思い出の記憶4
毎日更新の難しさ・・・・
祖父の勝から絵道具一式を貰った鷹斗達はその後黙々と絵を描き【有栖は苦手な絵描きに苦しむ声を上げていたが】1時間と少しくらいで全員描き終えて見せ合いをする。
「わぁ・・・鷹君、上手だね」
鷹斗の絵を見て結衣が感想を述べる。
「そう?ありがと!見慣れた景色だから描きやすかったからな!結衣の絵も何か和む感じがして俺は好きだな」
鷹斗が描くのに使用した物は色鉛筆で、素人が描く分にはその線の細さゆえにグチャグチャにならない分絵具やクレヨンより上手に見える。
片や結衣が使用したのは絵具でこちらは鷹斗の絵ほど整った上手い絵ではなかったが色合いのチョイスが良かったのだろう、人を和ませる絵に仕上がっていた。
そして2人はお互いに褒め合っているとただ1人触れられて居ない有栖が口を少し不満そうに開く。
「ねぇ?鷹?イチャつくのも結構だけど私の絵は?感想をどうぞ?」
笑顔とは裏腹にドスの効いたような声を出す有栖に鷹斗は残り一枚の有栖のソレに対する感想の言葉を恐る恐る口にする。
「えっと・・・・有栖は想像力豊かだな、でもウチの庭はジャングルでは無いよ?」
絵のほとんどが緑色で覆い尽くされ、更に生えてもいないヤシの木?みたいな物まで存在しているクレヨンで描かれた謎の絵に鷹斗は感想を述べる。
「・・・・ジャングルなんて描いて無いわよ!」
有栖はジャングルと言われた事にそんな絵を描いていないと言い鷹斗はもう一度絵を見直すがやはりジャングルを想像して描いたとしか思えなかった。
「・・・・そっか、まぁ人には向き不向きあるからな」
「何か凄くムカつくんだけど」
鷹斗はこれ以上触れないようにしようと有栖に慰めの言葉をかけてこの絵の話は終わりにしようとする、そして有栖はその慰めに余計に苛立ちを感じていた。
「えっと・・・・喧嘩は・・・止めよ?」
有栖の苛立ちを感じた結衣が喧嘩をしないでと口を開く。
確かに2人の関係性をよく知らない人から見たら流れ的には喧嘩になりそうに見えるのだが実際の所はそんな事には全くならない。
「あ、えっと、ごめんね結衣ちゃん!でも私と鷹はいつもこんな感じだから喧嘩とかじゃ無いから安心して!」
「結衣、これは有栖の言ってる事は真実で俺達は喧嘩なんかした事ない」
鷹斗と有栖は心配する結衣にこれが自分たちのコミュニケーションだから!と問題無い事を伝える。
「そっか・・・・良かった・・・・2人は仲良しなんだね、羨ましいなぁ」
結衣は2人の言葉に安心して、そんな互いに軽口を言い合える仲に仲良しなんだね、と笑顔で言い鷹斗と有栖はお互いに顔を見合わせてから結衣の方に目線を戻して鷹斗が口を開く。
「まぁ幼馴染みで付き合い長いしな、でも結衣とも今日こうして絵描いて遊んで友達になったわけだしそんなに羨ましく思う程のもんでも無いと思うけどなぁ」
「友・・・達?」
結衣は鷹斗の言葉に少しキョトンとした顔で聞き返す、そしてそれには有栖が答える。
「結衣ちゃんの住んでる所ではどうなのか知らないけどこの辺じゃ一回遊んだら大体みんな友達だよ!まぁ私と結衣ちゃんは親戚ってのもあるから関係性は微妙だからこの町での結衣ちゃんの友達第一号は鷹だね!」
もちろん私も親戚云々もあるけど友達だと思ってるよ!と付け足しながらもう3人は友達になったんだよ!と有栖は言い、それを聞いた結衣は嬉しそうな顔をする。
「私みたいな子と友達になってくれるんだ・・・2人は優しいね、ありがとう」
「みたいなとか言っちゃ駄目だよ、結衣」
「え?あ、、、ごめんなさい」
「別に謝るような事じゃないけどあんまり自分を否定したら楽しくないじゃん!」
「まぁそこは鷹の言う通りだね!人生楽しまないとね!」
謝る結衣に鷹斗が自分を否定しても楽しくないと言い有栖もそれに同意する。
それを聞いた結衣は少し苦笑いをしていて鷹斗はその表情に少しモヤモヤを感じて少し考えてから口を開く。
「なぁ、結衣っていつまでこの町に泊まるの?」
「えっと・・・・明日の夕方に帰るってお父さん言ってたけど・・・・」
「そっか!なら明日は朝から外で遊ぼうぜ!家で絵を描くのも楽しかったけど折角結衣もこの町に来たんだからこの町での遊びもしよ」
「良いじゃんそれ!うん!そうしよ!」
鷹斗は結衣に滞在期間を聞き明日は日中なら時間がありそうなのでこの町での遊びをしようと言い有栖もそれに同意する。
「鷹君も有栖ちゃんも明日も遊んでくれるの?」
「そりゃ友達だからな!」
「私も折角結衣ちゃんと仲良くなれたし遊びたいな」
不安そうに自分と遊んでくれるのか?と言う結衣に友達だからと答える鷹斗と有栖、すると結衣は突然涙を流し出した。
「結衣?どうしたの!?」
「結衣ちゃん大丈夫!?」
結衣が突然涙を流すので2人は顔を合わせて焦りながら声をかける、すると結衣は涙を流してはいるものの笑顔で答える。
「私、友達居なかったから・・・そうやって言って貰えて凄く嬉しくて・・・ごめんなさい」
結衣の返答を聞き2人は自分たちが何かをして泣いた訳では無いという事にホッとして鷹斗はそんな結衣に言葉をかける。
「友達なんて気が付いたら出来てるもんだよ!!まぁ今日は時間も時間だしまた明日遊ぼっか」
「うん、ありがとう」
「そうだね〜あんまり遅くなっちゃうと怒られちゃうしそろそろ帰ろっか結衣ちゃん」
鷹斗はひとまずこの話にオチをつけて時間も時間なので明日にしようと言い有栖と結衣もそれに同意して3人は立ち上がって縁側から玄関へ向かう。
「あら?帰るの?」
移動中、足音と喋り声で気付いたのかリビングから詩織が出てきて有栖と結衣に問いかける。
「はい!詩織さん今日もオヤツ美味しかったです!」
「あらあら、ありがとう、嬉しいわ〜」
「あ、あの・・・・詩織お母さん、ケーキ美味しかったです、あと抱きしめられて驚いたけど、温かくて嫌とかじゃ無かったです。お邪魔しました」
「結衣ちゃんは礼儀正しくて良い子ね〜、さっきは急に驚かせちゃってごめんなさいね、でも嫌じゃ無いって言ってもらえて嬉しいわ!本当に梨沙にもこういう子に育って欲しいわね」
「母さんそればっかだな」
「鷹斗君は揚げ足を取るような子じゃなくてもう少し大人な男の子になってね?」
有栖と結衣は家にお邪魔して、オヤツまで貰った事にお礼を言い、鷹斗は揚げ足を取るような事を言って注意されて有栖と結衣は笑い、そこで会話は終わりその後は玄関を出て門を出る所まで鷹斗は見送りその日は解散となった。
早出と残業で会社に13時間拘束・・・・辛み




