図書室でまさかの・・・・
お待たせしました!
色々と、設定直してる最中です、また直し完了次第活動報告の方で報告させていただきます!
杏と別れた後、誰にも会う事も当然話し掛けられる事も無く鷹斗は図書室の前に到着していた。
嫌だなぁ。入るの。
そう思いながらも無視して帰る度胸も無いので入るのが鷹斗。
「失礼します」
前回これで冗談で返してくれたのを覚えていた鷹斗はもう一度同じくネタで【今回はワザと】アタックする。
「・・・・お疲れ様、じゃ作業しょっか」
「・・・・はい」
返ってきた言葉はとても冷ややかなもので何より目が笑ってない、鷹斗は結衣の表情を、見て縮こまってそのまま黙りこんでしまう。
内藤のような陽キャラなら鷹斗もこの空気ぐらいは阻止出来たのかもしれないがこのコミュ障に近い男にはとてもじゃ無いが何か空気を変える発言をする事などできなかった。
『はぁ。。。。本当なんの拷問の時間だよこれ』
お互いに何も喋らず、鷹斗に関しては結衣しか居ない図書室で受付にただ座っているだけ、時計ばかり見ているせいか時間の針まで遅く感じて心の中で鷹斗は呟く。
その後も特に何か起きる事も無く時計の針は16:30分を指し『よし、残り30分ぐらい』と終わりが見えて喜ぶ鷹斗にいつの間にか目の前に立っていた結衣から声が掛かる。
「ねぇ、黒山君は私に関わられるの迷惑?」
何をいきなり言い出すんだ?この人は?関わられるののが迷惑?そりゃそうだよ、俺はひっそりと高校生活終えたいんだ。
だがそんな事を目の前の少し不安そうな顔をした女の子に言えるわけもなく、
「いや、そんな事ないけど、何で?」
「だって今日鷹君って呼んでも神ノ木さんとか他人行儀な呼び方したじゃん」
『えぇ。。。そりゃそうでしょ。。。俺みたいな奴が神ノ木さんに対して結衣とかハッキリ口に出せるわけないじゃん、この人何言ってんだよまじで。。。』
本音が心の中で暴れだす、今にも口に出してしまいそうだがグッと我慢する。
「いや、流石に恥ずかしいよ」
「それに涼介に席退くように言った時も何か迷惑そうな顔してたし」
「ソンナコトナイヨ」
そんな事あります、だってメッチャ迷惑だったもん。
「だからさ私が黒山君に関わるのって迷惑なのかなって思って、、、」
結衣は鷹斗が他人行儀な態度に自分が避けられていると思ったみたいだ、もちろん避けようとはしている鷹斗だが嫌いとかそんな感情は一切無い。
何を何と言えば良いものかと人付き合いの無い鷹斗は無言で結衣を見ることしか出来ない、そして喋らない鷹斗に対して結衣がそのまま口を開く。
「あのね、黒山君、私昨日、一昨日と凄く楽しかったんだ」
昨日、一昨日?FCOの事を言っているだろうか?と思いながらそのまま話を聞く鷹斗
「で、楽しかったのって確かにゲームなんだろうけどさ、その楽しみ方教えてくれたのはTAKA君だし楽しかったのもTAKA君のおかげ」
そんな大層な事をした覚えがない。
「だからね、ゲームではTAKA君が、私に楽しいをくれたからリアルでは私が鷹君を楽しませてあげたいなって思ったんだけど」
上手くいかないもんだよね?
