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俺の好きな人はVRMMOゲームの中でもリアルでも変わらず可愛い!  作者: https://syosetu.com/usernovelmanage/updateinput/ncode/1682352/
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君はどうしたいの?

杏と踊り始めて数分が経った頃、鷹斗は周囲から目線が飛んできている事に気付く。


「なぁ杏、俺達めっちゃ見られてないか?」


杏や結衣と踊る時点で多少の注目を集めてしまう事は分かっていたがそれにしても数が多い気がして鷹斗は杏に問いかける。


「んー、あたしと踊ってるってのもあるだろうし普通に周りと違う感じで踊ってるからじゃないの?」


自分でそれ(・・)を言うのかと鷹斗は思ったが実際の所杏の理由が正解で周囲の踊り相手を探しているのであろう人々は小声で話をしていた。


男子生徒A「なぁあの楠と踊ってるやつ誰?」


男子生徒B「わからん、見た事無いな多分楠さんと一緒のクラスのやつじゃねぇのか?」


男子生徒C「俺さっき風呂行く時あいつ見たぞ?内藤達と一緒に歩いてたからあんなやつ内藤の取り巻きにいたっけ?って思ったから覚えてる」


男子生徒A「まじか!?内藤のグループのやつかぁ・・・・んで名前わかるの?」


男子生徒C「あんまり正確には聞き取れなかったけど確か黒・・・・なんちゃらだった」


男子生徒B「A組で黒なんちゃらって黒山じゃねぇの?A組に黒山って言う不登校が居るって聞いた事あるぜ」


男子生徒A「だとしたら何で不登校で冴えなさそうな奴が楠と?マジでわからん」


男子生徒B「まぁそうだな、ただ一つだけ言える事がある」


男子生徒C「それは俺も恐らく同意見だ」


男子生徒A「・・・・俺もだ」


男子生徒A B C「「「羨ましすぎる!」」」


周りの男子からは学年でも持ち前の明るさとルックスで有名な杏と踊れている事に鷹斗への嫉妬が剥き出しにされていた。


そして男子だけではなく女子も鷹斗達の事を話題に話しが繰り広げられていた。


女子生徒A「ねぇ、あれって杏と黒山君?」


女子生徒B「んー、そうだね同じ班なのは知ってたけど杏が黒山君と踊ってるのは予想外だね」


女子生徒C「えっ?2人はあの男の子の事知ってるの?てか楠さん内藤君と踊って無いんだ」


女子生徒D「これは・・・チャンス到来か?」


女子生徒A「いや、あんた一緒のクラスだよ黒山君・・・・あと涼介は競争率高いし結衣にベタ惚れだから勝ち目無いって・・・・」


女子生徒B C「そうだねー」


女子生徒D「まぁそれもそっか、でも何で黒山君なんだろ?」


女子生徒A B C「「「さぁー?でもまぁ杏だから(・・・・)ねぇ・・・」」」


こちらは鷹斗がと言うより杏と涼介というペアじゃ無かった事が意外だったらしくその話で盛り上がっている。


後はカップルで踊っているのであろう男女の男の方が杏に見惚れて相方に足を蹴られたらしていた。


なんにしても目立ち過ぎは良くない、そう思った鷹斗は握っていた杏の手を離そうとしたが杏は手に力を入れてそれを拒否する。


「ねぇTAKA君、君はいつまでそうやって逃げるんだい?酒場での決闘の時はちょっと前進したなぁって思ったんだけどねぇ」


杏は少し呆れ気味に鷹斗の逃げ腰を非難し、鷹斗は少し戸惑ってしまうが返答をする。


「逃げるも何も俺はあまり目立たずひっそりと日々を過ごしたいだけだよ、最近というか今もだけど不登校男子な訳だし」


鷹斗は自分の不登校を言い訳に逃げてる訳ではなく目立ちたく無いからそれ相応の動きをしているだけ、と言う。


しかしそれを聞いた杏は先程とはというより今まで見た中で一番と言っていいほど真面目な顔で口を開く。


「TAKA君さ、それじゃあ結衣があまりにも可哀想だよ」


