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俺の好きな人はVRMMOゲームの中でもリアルでも変わらず可愛い!  作者: https://syosetu.com/usernovelmanage/updateinput/ncode/1682352/
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初心者なんです。。。

んー。。。。

街を出た鷹斗と結衣は出たすぐのフィールドを歩きながら話をしていた。


「さて、早速だけど結衣さんは魔法使いの戦い方を教えて欲しいって事でいいのかな?」


鷹斗は結衣の依頼内容を確認する。


「あ、はい。そうです!」


『あんまり魔法職わかんねぇんだけどなぁ。。。。』


近接職である鷹斗は当然魔法職の事など初心者に毛が生えた程度しか知らないので、どうしたものかと考えていた所で一体のスライムと遭遇したので


「じゃあまずあそこにいるスライムにここから(・・・・)火魔法で攻撃してもらっていいかな?」


取り敢えず実践あるのみとまず攻撃してもうことにした。


「・・・えっと。。。すいません、魔法の使い方がわからないんです」


・・・・えっ?そこから?

この人チュートリアルスキップしたな・・・・

あ、そういえば森でも『魔法ってどうやって使うんですか?』とか言ってたな。


あれはマジで言ってたのか・・・そんな事を思いながら鷹斗はひとまず一から説明する事にした。

「あー、じゃあまずそっちの説明からしようか」


「お願いします・・・・」


結衣は少し気まずそうにお願いしてきた。


「じゃあ今から言う事を聞きながらウィンドウ操作してね」

「はい!」


「まず装備画面を開いて貰っていいかな?」


結衣は頷きながら装備画面を開く。


「で、次に武器の名前の下に「キューブセット」ってのがあるはずだからそこを開いてください」


結衣は頷きながら操作する。


「このキューブってのをセットするとその武器でセットしたスキル、魔法が使えるわけです。因みにセットしてないスキル、魔法は使えないのでそこだけ注意して下さい」


魔法職は火・水・氷・風・土の初級キューブが最初から持ってるはずだからそこから好きなの選んでね。

と付け加える。

『なるほど!』そんな感じの表情をしながら結衣はキューブをセットする。


「出来ました!取り敢えず火魔法と氷魔法セットしました!」


ひとまず準備も完了した所で先程お願いした火魔法でスライムを攻撃してもらう。


「ファイアーボール!」

呪文名と共に火の玉がスライムに直撃しスライムは木っ端微塵になる。


「やったぁ!TAKAさん!ありがとうございます!魔法使えました!」

無邪気に喜ぶ結衣。そんな結衣を見て"可愛いな"と思いながらPTってのも悪くないなと鷹斗は思いながら次の指示を出す。


「良かったです。じゃあ次はあっちにいるスライムをここから(・・・・)倒してもらっていいですか?」


喜んでいる結衣は鷹斗の次の指示に『わかりました!』と元気良く返事をし、次のスライムへと魔法の標準を合わせる。

「ファイアーボール!」

先程と同じく火の玉がスライムへと向かっていったが今回はスライムには当たらずその手前で消滅する。


「あれ?当たらない?届かない?ファイアーボール!」

もう一度ファイアーボールを唱える結衣さん、しかしやはり二度目も当たらず途中で消滅する。


「今、二回ファイアーボールを撃って思ったと思うけど剣にも間合いがあるように魔法にも射程距離があるんだ」

その説明をしながら『次は自分が当たると思う所から撃ってみようか』と声かける。

そして結衣は今居る場所から3、4歩スライムに近付きもう一度ファイアボールを放つ。


今度は直撃した。


一度で当たる場所に移動出来るのはセンスあるな、てかLUK馬鹿にしてたけどこの距離から照準逸れずに当たるとかLUK補正としか思えない、意外と馬鹿にできないなぁ。

そう思いながら鷹斗は見ていた。

「魔法に関しては一応公式から射程距離が発表されてるわけじゃないしまだ未知数な部分が多いから今後は自分で確かめながら戦ってみると良いよ」

