学校行きます
学校。。。
「あーっ、久々にめっちゃ寝た」
朝目が覚めて鷹斗はスマホの画面を見ながら呟く。
時刻は朝の5:15分と表示されていた。
昨日は結衣と別れた後、仮眠で2時間、そして目的の2000Gとついでに死亡時復活地点変更の登録費も集めてご飯を食べたり風呂に入ったりとして眠りについたのは夜の21時だった。
いつも平均4時間くらいの睡眠で寝不足からか寝起きはそこまで良い方ではないが今日はよく寝れたおかげか目覚めが良い。
「取り敢えずどーしよっかな。腹減ったし風呂も入りたいし、ゲームもしたい」
色々と行動の選択肢はあるがウチでは6時くらいに母が起きてご飯を作り始めるはずなので空腹はひとまず置いといて、風呂に入ろうと決めた鷹斗は自室の二階から風呂場のある一階へと静かに移動する。
湯船にお湯を溜めながら脱衣所に置いてある椅子に座ってボーッとしている事5分ぐらい経ったころ、ふと昨日の結衣との会話のやり取りを思い出していた。
『またPT組んでくれると嬉しいです!』
・・・・世の中には変わった人も居るもんだ。
あれだけ知らない人に話し掛けれるコミュ力と可愛いキャラデザなら別に俺じゃ無くともPTなんて組んでくれる人はいくらでも居るだろうに。。。。やっぱ社交辞令的なやつなのかなぁ。
そんな事を考えている内に風呂が沸き、とっとと入る。
そしてその後、風呂を出て自室に戻ろうと階段を登っていると、朝食を作りにキッチンへと向かう母【詩織】と鉢合わせた。
「あら!おはよう。鷹斗君今日は早いね〜朝ご飯食べる?」
挨拶と質問をしてくる詩織に取り敢えず『おはよ、うん食べる』とだけ返事をする。
「じゃあ折角だし鷹斗君も一緒にリビングで食べよっか、コーヒー取り敢えず入れるから」
半ば強引にリビング行きが決定してしまう。常日頃から学校に行かずゲームばかりしている俺を怒鳴りもせず見守ってくれている母さんには申し訳ないと思う気持ちがあるのでこういう時は中々逆らえない。。。
「コーヒーはホットで良い?砂糖とミルクはどーしよっか?」
リビングに着きキッチンへ移動した詩織が問いかけてくる。
「うん、ブラックで」
そう返事し待つ事3分ご注文のホットブラックが到着。
まったりコーヒーを飲んでいると、卵焼きを作っているであろう詩織から聴きたくない言葉が飛んでくる。
「鷹斗君今日は早起きしてるし学校行くのかしら?」
oh....リビングでこの時間に飯を食うと決まった時点で聞かれる事は覚悟していたがやはり聞かれた。。。
「うん、取り敢えず今日は行こうと思ってる」
流石にまだ飯も食べてないのに、『今日は行かない』などと面と向かって言えるはずもなく、本日は学校に登校する事となってしまった。。。
「そっかぁ、良かった良かった、頑張ってね」
そうニコニコした顔で言いながら再び詩織は料理の方は視線を戻す。
その後は特に中身の無い会話をしながらご飯を食べて歯を磨き、部屋へ戻ってきた。
「はぁ。。。。なんてこった、まさか登校する事になるとは」
あの時、風呂をもう少し早く出ておけば、とか飯を自室で食べておけば、とか考えながら口ずさむ。
まぁ言ってしまったものは仕方ないので取り敢えず今日は学校に行く事になったので、制服へと着替える。
季節はまだ6月なので衣替えはまだのはずだ。
そう願いカッターシャツにブレザーを羽織りズボンを履く。
ネクタイは何故か自由とかいう謎の校則なので付けない、てか付け方知らん。
そんなこんなで時間を見たらいつの間にか7:45分まで時は進んでいた。
今から行けば早すぎず、遅すぎずの時間に到着出来る筈だ。
「すーっ、はぁー、よし!行くか!」
深呼吸をして決意をし、自室を後にする。
「いってらっしゃーい」
リビングからヒョコッと顔を出し鷹斗へ見送りの挨拶をする詩織。
「行ってきます」
母親へ返事をし鷹斗は家を出て自転車へと跨った。
今日という1日が何事もなく平和に終わりますように。。。
そう思いながらは鷹斗は学校へと向かった。
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