突然出てくる結衣の名前に何故か少し胸に痛みを感じるが鷹斗は何で結衣が?と問う。


「はぁ。。。この朴念仁は本当に0点だよ、じゃあ結衣云々じゃなくてこの先あたし達の今の班の全員と関わってこの先目立つ事が無いとかあると思う?」


朴念仁と言われ結衣の事はひとまず置いておき、この先で杏、結衣、涼介と関わって目立つ事が無いと思う?と問われた鷹斗は黙り込んでしまう。


「あのさ、あたしはTAKA君とリアルじゃまだあんまり関わり無いからリアルのTAKA君はそんなに知ってる訳じゃ無いけど少なからず一緒にFCOしたTAKA君は面白い男の子って思ったし、これからも遊びたいって思ったよ?」


自分に今まで好意が向けられた事など数少なく、しかもその好意を目の前で言われて鷹斗は照れくささもあり何を言えば良いのか分からず尚の事黙り込んでしまう。


そんな踊りだけをするロボットのように黙り込んでいる鷹斗に杏は言葉を続ける。


「TAKA君はさ、結衣とあたし、後まぁ一応あの馬鹿【涼介】とこれからどうしたいの?一緒に遊びたいと思う?思わない?好き?嫌い?」


杏は自分達とこれからどうしたいのかと問いかける、そして鷹斗はここでようやく口を開く。


「もちろん3人とは折角仲良くなれた・・・・少なくとも俺は仲良くなれたと思ってるしこれからも遊びたいよ?で、もちろん嫌いなわけがない、ただやっぱりこういう場に来ると場違いだなぁって感じるだよ」


鷹斗は自分の素直に思っている事をそのまま口にして杏を見る、すると先程までとは違い少しホッとしているような表情をしていた。


「うん、なら答えなんか簡単じゃん、周りのモブはジャガイモ、ニンジン、アスパラガス!んで私達は勇者PTくらいに思って気にせず楽しくあたし達と遊んで喋ったら良いじゃん!」


「いや、、、だからそれが難しいんだってば」


杏は再び原点の問題に話しを戻してよもや悩む必要無いと言う、そして鷹斗はそれが難しいと言う。


「も〜、君は本当に変なマインドに縛られてるねぇ多分リアルのTAKA君のステータス呪い塗れだよ?」


杏は笑いながらそう言い鷹斗もそれにつられて笑う


「まぁ確かにそうだな、優秀なヒーラーの状態異常回復が効かないぐらいだもんな」


「そう言う事!でもあたしは優秀すぎるからね!その内君の不登校もくだらないマインドも直してあげるよ」


「ならもうちょっと俺も周りの目気にせず杏と一緒に居ないとね」


冗談交じりの会話をした杏と鷹斗だが最後の鷹斗の言葉で杏がビックリしたような顔をしてそのまま笑い出す。


「あはは、君は本当に退屈させないね、でもそういう事はあたしじゃなくて結衣に言ってあげてね?」


杏は一体何を言っているのだろうか?と鷹斗は首を傾げると杏は笑いながらヤレヤレという感じの表情をした。


そんな会話をしている間に時間は恐らく約束の30分が過ぎたのだろう、鷹斗の視線に結衣が少し離れた所に立っているのが見えたので杏に報告する。


「もう時間みたいだな、結衣きてるぞ?」


「ありゃ?もぅそんな時間かね?いやはや真面目な話しをしてたら時間が過ぎるのは早いねぇ」


「確かにな、でもまぁありがと」


鷹斗は結衣が着いている事を伝え2人は時間が過ぎるのは早いなぁと感じながら解散の流れになると杏が最後に口を開く


「んー、別にあたしは気になった事と思った事言っただけだしむしろ気に触ったならごめんね?後、本当にTAKA君が注目を集めるのは今からだよ?なんせ君はクラス内で人気の杏さんと踊ってその後学年人気1位の結衣と踊るんだからねぇ」


杏からの言葉で先程の周りを気にせずと言った発言を早くも訂正したくなる。


「杏、胃が痛くなってきた、回復かけて」


「あはは、ペンションに戻ってきたらマジックアイテムの胃薬をあげよう!」


そう言って手を振りながら去っていく杏に『この偽ヒーラーが!』と思う鷹斗であった。



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