放課後
昨日更新できずすいません。また今日から更新していきますのでよろしくお願いします。
・・・・時間というのは残酷なものだ。
過ぎて欲しくないと思っていても勝手に進んで行く。
鷹斗は自分の机にうつ伏せになりながらそんな事を思っていた。
時刻は15:30分、本日は残り10分で授業は全て終わる、つまりその後ホームルームが終わると放課後へと突入する。
うつ伏せになっている事から察する事ができるであろうが鷹斗は未だに何故自分が結衣に何を怒らせるような事をしたのか全くわかっていなかった。
『こういうの鋭い奴ならわかるんだろうなぁ』
そんなふうに思って今の授業が始まる前に内藤に聞いてはみたのだが
「いや、結衣ってあんまり怒ったりしねぇからなぁ、ちょっとわかんねぇわ」
・・・・こいつ他人事だと思ってヘラヘラしやがって。
だが内藤でも分からないとなるとこれは流石に俺ではお手上げだ。
そう思い現在へと至る。
そしていよいよチャイムが鳴り授業が終わる。
先生は何か喋っているがそんなものは耳に入らない。
よもや今日一日中授業をまともに受けていない。
その後三田洗先生が来てささっとホームルームを終わらせてしまいあっと言う間の放課後がきてしまう。
「鷹斗、なんかよくわかんねぇけど、取り敢えず謝っときゃ大体何とかなるから!」
なんだ?このポジティブイケメンは?脳内の作りを見てみたい。
「まぁ取り敢えず高校生活にまだ終わりを迎えるわけにもいかんから頑張ってみるよ」
「またそれかよ、鷹斗ってなんか面白れーのな」
『まっ、頑張れ』と付け加え取り巻き集団と教室を後にした内藤を見ながら鷹斗もしゃあない!行くか、
と心の中で気合を入れて席を立ち図書室へと向かおうとドアの方へ歩いているとドアの近くの席に座っていた女子から声を掛けられた。
「おっ、黒山君今から図書委員かぃ?」
声の主の方へと体を向けその声の主を視認する。
声の主は結衣といつも一緒にいる女子、楠 杏だった。
楠さんは身長が他の女子より少し高めで、ショートカットの髪型と冷やかな輪郭の線で目鼻整った綺麗系の顔立ちが人気の女の子だ。
ちなみに結衣とは小学生の頃からの親友だと誰かが喋っていたのを聞いた事がある。
「あ、うん。そうだよ楠さん」
取り敢えず話し掛けられた理由は分からないが会話を返す鷹斗。
「そっかそっか、ちゃんと行って結衣に怒られてくるんだよぉ?あ、後、杏でいいよ楠って長いでしょ」
からかい気味に背筋がゾッとするような事をいう杏。
何かからかい方が結衣に似てるなぁと思いながら気になっている事を聞いてみることにする。
「えっと・・・・やっぱ神ノ木さん俺に怒ってんの?」
「おろ?それは気付いてたんだ、凄いねぇ、まぁあの子中々怒ったりしないからすぐわかるか」
「まぁ何となくだけどね、何で怒ってるとか教えて貰えたりしないかな?」
「ん〜怒ってるっていうよりかは拗ねてるに近い感じなんだけどね」
ヒントはここまで!あとは自分で頑張れ!っと言って杏も自分の席を立つ。
拗ねてるって何だよ。。。。余計わかんなくなっただけじゃないか。
そう思いながら鷹斗は取り敢えず情報をくれた杏に『ありがとう楠さん』と伝える。
「いやいや、別に何も大した事は言ってないしそもそもこの件、大した事じゃないしね」
「俺としては割と大した事だから感謝はしてるよ」
「ふむ、それそのまま結衣に言ってあげなよ、そしたらそれで解決するから、後、あたしに感謝してるなら今度あたしともPT組んでね!TAKA君」
『・・・・FCOを結衣にオススメしたのは楠さんだったのか』
「なんかよく分からんが分かった、そうするよ、PTはまた機会があればで」
『約束ね!』と言い残して今度こそ杏は教室を後にした。
それにしても杏の言ってることが本当なら拗ねてるとは一体何のことなのだろうか。
誰かに助言を聞く度にどんどん分からなくなっていく。
人間関係というか人の感情は本当によく分からないな、そう思いながら鷹斗は図書室へと重い足取りで向かうのであった。
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