さで特に気にせず扉を開ける。
「お!来たか涼介!てかお前本当に本名そのままキャラネームにしてんのな」
扉を開け螺旋階段がある大きなホールに入った涼介はホールの真ん中に立っていた金髪の男に話しかけられ返事をする。
「ちわす、二斗さん!すいませんいきなり連絡して、あとキャラネームの事はもう十分弄られたので勘弁して下さい」
「ははっ、そりゃそうか、杏がそんな美味しいネタほっとく訳ないわな、ってか一応こっちじゃ『ニック』って名前でやってるからニックで頼むわ」
「あ、すいません、了解ですニックさん!」
涼介はニ斗という男に挨拶をするが男にとってそれはリアルネームでありニックで呼んでくれと訂正され謝りながら訂正する。
「んで?わざわざFCOで俺に用事って何の用なんだ?」
ニックはリアルで今日の朝涼介からlimeで
『すいませんニ斗さん!ちょっとお願いがあるんですけどFCOで会えませんか?』
と連絡がきてOK二つ返事で承諾して現在に至るため涼介に呼ばれた理由を確認する。
「あの、俺今杏や同級生の友達とチーム組んでFCOやってるんですけど皆すげぇ強いから今度のイベントで俺だけ足でまといになっちまいそうなんです」
「あぁ、杏がウチのギルド抜けて他のプレイヤーとギルド作ってたのは知ってるよ、でもそうか、涼介もTARYに所属してたのか」
「あ、TARYの事知ってるんですね、それでニックさんは盾使いとしてFCOじゃ最強だ、って杏から前に聞いてたのでニックさんに色々教わりたくて今日はお願いに来させてもらいました」
涼介はお辞儀をしながら真剣な声で『お願いします』とニックに言いニックも涼介の真剣さを感じて「わかったよ」と指導する事を了承する。
「ただ俺もギルドのリーダーやってるしそんなに時間かけては見てやれないからそこは理解してくれよな」
「ありがとうございます!てかニックさんこっちでもリーダーやってるんっすね」
「うーん、まぁ色々あって成り行きでな、所で涼介の指導方法なんだがスパルタコースとユルフワコースだったが良い?」
「スパルタで!」
ニックは二つのコースの選択権を涼介に与えると涼介は悩む事なくスパルタコースを選択した。
今のままでは自分の存在価値が無いのを理解した上での選択肢でありニックの時間も無いのでまったり出来る余裕などどこにもないのである。
そして涼介の選択を聞いたニックは涼介に対して微笑みながら肩を叩く。
「よし!なら早速今からフィールド行くか!」
「は、はい!」
こうして指導者をゲットした涼介は特訓を開始するのであった。




