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俺の好きな人はVRMMOゲームの中でもリアルでも変わらず可愛い!  作者: https://syosetu.com/usernovelmanage/updateinput/ncode/1682352/
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なんとかなる事もある


「ねぇ結衣〜30分だけTAKA君貸してよ〜」


先程の杏の提案は結衣からサラッと拒否されて現在ペンションの中のリビングで杏は結衣に食い下がっていた。


「だ〜め!今日は私が鷹君と踊る日なんだよ?」


「そこをなんとかぁ〜・・・あたし1人とか寂しすぎるじゃん・・・・」


結衣は頑なに拒否するが杏が泣き落としのスタイルに変更し少し困ったような顔を見せ始める。


なんにしても確かに杏にとっては突然の事態で完全に被害者だ、本人が楽しみにしていたのであれば出来るだけ良いようにはしてあげたい。と思った鷹斗は2人の会話に口を挟む。


「因みになんだけど結衣はキャンプファイヤーまでに服着替えたり化粧したりとか準備かかるの?」


鷹斗は結衣がもし準備に時間がかかるのであればそれまでなら杏と踊る事も了承しようと思い結衣に準備時間の確認をする。


「う〜ん、そーだね、お化粧はいつも軽くしかしないしちょっと着替えて髪整えるくらいかなぁ」


結衣がそう言った所で多少の時間がかかると踏んだ鷹斗は杏に目線を送る、そして杏も鷹斗の意図を読み取り口を開く。


「じゃあさ!今からTAKA君貸してよ!んで結衣が来たら交代って事で!」


杏は最後の頼みくらいの勢いで結衣に食い下がり流石に結衣もここまで言われたらと思ったのかそれくらいならと思ったのかは分からないが


「じゃあそうしよっか?鷹君はそれでも良い?」


ここでようやく引っ張りだこにされている鷹斗に話が回ってくる。


もちろん結衣には悪い話なのだがそういう風に立ち回ったというのもあり鷹斗の答えは


「まぁ、2人がそれで良いなら」


と答える。


これで取り敢えず上手くまとまったかな?と鷹斗はソファーから立ち上がる。


そして鷹斗が立ちあがるのに続いて杏も席を立ち


「んじゃちょっとだけTAKA君借りるね!」


と言って杏は"行こっか"と言い鷹斗と杏は玄関の方に向かう。


「じゃあ私も後で行くね〜!あ、鷹君!」


結衣は杏に後で行くと言い、その後鷹斗を呼び止める。


「ん?どうしたの?」


呼び止められた鷹斗は結衣の方に振り向きどうしたの?と聞く。


「あんまり色々な女の子にちょっかい出したりしたらダメなんだよ?」


・・・・突然何を言いだすのだろうか?


別にちょっかいも何も色々な女の子にちょっかい出せるほど自分はコミュニティが広い訳でも無い、それは結衣も分かっているだろうと思いながら


「そんな根性もコミュニティも無いよ」


とだけ答えると隣に居る杏がやれやれという表情をして


「君は本当に0点だよTAKA君」


と言う。


一体何を言っているのだろうかと思う鷹斗は杏に返しを入れず少し黙っていると結衣がクスっと笑いながら


「まぁ鷹君はそんな感じだよね、うん!まぁ元々涼介が悪いし楽しんで来てね!」


そう言って結衣もソファーから立ち上がり自室へと階段を上り始める。


「まぁ杏に振り回されて疲れないようにに気をつけるよ」


なんだかよく分からないが機嫌をそこなわなくて良かった、そう思いながら返事をし先に外に出ようとしている杏に続き鷹斗も外に出る。


「いやぁ!悪いねぇTAKA君!付き合わせちゃって!」


ペンションを出てキャンプファイヤーの広場へ歩き始めた所で杏が鷹斗に悪いねと謝る。


「いや、まぁ涼介が悪い話しだから他は誰も悪くないよ」


鷹斗はそのまんまの正論を杏に返して杏も「そりゃそうだ」と同意する。


杏が鷹斗に同意した所でこの話は終わり、その後は広場へ着くまで2人でFCOの事をダラダラと喋ること数分で到着した。


「うわぁ!すっごいねこりゃあ」


広場に着いた杏はその光景を見て感想を口にする。


「確かに、もっとちんまりした感じだと思ってたよ俺も」


鷹斗もそう言いながら目の前光景を2人して眺める。


その広場は勿論野外なので広さは十分にあるわけだが驚いたのは中央の火柱(ファイヤー)の大きさと会場内外を判別付ける柵に施されたイルミネーションだ。


火柱の方に関しては大体2〜3mくらいの高さだろうと思っていたのだがどう見ても7m以上はあり縦横の長さも5mくらいはある。


よもや大丈夫なのか?この高さは?と思うが一応近づいたらダメなエリアもちゃんと作ってあるし、まぁ大丈夫なのだろう。


そしてイルミネーションの方は星空をイメージした白、黄色、青ベースの綺麗な光で周囲を照らしている。


これを貸し切りって言うんだからウチの学校も相当金余ってんだなぁと鷹斗は思いながら取り敢えず杏に今からどうするのか確認を取る。


「なぁ、本当に踊るの?」


「いつまでもウジウジ言うねぇTAKA君、男なら何も言わずに手を引いてほしいもんだよ」


杏は回りくどい言い方をしながらも鷹斗も意味は理解したので覚悟を決めて杏の手をとりポツポツと踊っている人達に紛れ込む。


そして踊り始めた途端に鷹斗はある2つの事にに気付く。


1つは回りで踊っている人達は世に言うフォークダンスと言うやつに近いものだった。

火柱を囲むほどの人数こそ足りてないものの動きをみて鷹斗はそう感じ取った。


2つ目は皆フォークダンスを踊っているものの流れている曲がどう考えても最近聞いたことのある曲だった。


「なぁ、杏、これって舞踏会のやつ(音楽)じゃ・・・・」


「お!珍しく良い所に気付いたねぇ!根回ししといたのさ!」


よもや言ってる事もやってる事もメチャクチャだ、いや、そもそも舞踏会に行った時に何故気付かなかった?キャンプファイヤーの踊りなんて普通(・・)はフォークダンスとかそんな感じのお遊戯ダンスじゃないか、何だよワルツって。


鷹斗は色々な事を考えるが時既に遅しで杏は鷹斗の手を握ったまま離そうとせず悪い笑みで呟く。


「TAKA君の今思ってる事は大体わかるけど逃がさないよ!そしてここで妙な動きをして転んだらしたら目立つねぇ!」


鷹斗はよもや成すすべなど無く諦めて目の前の性悪娘とショパンの曲に合わせてワルツを踊るのであった。









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