と言葉を続ける結衣。
「私はね、なんて言うか結局の所鷹君と仲良くしたいんだよ、ただそれだけ」
・・・・何か告白されてるみたいだ。
だがそんなわけは無いと自分に言い聞かせながら鷹斗は結衣に言葉を返す。
「なんかごめんね?当たり前の話し俺は神ノ木さんと喋るのは嫌いじゃないし、FCOは俺も楽しかった」
結衣は特に何も言わないのでそのまま喋る鷹斗。
「でも、どうしてもやっぱり周りの目ってのが気になっちゃうんだよ、神ノ木さんはクラスで人気者だし仲良くしてて嫉妬の的になる自分を想像しただけで嫌なんだ。」
やはり結衣は黙っているのでそのまま自分の思っている事を伝える
「だから神ノ木さんが嫌いとかそういうんじゃ無いしむしろ俺も本当は・・・・神ノ木さんと仲良くしたいし」
それを、自分が今結衣とどうしたいかを伝えた所でさっきまで真顔だった結衣が急に表情を緩めて
「へぇ〜そうなんだぁ!私と仲良くしたいんだぁ〜でも私傷ついちゃったし〜、鷹君に傷物にされたし〜」
チラッと横目でこっちを見ながらワザとらしくからかってくる。
・・・・傷物はやめろ。
「すいません、すいません、俺が悪ぅございました」
棒読みで謝る鷹斗
平謝りする鷹斗、その反応で更に結衣は調子に乗る。
「気持ちが入って無いなぁ・・・・」
棒読みを指摘する結衣。
「じゃあどうすれば機嫌直してくれるの?」
元々知りたかった事の元凶、だが結衣は教えてはくれず質問に質問を返される。
「えっと鷹君、私が今した話の中で1番怒ってる部分であり寂しかった部分どこだかわかる?」
「わかんない」
「・・・・この朴念仁」
「ん?何?」
小声で喋る結衣の声を聞き取れず聞き直す。
「何でもない!私だけ名前で呼んでて鷹君は名字だったから怒ってたの!」
・・・・いやだからそれ難易度ベリーハードだから。
だがしかしもうすぐ仲直りが見えているのだ、鷹斗としても今度とも結衣とは仲良くしたいというのはあるので呼び方に関しては鷹斗が折れて勇気を振り絞ることにする。
「・・・・分かったよ。結衣さん」
「さん、とか要らないよ?」
「結衣。。。」
「ん!よく出来ました」
ニコニコしながら機嫌を治した結衣と顔を真っ赤にしている鷹斗は『これでもう機嫌直してくれよ』とぶっきらぼうに言う。
「んー、じゃあ後一個お願い聞いてもらっても良いかな?」
「・・・・まだあるの?」
「あ、心の傷が・・・・」
「分かったから、俺にできる事なら受け付けるよ」
「来週の林間学校のグループ一緒になってくれないかな?」
・・・・林間学校?なんだそれ?
勿論林間学校事態は鷹斗も知っている、だがそんなものがあるとか聞いていない、しかも来週?それにグループって何?自由時間の班とか飯番とかって事?
全く分からない鷹斗はひとまずグループに関しては触れず、林間学校について聞くことにした。
「あの・・・・林間学校って何?俺知らないんだけど?」
「えっ?鷹君本気で、言ってんの?グループに入って無いのは間違いないと思ってたけど、存在すら知らないとか本当?」
「嘘ついてどうなるんだよ。。。。」
「そっか、三田洗先生わりと適当だし鷹君に伝え忘れしてたのかな?」
「あの人どんだけ適当なんだよ、まぁそんなわけだから俺は林間学校は行かないよ、そもそもどこに行くのかも知らんし、準備とかも無理だ、というか何故自ら死地に行かないといけない?」
何となく話を聞いて林間学校が来週にあるのは分かったが当然行く気が無い鷹斗は結衣に諦めてもらおうと必死にアピールをする。
「いや、準備に関しては分かるけど死地ってなによ死地って・・・・」
はぁ。。。とため息を吐きながら結衣は自分のリュックを開け小冊子のような物を取り出して鷹斗に渡す。
「これ旅のしおり、良かったら見といてね!で、また明日返事聞かせて!」
「明日土曜日だけど?」
「うん!だから今からlime交換しよ?」
勝手にしおりを渡してコミュニケーションアプリの連絡先を交換しようと言う結衣。
「・・・・俺limeやって無いから」
これは鷹斗の嘘である、一応母との連絡手段として利用しているのでlime自体はインストールされている。
そしてlimeをやってないと言ったとき鷹斗は少し目を泳がせ気味に言ったのを結衣は見逃さない。
「鷹君?怒るよ?」
いや、そこはlimeインストールしよ!とか連絡取るの嫌なの?とかじゃないの?怒るよ?って何?