『俺も本職じゃないしね』と付け加える


「はい!分かりました!わざわざありがとうございます。助かりました、このゲームもう少し頑張ってみます!」

ふむ。。。それは良かった、そう思いながら鷹斗はウンウンと頷き


「じゃあ俺は一回街に戻ろうと思うけど結衣さんはどーする?このままもうちょっと魔法の練習する?」

ひと段落着いた所で鷹斗は自分のこれからの行動告げる。

「あっ、じゃあ私も街に戻ります。今日はなんだか疲れちゃったのでそろそろ落ちます。」


まぁ知らない人とPT組んで教えて貰ったりしたりしてたら気疲れもするだろう。

そう思い『そっか』と告げ二人で街へと向かうことにする。


「そういえばTAKAさんってレベル高い上級者の方なんですか?色々教えてくれて知識もありますし」

歩きながら結衣が話しかけてくる。


「ん?レベルは35だよ、そーだね、どちらかというと上級者の部類に現状はなるのかな?でもまぁこのゲームまだサービス開始から二週間だしね、そんなにカッコつけれるようなもんでもないよ」


「え。。。35。。。なんかほんと時間使わせちゃってすいません。」

自分のレベルと見比べて無駄な労力を使わせてしまった事に再び謝る結衣。


「いやいやいいよ、気にしてないしたまにはこうやってのんびり遊ぶのも楽しいなって思ってたし」

『こちらこそありがとう』と鷹斗は告げる。


それから少し歩いて街へ到着した所でPTを解散する前に鷹斗は最後に少しだけアドバイスをする事にした。


「今日使った魔法〔キューブ〕に関してですがレベルが上がったら入手とかじゃなく基本的にはモンスターを倒してドロップで入手する感じなので頑張って強い魔法集めて下さい、後、結衣さんは魔法職なのでどうしてもソロプレイはキツくなる時あると思うので早めにどっかのチームとか入って一緒に遊んでくれる人見つけた方が良いかも」


「そうなんですね。分かりました」

少し考える仕草をしながらも理解した様子で結衣は答える。


「ではPT解散しますね、またどこかで。今日はありがとうございました」

取り敢えずこんな所かなと、今までの行動を締め括る定型文のような挨拶をしてウィンドウ画面でPT解散をしようとした時、


「あ、あの!もし良かったらフレンド登録とかして貰えませんか?で、またPT組んでくれたら嬉しいのですけど・・・・」

突然の申し出。。。。フリーズする鷹斗。


ダメですか?とこちらを見てくる結衣。

上目遣いがいちいち可愛いと思いながら戸惑う鷹斗。


しかし実際には戸惑っているものの、別に今日PTを組んで楽しく無かったわけじゃないし、それを断るほど攻略にガチなわけでもないので答えは決まっていた。


「あ、はい。じゃあフレンド申請出しますね、また時間が合えばこちらこそよろしくお願いします」


2度目の上目遣いに負け初めてのフレンドが登録された。


「じゃあこれからもよろしくお願いします!あ、あと私多分リアルでもTAKAさんより後輩だと思うので今後は敬語もさん付けもいらないですよ!」


・・・・いやリアルの俺高校生ですけど。。。


そんな事を思いながら鷹斗も返事を返す。

「了解、んじゃ俺の事もTAKAでいいよ、敬語もいらないよ、そもそも縦社会とかよく分からんし」

「了解です!じゃあまたね!TAKAさん!」

そう言って結衣はさっそうとログアウトした。


その後PTを解散した鷹斗は流石に久々に人と関わって色々と疲れたので結衣と同じくログアウトすることにした。



「ふぅ。。。何か疲れたなぁ」

被っていたヘッドギア型のハードを外しそのまま仰向けになる。


少しボーッとしながら今何時だろうか?とスマホの画面を開くと時刻は15時と表示されていた。


まだFCOをしてても、良いのだがなんとなく今日はこれ以上ゲームをしようとは思わなかった。

疲れが理由ではなくこれ以上しても今日はこれ以上楽しくなりそうになかったからだ。


「あ、でも結局2000G集まってないじゃん」


今日本来の目的を達成出来ていない鷹斗はその後少し仮眠を取りもう一度VRの世界へと戻って行ったのだった。



皆様の応援が今後のモチベーションに繋がります!

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