理不尽な言葉に鷹斗は諦めを決めて携帯からlimeを開いてQRコードを結衣に見せる。
「よろしい!あんまり嘘ついたらダメだよ?鷹君」
そういいながら結衣はQRコードを読み取り鷹斗のlimeの友達覧に☆YUI☆と書かれたアカウントが追加される。
いやなんでFCOは漢字でlimeはローマ字なんだよ。逆だろ。。。。
そんな風に思いながらもそれは言わないでおく、怖いので。
「じゃあまた明日連絡してね!」
時刻も丁度図書室を閉める時間となり結衣は明日の連絡を取り付けて帰ろうとする。
「まぁ善処するよ、鍵は俺が返しといたら良いの?」
「あ、じゃあ今日はお願いしよっかな!」
「了解、じゃあまた」
「またね!」
別れの挨拶をして結衣はそのまま図書室を後にする、そして鷹斗も特に用事も無いので図書室を後にして鍵を返すため職員室へと向かう。
「お、黒山、どうした?こんな時間まで残ってたのか?」
職員室へ入り鍵置き場へ向かっていると自分の席に座っていた三田洗に見つかって声をかけられる。
「図書委員の仕事をしてました、んで鍵返しに来ました」
「おーそっかそっか、一人で良く頑張ったな、んじゃ鍵は俺が返しとくわ」
そう言って三田洗は鷹斗から図書室の鍵を受け取る。
「ありがとうございます」
一人じゃねぇよ、何で一人決定事項なんだよ。
そう思い少しイラッとながらも日頃の行いもあるので、鷹斗にも非があると思いそこには触れないことにしてついでに林間学校の事を聞いてみる。
「先生、何か来週林間学校があるとか聞いたんですけど本当ですか?」
「ん?あれ?俺言ってなかったか?」
「聞いてませんね、まぁ俺も学校休んでたし仕方ないのかもしれませんね」
少し嫌味がちに言うがその嫌味は三田洗には届かない。
「んー、まぁそうだな!俺もお前が参加するとは思わなかったから声かけなかったのかもな!」
よもや担任としての職務を放棄してるなこの人。
「そうですか、いやまぁ聞いただけで行く気はないので」
と告げ会話を終わらせて鷹斗は帰ろうとするが三田洗は会話を続ける。
「そうかそうか、まぁ行くって言われても割と難しかったからそれで良いと思うぞ」
「難しかった?」
遠回しに欠席して良いと言うこの教師は本当に大丈夫なのだろうか。
「あぁ、今回の林間学校なんだが4人1組で基本行動してもらうんだがその中の行動にはペンションでの寝泊りも含まれるんだ」
それは確かに俺にはキツすぎるな、そう思いやはり結衣には断りのlimeを入れようと決意した鷹斗だが三田洗から予想外の一言が続く、
「もう余ってる班が神ノ木と楠の班しか無いんだわ」
そりゃ無理です、迷う余地も無く無理です。
「それはどっちにしても無理じゃないですか」
男女が一つ屋根の下で学校公認で宿泊、そんなもの認められる訳がない、つまりそもそも無理だったのだ。
と言うか意外だったのが結衣の班が埋まって居ないという事だった、人気者なのに何故?
そんな事を思っていると三田洗からはとんでもない発言が飛び出る。
「いや?まぁ一応今回のは女子3男子1とか逆の男子3女子1とかにならない限りはオッケーってことになってるから行こうと思えば行けるぞ?」
マジかよこの学校、イカれてやがる、私立ならなんでもしていいのか?そうなのか?
自分の高校に対して不信感を持つ鷹斗はこれ以上聞けば聞くほど何もいい事にはならなさそうだと思い、三田洗に帰りの挨拶を強引にして帰ることにした。
「先生、さようなら、今日は帰ります」
「お、おう、突然だな。まぁ林間学校の件は悪かったな、今度からはちゃんと覚えとくから」
じゃあ気をつけてなっと三田洗も別れの挨拶をして鷹斗は職員室を後にして自転車置き場へと向かいながら明日結衣にどうやって断りのlimeを入れようかと沈んだテンションで言い訳を考えながら帰宅するのであった。
だから図書室なんか行ったことないよ。。。




